二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.29 )
日時: 2013/11/03 19:50
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第7問「S級って何?」

評議員フィオーレ支部
使者だという人に連れられ“さいばん”をする部屋に入る
途中でお姉ちゃんの知り合いと出会い形だけの逮捕っていうのが分かった

「これより魔道裁判を開廷する。被告人エルザ・スカーレット、ノエルよ…証言台へ」

ここにいる人達はみんな思念体
形だけの逮捕にわざわざ足を進めるわけがない

「先日の鉄の森(アイゼンヴァルト)によるテロ事件において主はオシバナ駅一部損壊、リュシカ峡谷鉄橋破壊…これらの容疑にかけられている。目撃証言によると……犯人は鎧をきた女魔道士と幼い赤眼の少女であり…」

そこまで言われて急に後ろの扉が派手な音をして壊れる
砂煙が晴れたとき、そこにいたのは紛れもなくナツさんだった

「オレが鎧の魔道士だぁー!!」

「あいっ!」

しかもお姉ちゃんの変装をしているつもりなのか鎧を着て、ご丁寧にカツラまで被っている
傍に、ハッピーさんもいてハッピーさんは私の変装もどき
たぶんナツさんの事だから心配して助けにきた(?)のだろうけど逆効果…

「こ…この者達を牢へ…」

結局、今日一日は牢屋の中で過ごす事になる

『誰か……いる』

シエルにいわれて奥の方を見ると確かに人影が見えた
でもそれが誰なのかは、特定できそうにない
たぶん、評議員の誰かなんだろうとは思うけど誰なんだろう
そんな考えているうちにその人影は去ってしまった



翌日…。

「フリーだぁあ!!」

ナツさんはギルドに戻ってきた途端に大暴れ
たった数時間の間だったけどナツさんにとっては、長い時間だったんだろう
だって、ナツさんって自由な人っぽいもんね
そのあとにお姉ちゃんに勝負の続きを申し込むがあっけなく終了
ギルド内に笑いがこだまする

「ん…」

ふいに訳もなく眠くなる
起きた時にはわずかな魔力が残っていた
これはきっとミストガンさんの魔力
いつもギルドに帰って来る時は皆を眠らせてしまう
顔をみせたとしても布で顔をおおっていて不思議な人だ
2階からギルダーツさんの声がして上を向く
ナツさんがその声に起きあがり今度はギルダーツさんに勝負を挑んだ
“2階へあがってこい”と挑発してナツさんを挑発するため2階にあがろうとしたナツさんがマカロフさんがとめる
2階にはまだいってはいけない………と。
確か、2階にはS級ランクのお仕事があってその仕事にはS級のランクの人しかいけない仕組みになっている
お姉ちゃんもS級だった気がする。あまり覚えていないのだけれど…。

「ノエル、もうそろそろ家に戻るぞ」

「うん」

ギルドから出て家に帰る
今日は、やけに帰るのが早いなって思ったのは気のせいではないだろう。
家に帰って、先にお風呂を済ました後にお姉ちゃんと夕飯のお手伝い

「あ。お姉ちゃん、もう野菜なくなりそう」

「ん、じゃあ明日買いにいくか」

「うん」

後、残り少ない野菜を取り出していろいろ作っていく
一通り2人分作り終わり夕飯を食べ終わらす
お姉ちゃんは、お風呂に入っているので食器を洗い広間で休憩

『今日もやるのか?』

「そうだね。早く他の人も実体化させたいし」

まだ魔力を使いきれていなくシエルしか実体化できていないから
生きている頃に魔力が強かった人ほど実体化は難しくなる
実体化できても私の魔力がもたなければ意味がない
正座に座り直して目をつぶり気を集中させる
前には憑依の対象となるイスがおかれているのがわかる
それを正確にイメージさせる
私の力加減でシエル逹の強さが決まる
イメージの強さ、魔力の強さ
私が足を引っ張らないようにしなきゃ
充分な強さでみんなが戦えるように……

「………」

『そこまで。ゆっくり魔力を解放して。一気に解放しないで』

「…っ」

ここがかなりきつい
憑依の対象に向けた魔力を少しずつゆっくり解放していかなきゃいけない
一気に解放出来たらなんていい事なのか
でもそれだとこれの意味がない
魔力を扱いきれるようになるまでが…

「!!」

『また…だね。でも前よりは長くなってるよ』

「うん」

こうして度々シエルに手伝ってもらってる
シエル逹には魔力の流れが見えるらしいから…
お姉ちゃんが終わった頃に入って来る

「今日は、シエル以外で実体化させてみないか?」

「え」

シエルの方を見ると“やってみれば”と言ってくれる
少し考えてからその答えに頷く
でも、いざとなると少し困る。誰を実態化させようかな…
シエル以外でも仲が良い人はいっぱいいるし…

『私がいきますよ』

『お前がいくのか…』

『“お前”とは失礼ですね。私にはちゃんとに…』

2人のやりとりに笑いそうになるのをこらえて
自分から名乗りでてくれた事に感謝する
きっと私では決められなかったから

「ありがとう」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.30 )
日時: 2013/11/03 20:07
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

あれから時は過ぎ、お姉ちゃんとお買い物タイム
昨日は結局実体化させる事は出来たけどすぐに魔力が尽きてしまった
まだまだだなぁ
そう思いながらお姉ちゃんに頼まれたものを探す
“目が赤い”たったそれだけで昔住んでいたところでは暴力を振るわれ続けていた
だけどここは少し違う。嫌悪する人はすくなりともいるけどほとんどの人は気にしていなかった
たぶん、魔法が発達してるからなのかな。

「なんか、視線を浴びている気がするんだけど……」

「大丈夫だよ、シエル。気のせいだから」

今日、でかける前にお姉ちゃんが又、提案してくれた事
   “出掛けてる間、ずっとシエルを実体化”
確かに、いつも戦闘時にしか実体化させていなかったし急激に魔力が減る事もない
今の私にちょうどいい方法だった
でもシエル本人は、霊になってからあまり外を歩いていなかったので
久しぶりの感覚にわたわたしているみたい
ちなみにお姉ちゃんはたぶん荷物もちに活用しようとしてるんだと思われる

「あった。お姉ちゃんのとこに戻ろう」

「あ、うん」

半分シエルに荷物を持ってもらいお姉ちゃんのところに戻る
ちょうどお姉ちゃんも全部終わっていたようですぐに会計を済ます
予想通り、シエルは荷物持ち係となりまだ時間的にはいっぱいあるので久しぶりにお店を回る事に
特に買いたいと思ったものはなかったけれど可愛い蝶のヘアピンを見つけたので買ってもらった
それからも何時間かウロウロして家に帰宅

「疲れた…」

「良い勉強じゃないか。実体化してない時は“疲れた”とは感じないのだろ?」

「それとこれは別物だ」

お姉ちゃんがかっこよさげにシエルに言い訳みたいなものをする
なんだかなぁ。お姉ちゃんらしいっていったらお姉ちゃんらしいけど
それから又シエルに手伝ってもらいながら冷蔵庫に入れるものは入れる
買ってもらったヘアピンは自分の部屋に大事にしまった


**


「なんだとっ!?」

昨日、ギルドに行かなかった分なのかいつもより早めにギルドについてマカロフさんから伝えられた
どうやらナツさん、ハッピーさんとルーシィさんがS級クエストに勝手にいってしまったらしい
それを止めにグレイさんが行ったみたいだけど帰ってこない
つまり一緒にいってしまったんじゃないかっていう話になって現在に至る

「行くぞ、ノエル」

「うん」

行く先は、呪われた島ガルナ島
ルーシィさんはそういうの苦手そうに見えたけどよく行く気になったね
ちょっと意外だったな…。
港町ハルジオンまで来たのはいいけど一体船はどうすんだろ
そう思ってた私だけど案外心配しなくてもよかったかも
お姉ちゃんが海賊船らしき船をのっとり、船長に無理矢理舵をとらせる
ちなみに、抵抗したであろう他の船員さん達は床で伸びている

「あ……あんな島に何しに行くつもりでぇ」

「いいから舵を取れ」

「ひっ」

船の先頭、船首っていうのかな?
そこから海を眺めているとそんな声が聞こえた

「かんべんしてくれよ……ガルナ島は呪いの島だ……噂じゃ人間が悪魔になっちまうって……」

「興味がない。掟を破った者どもへ仕置きに行く、それだけだ」






「あ、見えてきたよ。ガルナ島」