二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.37 )
- 日時: 2013/11/12 20:52
- 名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
第11問「煉獄砕破って何?」
外に出て裏側へと向かうとそこに“いた”のは———幽鬼の支配者
『そう来ましたか』
アクトさんが呟く。こんな形で来るとは誰も考えていない
ギルドそのものが動くだなんて…そんな事がっ
入り口付近の大きな窓から大砲のようなものがでてきて先端が光り出す
「魔道集束砲だ!」
誰かがそう騒ぐと後ろから叫ぶ声
「全員ふせろオォオ!!」
お姉ちゃんが前線にたち鎧を換装させる
大きな犠牲。命をかけてまで仲間を守ろうとする心
それが私にとってはとてもまぶしいもので手もつけられなかった
でも今なら分かるかも知れないよ。“仲間”を知ったから
数分もしないうちに発射される。それをお姉ちゃんは受けめた
幽鬼の支配者のマスターは言う。“ルーシィ・ハートフィリアを渡せ”と
渡すはずがなく、断るとまたジュピターを撃つと言いだす
装填まで15分。その間に幽兵(シェイド)というファントムが造り出した兵士がギルド内から次々と出てくる
キリがないな
ジュピターはナツさんとハッピーさんに任せ残った私達でギルドを守る
ギルド内にはお姉ちゃんの他にも数人、人がいる
それに“仲間”を学んだ場所でもあるここを壊しはしない
でも幽兵というんだったら倒したってまた出てくるのだろう
一気にせめるか、慎重にせめていくか。
『俺にやらせてくれよ。仲間を攻撃する奴らは許せないが何よりひと暴れしてぇ』
「一掃、できますか」
魔力は十分にあるし何かあっても皆がいる、別に問題はなさそう
『楽勝』
ひとつ深呼吸してから唱える
「 自然物に憑依を possession(パーシオン) “ムーン”」
憑依するものが小さく十分に力は発揮できないかもしれない
でも今はそんなの関係ない。自分の調整次第だ
実体化させ、ムーンさんの魔法の性質を正確にイメージさせる
滅竜魔道士は近くにナツさんがいるから想像しやすい
「久しぶりだ、この感覚」
そう言ったムーンさんと顔を合わせて頷いた
前線にたち、幽兵を攻撃する
「消えろ。闇竜の鉄拳!!」
「こりゃすげえや」
誰かが言った
「みなさんは、私の援護を頼めますか?残った兵士達をぶっ倒してくれれば十分です」
「ノエルちゃんってたまに物騒なこというわよね」
カナさんの言った言葉に苦笑する
意識した覚えはまったくといっていいほどないんだけどね
「分かったわ。後ろは任せて」
力強いその言葉に甘える
そのうちにもムーンさんはほぼ半分は倒して行く
拳や足にまとう闇で兵士を飲み込んでいく
闇の性質は“無”に近い。何ものにも恐れずに全てを飲み込んでゆく
闇に恐れるものは光以外にない
相手は列記とした光以外のもの。相性としてはこちらの方が上手
この勝負、余裕でいける
幽兵をほぼ全滅したところで魔力が尽きる
そこを見計らったかのように幽兵は、勢いを増す
「ノエルッ」
「マカさん?私は、大丈夫です」
「で、でもよ……」
「目の前の敵に集中して下さい」
シエルを実体化させて、マカさんの後ろに迫ってきていた幽兵を倒す
すぐに実体化は解けて元の幽体に戻ってしまう
「ごめんね、シエル」
『構わないさ、ムーンの実体化でかなり消耗してる。敵は残りわずか。他の奴らに任せればいい』
“そうだね”それだけいってファントムの方を見た
魔法陣は序々に出来あがりつつある
いつ、出来あがるか…
「あなたたちの狙いは私でしょ!!今すぐギルドへの攻撃をやめて!!」
服装はミラさんだから…あれは、ミラさん?
でも……でもファントムもそこまでバカじゃないと思う
狙われている人を危ないギルドにおいていくはずがない
必ずどこか隠れ家などに隠すはずだとファントムも考えるはず
そこにひとつの可能性を賭けるなら別の話
でも、それはすでにバレていて、ここにルーシィさんがいない事を奴は知っていた
巨人は、ミラさんを捕まえる
私には重すぎた
ねぇ、せっかく見つけた仲間を殺される憎しみ…君には分かる?
1人目は私の知らない所で殺された
2人目は私を逃がすために殺された
3人目は私の為にかばって殺された
4人目は重すぎた
ギルドという集まりがあって仲間がいた
魔法という“力”を与えてくれた
こんな私に“仲間”をくれた
最後に笑ったのはいつだっけ?————あぁ、“黒い人”を殺した時かな
『っ!ノエルッ』
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.38 )
- 日時: 2013/11/12 20:55
- 名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
巨人の手によって捕まったミラ。それを見たノエルが途端に不敵に笑う
それと同時に溢れだす魔力。ノエルの異変に近くにいた人がすぐに気付く
「ノエル?」
ノエルが短く唱えると急に爆発してゆく幽兵。その光景に全員が茫然とする
「ねぇ……知ってた?肉体を持たない亡霊に“霊”をとり憑かせると爆発するんだよ」
なすすべもなく爆発する幽兵。造り出す時間もなく幽兵の数は減っていく
「あはっ?」
誰もノエルを止められる人はいない。唯一止められるエルザは、負傷している
その時の事
「ノエルッもういい!」
ギルドの中から少しだけフラつきながらも歩いてきたエルザ
ノエルにその声は、届いていない。ただ、破壊する事に夢中になっている
やむを得ないと思ったエルザは、ノエルを気絶させる
「ノエルの様子も気になるがエルザは大丈夫なのか……?」
「ノエルは……心配しなくていい。起きる頃には終わらせる」
それだけ言ってエルザは巨人へと皆が止めるのを無視して入っていった
+++
目が覚めた時、白い天井が見えた。たぶん家の中……
とりあえず起き上がり部屋を出る
「起きたのか?ノエル」
「………うん」
あんまりまだハッキリはしていないけどね。
色々とお姉ちゃんに聞くともうファントムの件は、解決したらしい
ルーシィさんは、一旦お母さんの墓参りという事で家に帰ったらしいけど
何事もなくまた、ギルドに戻って来た。
ギルドは結局、壊れてしまったけど死者は誰も出ていない
作りなおすついでに新しくするらしい。一体どうゆうギルドになるんだろ…?
そんな事、考えてながらまだ建設中のギルドへと向かう
普段は、ダラダラしている人達が次々と仕事に行く
お姉ちゃんも何か一枚持って来た
「ナツ達も誘うか」
「なんでもいいよ」
『最近、ずっと一緒だな』
「そうだね。でも一緒に居て楽しいよ」
“皆が一人の為に 一人が皆の為に”
このギルドは、本当にそんな感じのギルドなんだ
「もう一ぺん言ってみろ!!」
よそ見をしていた時だった。急に机を蹴りあげ、お姉ちゃんが叫ぶ
相手は、ラクサスさんだ。そっか……今日はいるんだ。
どうやら、弱い奴はこのギルドにはいらない、みたいなことを言ったらしく
それに対してお姉ちゃんが怒っているらしい
そのまま言い争いっぽいのになった後ラクサスさんが最後に“最強のギルドを作る”と言って出ていった
ラクサスさんは、マカロフさんの孫だから次期マスターになってもおかしくないんだ
「あんのヤロォ……」
「もういい…あいつに関わると疲れる。それよりどうだろう、仕事にでも行かないか?
もちろんグレイとルーシィも一緒だ。鉄の森の件から
常に一緒にいる気がするしな。この際、チームを組まないか?私たち5人で
ハッピーいれて6人か。」
その申し出にルーシィさんは喜んだけど、グレイさんとナツさんが……
それに構わず話を進め、さっき取って来ていた依頼書の紙を見せる
それから簡単な準備をして依頼先へと向かった
結局、依頼先の街を半壊してしまい報酬はかなり減らされたんだけどね