二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.47 )
- 日時: 2014/04/02 10:19
- 名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)
- プロフ: 第2難解 〜1人で生きる問題〜
第16問「ここはどこ?」
「冷たい…」
全身びしょぬれで陸地に着く。
途中まで自分が何を考えていたかはっきりしていたのに今、何も分からなくなった。
あれ…。ここどこだろう。
見知らぬ土地。あたりを見渡すけれど見えるのは知らない村と流されてきた海。
「危ないよ、」
後ろから声がして何者かにしゃがまされる。
その時、上空を何か鳥のようなものが飛んでいく
「ここらへんはあの鳥の敷地内だから気を付けた方がいい。おいで」
そういってその人は私を立ちあがらせ手をひっぱって連れていく。
妖精の尻尾(フェアリーテイル)以外で私に話しかけてくることは滅多にないのに。
後ろ姿からしか見えないけどその人は髪が長いことから女の人、だと思われる
私の髪の色とは逆に青い色をしていていつからのばしていたのかその髪は足首まで伸びている。
地面につきそう…。邪魔じゃないのかな
その人は私を連れて村のような場所へ連れていく。
連れて行かれたのはひとつのギルド。
名前はみえなかったけど闇ギルドではなさそうだ。
彼女は手を離しギルドの中へ。私も慌ててついていく
「お、帰ってきたなユウ。今回の仕事、大成功だったみたいじゃないか」
「っふ、お前たちにはきっと無理だろうね」
「おいおい…俺達だってやるときゃやるからな?」
「“やるときは”でしょ?」
彼女たちの会話を聞く。
どうやら彼女の名前は“ユウ”っていうらしい。
小声でシエルに話かけた。
「ねぇシエル。ここってどこだろうね」
『……さぁな。聞いてみればいいじゃないか』
「……私が話かけても大丈夫なのかな」
『主は本当に控えめな人ね』
私とシエルの会話を聞いていたラーウェルが口を出す。
別に控えめな訳じゃない。ただ、怖いだけ。
「それより、後ろのその餓鬼は?」
「あぁ、拾った。そうだな…新しい服をやってあげてくれ」
「あら、珍しいわね、ユウ」
「びしょぬれの子供を放っておけるほど人間ができてない訳じゃない」
ユウさんの肩を叩いて変わりにこちらへやってきた彼女が私を違う所へ
彼女の部屋らしき場所へたどりつき服を貰った。
「ねぇ、どこから来たの?」
「マグノリア……」
「じゃあお隣さんかな?」
「あ、あの……私、妖精の尻尾に行きたいんです」
顔をうつむかせ言った。そしたら彼女は優しく語りかける
私達のギルドに入ればいいじゃない、と。
でも、もうすでに妖精の尻尾に入っている為にそれは出来ない。
紋章を見せると納得したらしい。彼女は簡単な地図を渡してくれた。
「でも大丈夫なの?海で溺れてそのままここにたどりついたんでしょ?」
確かにお金はないしあまり知識もない。
でも私にはシエル達がいるから。
「大丈夫です。教えてくれてありがとう」
それだけいって家を出ようとすると引き留められてきんちゃく袋を渡される。
開けていいか確認してから中を見るとそこには1週間くらいは生き延びていけそうなお金はあった。
「え、」
「やっぱり心配だから。持っていきなさい」
「でも……こんな私なんかに…」
彼女はすっと座りこみ手を私の頬に添える。
「あなたの目は奇麗な赤いろをしている。奥に見えるのは人々に与える“優しさ”。でもその半面で邪悪な部分もある。それも全部これから先に解決するわ」
「………」
初めてだ。目に関してこんなにも優しくしてくれる人は。
「ふふ、あなたはユウと正反対ね。いってらっしゃい、気を付けるのよ」
「ありがとうございますっ」
貰ったきんちゃく袋を大切にしまい今度こそ家を出た。
『やっと始まり、か』
シエルが一言呟いた。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.48 )
- 日時: 2013/11/23 18:42
- 名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
第17問「迷子って何?」
「まだこんな小さな子が大変ねぇ」
「いえ、心配しないでください。大丈夫です」
マグノリアまでの道を教えてもらい、このお店で少しだけ食料を買う
お金を必要な分だけ払って店を出ようとした
「ほら、お譲ちゃん!これ、持って行きな」
店のおばあさんに持たされた奇麗なリンゴ
いいんですか、と聞くと遠慮しなさんなと言ってくれる。
だから笑ってそれを受け取った。
「ありがとうございます」
今度こそお店を出る。
あの人からお金を貰って数日。色んなことを学んだ。
それは、こんな私でも大半の人が優しくしてくれること、だ。
私の知っている世界はきっと狭すぎたのかも知れない。
きっとじゃない、狭すぎたんだ。
産まれた土地で悪霊たちが見えるようになってから知らぬうちに“悪霊憑き”とかって呼ばれて親にも捨てられた。
昔は愛されていたはずなのにね。産まれた土地での記憶はあまり残ってない。
忘れてしまっているのか元々覚えていないのかは知らないけど…。
受け取ったリンゴをかじりながらマグノリアへの道を進む。
本当は馬車とか使った方が早いけどそれだといくらかかるか分からない。
使えるお金は少ないし、なるべく使いたくなかった。
「待ってくれ…大丈夫だ、きっともうすぐ帰ってくる」
その時、ひとつの家から夫婦らしき人が2人、何やら険悪なモードで出てくる
「もうすぐって言ってもう何日たってるのよ!?3日たってるのよ、」
「だからって自分から探しにいかなくてもいいじゃないか。あそこは迷いの森と呼ばれてるほど危険なんだぞ?」
「じゃあどうしろっていうのよっ!」
「魔道士ギルドに…」
「そんなの無理よ!そんなお金どこから出てくるの!?」
なんだか大変そうだなぁ…。
ふと足を止めた。他の人達もこの騒ぎを聞きつけて少しだけ人が集まってきていた
「それは……」
「それに、依頼を受諾してくれるっていう保証もないじゃない!?貴方は子供の事が心配じゃないの!」
「俺だって心配だ!でも、でも……」
女の人はしびれを切らし、多分、森へと足を進める。
男の人は待ってくれ、と一度引き留めたが女性が立ち止まることはなかった。
周りに集まっていた人達はそれぞれ解散していく。
「あんな森へ子供が行く訳ないだろう……」
「助けてあげたいけど…あの森は…」
そんな小言が耳に届いた。
『ノエル、あの女性の後を追いかけよう』
シエルの言葉に頷いた。
私1人の力でいけるか分からないけど一般人にそんな危険だと言われている森に1人でいかせる訳にはいかない。
すぐに女性の後を追いかけた。
しばらく後を追っていると街の人が迷いの森だと、いっていたところへ入り込む。
木々がおいしげっていてお昼だというのに周りは暗い。
日が落ちるころにはきっとこの森は真っ暗だろう。
私は見失わないように女性の後を追う。
女性は森の中へ入ってから誰かの名前を呼びながら進んでいた。
きっと子供の名前だと思われる。
『この中に本当に子供が入っていったのか?』
「うん……そうなんじゃ、ないのかな?」
その時、急に強い風が私を襲う。思わず腕で顔を覆った。
風が静かになった時、そっと顔から腕を離すとすでに女性はいなくなってしまっていた。
見逃した…。
「シエル、どこにいったか分かる?」
『…あっちかな』
シエルの言葉を頼りにそちらへと足を進める。
でも、すぐにまた分かれ道。
ここまでシエルも他のみんなも見えているはずもなく…。
ムーンだって今は霊だから実体化しない限り匂いは分からないし。
何かあるまでなるべく魔力の消費は抑えたいというのも事実。
魔物とか出てきそうだし。
止まっていても仕方ないので、ひたすら歩く。
『なぁノエル。さっきから同じ道を通ってないか?』
ムーンが言う。
ふと立ち止まる。確かにそうかもしれない。
最初は分かれ道がいっぱいあるのかも、と思っていたけど。
そんなことをしているうちにこの森はもう夜を迎える準備をしていた。
夜目は効く方だから問題ないんだけど急いだ方がいいかも
やみくもに歩いているのが無駄だと分かり、近くの木から枝を一本もぎとる。
行く道の真ん中に風で飛ばされないようにもぎとった木の枝を刺す
確かに、同じ道を通っていたらしい。
さっき印をと思って刺した木の枝がそこにあった。
「…いつ曲がったんだろ」
『こんなうっそうとした森の中ですから、方向感覚が狂うのもおかしくありません』
確かにそうかもしれない。さっきまでずっと迷子してたのかぁ。
はやく目印つけとけばよかった。
そう思いながら道ゆく道に印を残して行き進んでいった。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.49 )
- 日時: 2013/11/23 20:02
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: 3JA2YsPn)
キャラクター応募にて、新しい項目を拝見致しました。
以前、応募した三名は生きてます。
死んだ人は別投稿で、下スレッドに投稿させていただきます。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.50 )
- 日時: 2013/11/23 21:44
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: 3JA2YsPn)
セオドア・アッシェファルケ
性別:男
容姿:腰まで伸びた一切の色素が無い白髪、鮮やかなルビーのような赤眼
そして、異様に白い肌の完全なアルビノ。 体格はやや細い。
やや近寄りがたい雰囲気の知的な中性的な美男。
使用魔法:召喚魔法
契約した生き物や物体をその場に呼び出ししえきする魔法。
死した今も大体は使えるが、すでに死んだ生き物は呼べないらしい(契約切れ)。
属性付与魔法
武器や生き物に様々な属性を付与・変化させる魔法。
武器などの無生物なら、その属性が物体にプラスされ。
※分かり易くいうと、FFの魔法剣のようなもので、
剣でなくても、杖や矢等別のものも可。
生き物なら、その属性と対象の相性さえ良ければ。
少し耐性や魔法の威力がますもの。
参照台詞:「死にはしても、忘れるものか……。
あの時代、数多の思惑に争い、不条理が。
どれ程、世界に渦巻いていたかを…… 」
「自分の子孫…か。
確かに、妻の面影は残っているが…
つい先程、死した感覚しか無いが故。
歳月も、それも、にわかに信じ難いな…… 」
一人称/二人称/三人称:私/基方もしくは汝/〜ら
設定:四百年前の、とある戦いのさなかに戦死した幽霊。
享年27歳。 リヒャルトの十六代前の先祖。
神経質で丁寧な性格で、容姿も似てない事もない。
本人曰わく、子供が5人いたらしい(本人の死後、生まれた子供も入れたら7)。
たぶん、その誰かの子孫とは理解してはいるが。
四百年の歳月の流れを理解出来ず難色している。
その他:味方です。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.51 )
- 日時: 2013/11/24 19:30
- 名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
カササギさん
了解です。
4人目の応募、ありがとうございます
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.52 )
- 日時: 2014/04/02 10:14
- 名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)
第18問「どこにいったの?」
森が完全に暗くなった時に私はひとつの屋敷を見つけた。
これ以上、歩きまわるのも危ないかな、と判断した私はその屋敷内へ。
中に入ると少しひんやりしているような気がした。
『…誰……』
声がしてそちらを見るとそこにはシエル達と同じ悪霊の姿。
ちょっと白みがかかった銀髪を肩までのばし、オレンジ色の瞳。
この屋敷の人…かな。
「こんばんは。今晩だけここにいさせてもらってもいいですか…?」
『………』
その人は何も答えてくれない。ただ、私のことをじっと見ていた。
多分、拒否しないところを見るといてもいいんだろう。
大人しい子。
そうだ。ここに子供こなかったか聞いてみよ、
「あの…ここに私以外の人間が来ませんでした…?」
『っ…!』
そう聞くとその人は驚き消え去ってしまう。
何か言ってはいけないことを聞いてしまっただろうか…。
『自分の足で探してみるしかないだろうな』
ムーンさんはそう言うけれどこの屋敷の持ち主であろう人がいるのに勝手に出歩いていいものなのか…。
でもどこかへ消えてしまったし自分で探すしかない…か。
『私達も探すわ』
「ありがとうございます」
みんなも手伝ってくれる、と言ってくれたのでそれに甘える。
正直、この広い屋敷を一人で探しまわるのは大変だし。
それぞれ分かれて私は一番近い部屋の扉を開ける。鍵はかかっていない。
「ち、近づかないでっ!!」
人の声…。暗闇の中、目を凝らして奥の方を見ると寝ている子供を大事に抱えおびえている女性の姿。
この女性の方…。
『森に入った人だな…』
「うん」
なんでおびえているんだろう。
他にも最初に会った悪霊とは違う子がその親子の周りをうろついていた。
その子もこちらに気付いたよう。
「あの…私は……」
「来ないでっ!子供には一切触れさせないわ!この悪霊めっ!!」
「………」
懐かしい響き…。
もう気にしなくなったけどやっぱり面と向かっていわれると傷つくな…。
『この人達はあなたにおびえてるんじゃないわよ、ルカっていう悪霊におびえてるの』
親子の周りにいる子が私に話かけてきた。
ルカって誰だろう…。
最初に会ったあの子のことかな。他に悪霊には会っていない。
『とりあえずこの部屋を出よう』
シエルの言うとおりだ。
あまりここには長居しない方がいいかもしれない。
とりあえず部屋を出てその子と話す。
『私は悪霊のレイ。よろしくねっ』
「ノエルです。ところでさっきのルカさんって子は…?」
『最初に会わなかった?私じゃない銀髪の子。あの子がルカ』
どうやら合っていたみたい。
それからそのルカさんという人物の話を聞く。
霊になってもなお魔力が少し体に残っているらしい。
それも一般の人にも見えてしまうくらいに。
ルカさんはその出会った人物を喜ばす為にその魔力を使ったところおびえられるようになったっていう…。
どうやらこの森…
結構前から森の奥にある屋敷に魔女が住んでおり近づいてはならない。
みたいな言い伝えがあったらしい。
それがルカさんのことなのか悪霊になる以前のことは分からないけど。
「………」
子供と女性は見つけた。
このまま朝になるまで待って2人を連れて行ってもいいけどそのルカさんが気になる。
どこか似ているからかな…。
『ノエル、あいつを見つけた』
「あ、うん」
ムーンさんが見つけてくれたならせっかくだからルカさんのところへ行こう。
『! ムーン!』
レイさんがムーンさんに気付きそちらへ向かう
どうやら知り合いのよう。
『レイか。久しぶりだな』
『この子と一緒にいたんだ。せっかく見つけたしね、ノエルちゃん。私も一緒についていっていいかな』
さっきとの雰囲気の差に驚きながらも私は笑って出迎えた。
“友達”が増えることは嬉しいことだもの。
ムーンさんが見つけた、というルカさんがいる場所へ行きながら他の探してくれている子たちを探しだしレイさんを紹介した。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.53 )
- 日時: 2013/12/19 19:29
- 名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)
最近きておられないようですけど。
テストか何かで忙しいんですか?
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.54 )
- 日時: 2013/12/20 13:38
- 名前: レティナ (ID: v5Glb8/b)
お久しぶりです、いつのまにルカが重要人物みたいな感じでびっくりしました、更新を気長にお待ちしております^−^
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.55 )
- 日時: 2014/01/23 01:06
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: RjGXEztJ)
お久しぶりです!
以前も申し上げましたが、受験かテストで更新出来ないのでしょうか?
安否が非常に気になります。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.56 )
- 日時: 2014/04/02 10:14
- 名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)
先頭を歩くムーンさんとレイさんの後に続いていくとひとつの大きな扉の前につく。
「ここにいるの?」
そう聞くと2人はうなずく。
私は一歩、前に出てそーっと扉を開けた。
そこにいたのは小さくおびえるルカさんの姿。
「あの…、」
なんて声をかければいいんだろう。
レイさんに助けを求めてみるけど同じ屋敷を住みかにしているだけで
あまり話はしないみたいで。
「えっと、その、そんなに怖がらないでください…。何もしません」
そう優しく問いかけるとルカさんはそっと顔をあげてこちらを見る。
あの女性の方に何か言われたのかなぁ…。
女性もひどくおびえていたみたいだし。でも子供は静かに寝ていて…。
「あ、もしかするとあの子供を保護して…?」
『………私は、あの子を喜ばせてあげようとしただけ…』
やっぱり。
でもシエル達、悪霊は普通の人にとっていいイメージはないから…。
…好きでここにとどまっている訳じゃないのにな…。
「…よければ私と一緒に来ませんか、ルカさん。一人はさびしいから…」
レイさんが友達になった今、ルカさんは一人になってしまうし。
もうこの森には誰も近付かなくなってしまうかもしれない。
そうなったらルカさんがかわいそう。
『……でも、私は…』
『ルカ!』
『……レイ、さん…』
「大丈夫です。あの子供も女性も無事に街へ送りますし。それに私もルカさんと友達になりたいです」
ゆっくりルカさんの前に近付き手を差し伸べた。
どうか友達になってくれますように。
『あなたの…名前……』
「え?あっ!えっとノエルです。ノエル・スカーレット」
そう笑うとルカさんも遠慮がちに手を伸ばしてくれる。
よかった…。と息をつく。
そうだ。シエル達のことも紹介しなくては…。
みんな、仲良くしてくれるといいな。私はシエルから順に紹介していく。
少しでもルカさんがなじめるように。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.57 )
- 日時: 2014/03/23 21:55
- 名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)
皆様お久しぶりです。
大変長らく、更新を止めていたこともありそっこうで作ったので短くなってしまいましたっ!
でも内容的にはこんな感じです。本当に申し訳ありません。
また明日、時間の方がありましたら修正させていただくつもりです。
>>珈琲猿さん
更新、遅くなってしまい申し訳ありませんっ!
テストとかではなく単純に放置してました。
申し訳ない限りです。
>>レティナさん
今回の話はレティナさんのオリキャラを重要人物に…。
設定を読んでピンときたもので、ぜひいれたいと(←
更新、遅くなり申し訳ないです!
>>カササギさん
更新、遅くなり申し訳ないです!
テストとかではなく単純に放置してしまいました。
すみませんっ
最初はテスト等、いろいろあったのですが
日にちがたつにつれ、サボリぎみになってしまいこの結果です…。
明日からまた本格的に更新を再開するつもりです。
えっと前回から約4ヵ月くらいですか…?
本当に申し訳ないです。
更新速度はどうなるか分かりませんがなるべくはやめはやめに更新したいとは思っています!
すみませんでした。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.58 )
- 日時: 2014/03/23 21:59
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
それともうひとつ。
名前検索したところ「銀魂」の小説を作られている方で
同名の「有栖」さんという方がいたみたいなので
名前をこれから「紫苑有栖」にさせてもらいます。
なお、その「銀魂」を作られている方の有栖さんとは
別の人ですのでご注意くださいませ。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.59 )
- 日時: 2014/04/02 10:13
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
第19問「賊はどこにいる?」
翌朝。
女性と子供がいた部屋へ向かうと静かに丸まって寝ているのが見えた。
よかった。とりあえずは安定しているみたい。
ルカさんは私の“友達”となった関係もあり魔力も安定して今は2人には見えてないだろうし。
「あの、起きてください。大丈夫ですか?」
女性の方をゆするとゆっくりと目を開ける。
最初、驚いた顔をされたがすぐに“助けに来ました”と伝えると納得してくれた。
帰り道はシエルが覚えててくれてすんなりと街へと戻ることができた。
女性の家まで無事に送り届けると森に入っていったっていうその子供が目を覚ます。
「……おねぇちゃん…は…?」
まだ寝ぼけているのだろうか。
それともルカさんのことをいってるのかな。
ルカさんに視線を送ると少しとまどいながらもその子供の頭に手をのせる。
「! …おねえちゃん。ありがとう!」
『……あ、うん……』
子供は霊力が高いっていうし分かるのかな。
私は一礼してからその場を去る。お腹すいたな。
どこかに寄ろうか。
マグノリアまでまだ時間かかりそうだしね。
近くのレストランへと寄って手頃なものを注文して食事をとる。
でもその時のこと。
大きな音をたてて扉が開かれ入ってくる大勢の人達。
一体、何事だろうか。
「てめぇら!全員動くな。妙な真似はするなよ」
『賊か。ノエル、隙をみて退治してしまおう』
私はうなずく。とりあえず今は床にゆっくりと座ろう。
その男性達は銃を周りに向けて脅す。
ルカさんとアクトでいいかな。
何か騒ぎを起こさせてそこに男性達を集中させる。
そっからアクトを出せば…。
拘束するならアクトの方が効率がいい。
ゆっくりと、気づかれないように男性たちの死角でルカさんを実体化させる。
小さな騒ぎを起こせればなんでもいいんだけど…。
そう思ってるとルカさんはその男性達が来ている服と同じような服へと変え銃を想像させる。
ルカさんの魔法は想像魔法(クリエイト)。
名前どうり物や生物を想像する魔法だから私の魔力次第では強力になる。
銃を手に持ったルカさんは天井へと一発、撃ち込んだ。
店にいたお客さんがおびえる。
男性達はルカさんの方を向き、まだ発砲しろと一言もいってないぞとかなんとか言いあっている。
「 自然物に憑依を possession(ポゼッション) 」
すぐにアクトさんを実体化させたのち、男性達は急に人が出てきた時に驚き動きを止める。
そこを狙って拘束した。
「2人とも、ありがとう」
2人はスッとすけていく。
ただ、男性達を捕まえている鎖はそのままなんだけど。
「ひっな、なんだこいつ!?」
シエルが賊、と呼んでいたその人達に近付く。
「ねぇシエル。賊っていうことは本部みたいなところがあるんだよね」
『あるかもな?』
よし。そこをつぶせばもしかするとこの人たちにおびえなくて済むね。
「えっと、すみません。おとなしく本部らしき場所を教えて…」
「誰が教えるかよ!」
うーん…それは教えてくれないよね…。
私はシエルを実体化させて脅す。
身長より大きな大剣を持ってるシエルにはぴったりだよね。
魔力消費も少ない。
最初は頑固だった人たちも最終的には教えてくれて…。
でもそんな地理に詳しくないからいろんな人に教えてもらいながらその本部らしき場所へと足を進めた。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.60 )
- 日時: 2014/03/27 18:49
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 0.f9MyDB)
本部に1人で乗り込んで大丈夫かな、と不安もあったけど
頼れる人もいないし、今はこうゆうことでしか力を付けられないから。
お店に入ってきた時の賊達は全員、魔道士ではなさそうだったからきっと大丈夫だよね。
「ここ、かな……」
着いた所はすごい薄暗い屋敷で。
だけど立派に立ってるんだなー。全部盗んだお金でやってきたのかな。
「へへ、本当に1人で来やがった報告通りだぜ」
「よぅ、お嬢ちゃん。こんな人気のないところまで一体何のようだい?」
屋敷の中へと入ろうとする前に大量に出てきた人達。
捕まえた後、誰か報告した者がいたのかも。
もっと注意しとけばよかったな…。
まぁいいや。一気に片付けてしまおう。
相棒コンビであるムーンとレイさんを出し屋敷前にいる人達を蹴散らして行く。
外の人達を倒した後もかなりの人がいたが無視して最奥へ。
きっとそこに仕切ってる人がいるはず。
それにしてもあっけないなー…。
奥へたどり着くともそもそと動く人影。
何をしているんだろう。
「この人で終わり?」
「多分…」
「一発で終わらせる」
そう言ってムーンが構えを取り、思い切り人影に向かって攻撃する。
だけど…。何かおかしい。こんなにあっけなく終わっていいのかな。
「……! レイさん、後ろですっ」
「任せてっ カオスメイク・ダークニードル!!」
「ぐぁっ!?」
手応えあった。
後ろを振り向くとそこにいた1人の男性。
レイさんの攻撃をもろにくらったのかかなり苦しそう。
「っち、」
『気を付けろ、ノエル。こいつ魔道士だ』
「うん」
相手が銃を2つ取り出しこちらへ向ける。
ムーンも私のところへ戻ってきてレイさんと一歩前に出た。
「ファイナルエナジーっ」
同時に発泡した銃。
その両方から放たれた火の弾が二つとも重なり大きくなる。
それは真っ直ぐ私へと向かう。
「…私は大丈夫です。2人はあの人をやって下さい」
シエルを始め、アクト達の戦い方をただ見てた訳じゃない。
私だってやれる。
弾が近くに来るまで待ってギリギリでそれを避ける。
「出来た…」
ムーンとレイさんに魔力を与えるのも出来ている。
やれば、出来るんだ。
男性は、持っている銃はチャージかなんかが必要らしく無抵抗に
2人の同時にうたれた攻撃であっけなく終わってしまった。
少しだけやりすぎたかな…。
気付けば屋敷はあちらこちら壊れてて。
こうなればさっさとここから出てしまおう。
「2人とも、ありがとうございます」
気絶している人達をロープとかで縛ってからムーンとレイさんを戻し、
早々とこの屋敷を出て再びマグノリアへと足を進めた。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.61 )
- 日時: 2014/04/02 10:19
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
第20問「収穫祭って?」
心やさしいおばあさんに道を聞いて一本道をただただ歩いていた。
周りに見えるものとは草原くらいしかなくて。
殺風景な道だなぁ。なんて。
でもこんなに殺風景だと賊みたいなのが隠れられるところもないし平和かもね。
その時、後ろから馬車が来る音が聞こえて端にへとよける。
だけどその馬車は私のすぐ横で止まる。
なんだろう。
「おじょうちゃん、マグノリアに行くのかい?」
「え?あ、はい…」
「だったら乗っていきなよ。徒歩じゃ何日かかるか分からないから」
「いいんですか?でも私何も持ってない…」
「大丈夫だよ、ちょうど俺もマグノリアへ行くところだし」
その言葉を聞いてありがとうございます、と荷台へと乗せてもらう。
荷台にはいろいろな荷物が乗っていて重そう。
これをマグノリアに運ぶんだろうか。大変だなぁ。
「おじょうちゃんもマグノリアの収穫祭に行くんだろ?」
「収穫祭…?」
「おっと、知らなかったか。だったらきっと楽しいだろ。収穫祭ではフェアリーテイル主催の大パレード(ファンタジア)があるんだ」
「!」
毎年やってるんだぜ、と彼は言った。
ファンタジアかー。少しだけ見てみたいかも。
ギルドの人がやるんだもんね。
その時間までには間に合うといいな。
そういうと彼はこの調子ならむしろ収穫祭までには間に合う、という。
よかった。いろいろあったけど最初にお姉ちゃんに謝りたいよね
「おい、止まれ!じじぃ」
その声に馬車が急停止する。一体何が起きて…
「い、いったいなんだ、お前らは!!」
『……魔道士が魔法で身を潜めていたんだ。きっと荷物を狙ってる』
シエルの言葉に頷いてそっと荷台から降りる。
影から先頭の方を見ると怖そうな大人の人が3人。
まずは隙を作って彼を逃がさないと…。
ごめんなさい、荷台の荷物を少しお借りします。
「 対象物に憑依を 実体(ポゼッション) “ルカ”」
『…大丈夫…行けます』
「お願いしますっ」
ルカさんを実体化させて想像させる。
荷台の後ろで造り出される狼の数々。
これなら…
私は狼とともに前へ出て行き彼に逃げろ、と指示をする。
大人達はその狼に気を取られている。
「で、でも…」
「大丈夫です。私はフェアリーテイルの魔道士だから」
と、紋章を見せた。
彼は驚いたようだが今は逃げるべきだと判断したのか、気をつけろよといって去っていく。
「っち、逃がしたか…」
「おいおい…小娘2人に一体何が出来るっていうんだよ」
想像した狼はすべて倒されてしまったらしい。
彼を逃がせることが出来たならそれで構わない。
私も収穫祭、行きたいし逃げることを先に考えよう。
「行けますか、ルカさん。彼らを数分足止め出来ればいいです」
横目で彼女を見るとうなずいてくれる。
「何かやらかす前にやっちまおうぜっ」
「いや、待て!?」
相手が攻撃してこようとした直前。
黒い何かが大人達を包む。
中で何が起きてるのか分からないけどこれなら。
「行こうっ」
私はすぐにマグノリアへと走り出した———
+++
「私が復活した事で残り人数も律儀に変わるという訳か。凝った事を…」
「この3人はナツとガジルとエルザの事だね」
その時、残り人数の数字が変わる。
残り3人から5人、へ
「!!」
「増えた」
「誰だ!?」
エルザ以外の石になってしまった人間はいまだ石像のまま。
だけどエルザはすぐに確信めいた顔になる。
「どうやらあの男も参戦を決めたか。あの子も…帰ってきた」
エルザ復活、ミストガン参戦
———ノエル参戦
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.62 )
- 日時: 2014/04/08 13:10
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
- プロフ: ノエル…12歳くらいでいいかな?
第21問 「人質って何?」
「エルザ復活にミストガン参戦か…オレを含めて妖精の尻尾(フェアリーテイル)トップ3がそろった訳だ」
そしてノエル・スカーレット…。
いや、リキ・アルムニスト。殺害の悪魔、か。
楽しくなってきたじゃねーか。
やはり祭りはこうでなくちゃな。
+++
マグノリアのギルド付近。
なんだかにぎわっている、といったらにぎわっているのだけれど。
何かがおかしい。
一体何が起きてるんだろう。
「おやノエルちゃんじゃない。珍しい格好してるね」
あっそっか。
この服、隣の文化の服だからそう思われても仕方ないんだ。
「今日はエルザちゃんと一緒じゃないのかい?」
「そういえばノエルちゃんとこのギルドが街中でケンカしてて迷惑してるんだ。何かいってられないかな」
街中でケンカなんて。
いつもギルド内が人がいないところでやるのに。
やっぱり、何かおかしい。
「大丈夫です。きっといつものケンカですみますよ」
「そうだといいねぇ。ケンカはほどほどにねー」
「はーい」
はやく、ギルドに戻るかみんなに会おう。
だんだん人気がなくなり本来、花屋であったろうその場所に1人、誰かが倒れている。
あれは…。エルフマンさんっ
「すみません、大丈夫ですか!!」
「ノ…エル?よかった、無事だったか……」
「あの、今何が起きてるんですか?」
いつものケンカにしてはひどすぎる。
これは絶対に何か起きている…。
そうだ、ラーウェルさんなら癒しの魔法を使える。
「ラーウェルさんっ」
花屋の残骸を糧に実体化させ、エルフマンさんを癒してもらう。
「みんな…人質を助けるために必死で…」
人質ってなんだろう。詳しく教えてもらおう。
エルフマンさんは説明してくれる。
ミス・フェアリーテイルというコンサートに出た女の子たちが石像になり、
ラクサスさん率いる雷神衆を相手にバトル・オブ・フェアリーテイルを開催。
降参の方法は、マスターの座をラクサスさんに譲ること。
仲間同士で打ち合っているのはフリードさんの術式のせい…。
分かった。じゃあまずは人質の解放を先に…。
確かエバーグリーンさんが石像にした本人なんだっけ。
だったらその人を探そう。戦闘はあまり得意じゃないけど。
戦わなきゃいけないなら、戦うしかないよね
「あら、アンタがノエル・スカーレット?思っていたより幼いのね」
「!!」
建物の上、女の人が立っていた。
「…貴方がエバーグリーンさんですか」
「クスッそう、私ことが妖精。エバーグリーンよっ!!」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.63 )
- 日時: 2014/04/08 14:13
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
「ラーウェルさん、戦闘です、いけますか」
「もちろん。主がそういうならね」
大丈夫です。私もいける。
「あなたみたいな子供が私に勝てると思ってるの?」
くすくすと余裕そうな顔でエバーグリーンさんが笑う。
確かこの人は目を見たら石像化してしまうと言っていた。
……でもラーウェルさん達なら平気。
石化されたって元に戻せる自信がある。
「勝てるかどうかは分かりません。ただ…人質は解放してもらいます」
解放出来ればそれでいい。
このゲームもきっと終わるはずだ。
「出来るかしらね?」
彼女がくるりと宙を舞うと粉のようなものが舞い散る。
これは…
「妖精爆弾グレムリン!」
粒子の爆弾っ
すぐにしゃがみ、その攻撃を避けて彼女に近付く。
「あなたも石化してみる?」
眼鏡を上にずらし目をこちらに向けてくる。
「ラーウェルさん」
彼女の魔法はラーウェルさんにあたり、石化。
私はすぐにその石からラーウェルさんを一度戻し実体化させる。
戻した時も石が残っていたためにその石に実体化させた。
「仮にも自分の体で実体化したからかしら?すごく動きやすいわ」
なるほど。相手がその石化の魔法を使うたびにラーウェルさんは強くなる…。
反撃開始です。
「カウンテン狂想曲(カプリチオ)!」
ラーウェルさんの指揮で音の波がエバーグリーンさんへと向かう。
「っ!?何よっ」
耳を塞ぎ、音に耐える。
自由きままな人々が奏でる音楽。それは騒音。
「っち、だったら…妖精機銃レブラホーン!!」
「交響曲(シンフォニー)」
ラーウェルさんの奏でる音がエバーグリーンさんの打ち出す針を壊してく。
その隙に私は奥へと向かっていくエバーグリーンさんへと近付く。
「へー、この数の針をすべて壊すなんて…やるじゃない?でも“倍”ならどう」
ニヤリと笑った。
さっきより倍に増した針がこちらに向かう。
「残念ね。こちらも“倍”と呼べる曲があるわ。五重奏曲(クインテット)」
両者の音と針がぶつかりあう。
「シエル、剣を出して」
『お安い御用』
魔法ではない。
シエルの“ホールド”と呼ばれる袋からふたつの小さな剣を出す。
それを実体化させ両方ともエバーグリーンさんへと向かい投げた。
剣はいい音を出して壁へと彼女の服を巻き込み突き刺さる。
「…ありがとう。ラーウェル……」
『どういたしまして』
「もう戦闘は終わりました。人質を解放してください」
「うふふ…ちょっと甘いんじゃないの?」
甘い…。何が甘いのだろう。
捕まえ方が甘かったかな……。
「シエル」
建物の中、あった家具にシエルを実体化。
シエルは体に似合わぬその大剣を持ち彼女に近付いた。
「これで、甘くないですか?」
剣先を彼女に向けるシエル。
「…私を倒すのだったら二度とあの女たちは元に戻らなくするわよ」
「………………そうですか。それなら別にそれでも構いません。でもその後に私はあなたを全力で殺しにかかります」
仲間を殺すのなら、あなたにも同じことをさせてもらいます。
「シエル」
『主はたまに残酷なことをいうわよね』
そんなことないです。
シエルが剣を振り上げ、思い切り彼女へと振り下ろす。
「きゃぁあぁあぁあっ」
だけどシエルは剣の向きを変え、柄の部分で思い切り殴る。
「ラーウェルの言うとおりだ…ノエルは本当に殺りかねない。気をつけた方がいいぞ、」
「は、はい………。」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.64 )
- 日時: 2014/04/19 18:50
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
第22問「神鳴殿って何?」
「ノエルーッ!!」
なじみのある懐かしい声が聞こえた。
振り返るとそこにお姉ちゃんの姿。
「お姉ちゃんっ」
よかった、生きてた。無事だった。
でもどうやって助かったんだろう
「よかった…無事で」
…生きていたんだから別にいっか。
「強くなったな」
「いろんなものを見てきたの」
私はお姉ちゃんを見て笑う。
そしたらお姉ちゃんも笑ってくれた。
「さて、エバーグリーン。ラクサスの居場所を教えてもらおうか。ノエルはギルドに戻っていろ」
「うん、分かった」
この場をお姉ちゃんに任せて私は言われた通りにギルドへと向かう。
久しぶりにみたそこは前とは違く新しくなっていてなにより、前より大きくなった気がする。
そうだ、ちゃんとに人質にされたみんなは戻ってるかな。
「ん。ノエルじゃねーか!無事だったんだなっ」
「そうか。もう一人の参加者はノエルだったか。無事でよかった」
ナツさんもマスターも変わらない。
石像にされていたらしいみんなも元に戻っている。
これで、ゲームは終わりになるはず。
そう思っていたのだけれど簡単には終わらない。
いきなりギルド中に術式の情報ボードが現れる。
「“聞こえるかジジィ。そしてギルドの奴等よ。
ルールが一つ消えちまったからな…今から新しいルールを追加する。
バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為にオレは神鳴殿を発動させた。
残り1時間10分。さあ…オレたちに勝てるかな?それともリタイアするか?‘マスター’”」
最後に高笑いすると情報ボードも消える。
マスターが「関係ない人たちまで巻き込むつもりか」と怒鳴るが
体調を崩し倒れてしまう。
「マスターッ」
どうしよう。神鳴殿っていうのがどんなものなのか分からないけど。
薬を取りにいったミラさんが戻ってくる時に外を見て、と。
ギルドの中にいた人たちがみんな、外に出ると空に浮かぶは無数の雷の魔水晶。
あれが放電したら…街に無数の落雷が落ちる…。
「そんなことはさせないわ!!スナイパーライフル換装!」
ビスカさんがひとつ、魔水晶を撃ち落とす。
だけどすぐにその攻撃がビスカさんへ…。
生体リンク魔法。これじゃ……壊せない。
だけど手がない訳じゃない。でもそんなの私はやりたくないから。
「どうすれば…街のみんなを助けられるかな」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.65 )
- 日時: 2014/07/25 13:21
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
それぞれがラクサスさんを探しにギルドから出ていく。
私も術式には気を付けながら歩いていく。
マグノリア祭のこともあって人が多いから、避難させるのも得策とはいえない。
ナツさんとガジルさんはレビィさんが術式を解くまで出られない。
ミラさんにはさっきエルフマンさんの居場所を伝えたからそちらに向かってると思う。
お姉ちゃんとカナさんとジュビアさんはラクサスさんを探しに。
私は怪我人をラーウェルさんと、ともに癒して回っていた。
今の状況を説明しながら神鳴殿をどうにかさせる方法を考えてもらう。
でもそうしたらやはり壊すしかなくなってしまうのか。
「んー…」
できればはやくこの“ケンカ”は終わりにしたいしなぁ。
その時、感じた強い魔力。
『ここから近いな…』
「いってみようか?」
そう思って私は魔力のする方へと走り出した。
+++
たどり着くとそこでは乱闘が繰り広げられていた。
あのミラさんが戦っている。
川の水をまとい、フリードさんと戦っていた。
決着は付き、ミラさんはフリードさんを思い切り殴ろうとする。
しかし、その拳は顔のすぐ手前で止まった。
「こんな戦い…むなしいわね」
「勝者のおごりかミラジェーン………とどめをさせ…」
そんなフリードさんにミラさんは優しい言葉をかけていく。
一緒に笑って、騒いで、歩いて…。
1人が寂しいと感じたとき、人は優しくなれるんだと。
フリードさんはその言葉を聞いて涙を流す。
「こんな事…本当はしたくなかっ…た、んだ」
「うん…分かってるよ。来年こそは一緒に収穫祭を楽しもっ」
その言葉にフリードさんは頷いた。
「ミラさん!」
「! ノエルちゃん」
気付かなかったけど近くにはエルフマンさんとカナさん、ジュビアさんもいるみたいだ。
「怪我、あれば癒しますよ」
「うん、ありがとう」
お礼を言われて私はそれぞれ癒していく。
フリードさんが倒れた…。
エバーグリーンさんは私は倒したし…
あとはビックスローさん…だっけ。
『そいつはルーシィが倒した』
ルーシィさん戦えたんだね。
じゃあこれで残るはラクサスさん、のみ。
行ってないのは教会だけかな。
カナさんたちを癒し終わり、私はすぐに教会へと向かう。
その入り口に見たのはお姉ちゃんが剣をたくさん用意していたところ。
魔力もきれかかっている。
「お姉ちゃん!!」
「ノエルか…」
まさか…まさか宙に浮かんでいるラクリマをすべて壊す気なのか。
「あと100本なんだが…」
お姉ちゃんの体は持つのか。そう聞くと大丈夫だと笑う。
あと100本…。
「無理だよ…」
でも私には用意できない…
『ノエル、大丈夫』
話かけてきたのはシエル。シエルは私に笑いかけた。
『俺たちは大丈夫』
「ダメだよ…」
生体リンク魔法…。
私の場合、あのラクリマに攻撃できるとしたらシエルたちだ。
そうなると攻撃があたるのは私じゃなくてシエル達に攻撃が帰ってくる。
だからやりたくなかった。
『だいじょうぶ』
シエルは私の顔をみて頷いた。
だけど100人も用意できるか分からない。
協力してくれる霊がそんなにいるかも分からない。
最低限で用意できるのは30人。
魔力が、足りない。
「“おい!みんな聞こえるか!?一大事だ!空を見ろ!!”」
頭の中に響く声。
そっか、これは念話(テレパシー)だ。
「“よく聞けオマエら!あの空に浮かんでいる物をありったけの魔力で破壊するんだ!
一つ残らずだ!!あれはこの街を襲うラクサスの魔法だ!時間がねぇ、全員でやるんだ!!”」
そういえばウォーレンさんとはまだ会っていなかった。
「ごめんなさい。多分、私と会った人はほとんど知ってます」
「“! その声、ノエルか!?”」
グレイさんだ。
私はお姉ちゃんと顔を見合わせる。
「お姉ちゃんもいます」
「“よかった。2人とも無事だったか”」
念話からお姉ちゃんが無事ならば他の女の子たちは、と声があがる。
みんな無事だとカナさんは伝えた。
「“すまねぇ、オレの念話はギルドまで届かねぇ。
とにかくこれが聞こえてる奴だけでいい!あの空に浮いてるものを壊せ!”」
結局、それしか手はないか。
それぞれが覚悟を決める。
「北の200個は私がやる!!みんなは南を中心に全部撃破!!」
「30個は私も破壊出来ます」
「“1コも残すなよォ!!”」
ありったけの魔力で霊たちを実体化させ、すべてをラクリマへ攻撃するように集中させた。
一瞬にて同時に大きな音をたて、破壊されるラクリマ。
そしてその後すぐにリンク魔法はみんなを襲い霊体へと戻ってしまった。
「ありがとう…」
どうやら魔力を使いすぎたようで。
体の力が抜けた。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.66 )
- 日時: 2014/08/10 08:01
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
すみません。
色々と私、忘れがちなのでメモを取らせていただきます。
ネタバレ等は第1話から読む方にとってはそうなるかも知れません。
ただ、読んでもつまらないと思います。
*ノエル、名前
ラン・メイデル(3人目
リキ・アルムニスト(2人目
1人目はまだ未定
リキに対しては殺害の悪魔という呼び名付き。
*呼び方
・ギルドの仲間は「さん」呼び(マスター、マカロフさん)
・契約対象の悪霊、ほぼ呼び捨て、タメ。
(ルカ、レイ、ラーウェル「さん」付け)
・闇ギルド等、敵はほぼ呼び捨て。
*魔法
・憑依
霊体を対象物に実体化させ、戦闘できる状態にする。
・呪い(カーズ) Curs
生きている人間へ霊体を憑依させ相手の体の自由を奪う。
・実体 Substance
霊体を己の魔力のみで実体化させ、戦闘できる状態にする。
・転換 Conversion
対象物を剣などに違うものへと変える。
・同一化(ユニフィケ-ション)Unification
霊を自分に取り憑かせ、その霊の力を使う。
*募集したオリキャラ、登場した人物。
ユウ・レクサーさん。(第2章へ入るときに登場
ルカさん。(オリジナルストーリー、屋敷にて登場
レイ・クリエイターさん。(上記に同じ
ムーン・ダークネスさん。
アクトさん。
ラーウェルさん。(ロキ編にて登場
クレア・パンデッターさん。(ニルヴァーナ編にて登場
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.67 )
- 日時: 2014/07/25 18:30
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
それとお知らせがあります。
ただいま、読み返していて思ったのですが。
ノエルの魔法について、
パーシオン(憑依)、ポゼッション(実体)の魔法の効果が一緒でした。
これからはパーシオン(憑依)の方に一定させます。
また、ショコラさんに頂いたラーウェルさんのことですが、
呼び方が「さん」付けだったりなかったりと一定していませんでした。
これからは「さん」付けで一定していきます。
ノエルとの親密度等で「さん」がはずれることがあります。
大変、失礼いたしました。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.68 )
- 日時: 2014/07/26 11:53
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
第23問「生きるって何?」
ケンカも無事に終わった。
だけど怪我人も多く、マスターの容態もよくない、
ということでファンタジアは明日の夜に延期。
それでも人は少ないけど。
街の修復等もやれるとこは手伝い再びギルドに戻ってくる。
そしたら途中でポリューシカさんとすれ違った。
マカロフさんは無事なんだろうか…。
すぐにギルドへと戻るとお姉ちゃんがポリューシカさんのおかげで
一命はとりとめた、と報告していた。
それを聞いたギルドの人達はみんな安心する。
「しかし、マスターもお年だ。これ以上心労を重ねればまたお体を悪くする。
みんなもそのことを忘れるな」
80歳は超えてるもんね。
「あと、ノエル。
色々あって言えなかったけど…よく戻ってきてくれたな」
お姉ちゃんが笑いかけた。
だから私もそれにつられて自然と笑う。
「そうだよ!ノエル!!久しぶりだな」
「無事でよかったぜ」
「そういえば少し雰囲気変わったか?」
そんな言葉があちらこちらから聞こえてくる。
それを聞いて改めて知ったのは堂々と生きてていいんだってこと。
こんなに心配してくれる人がいたなんて初めて知ったんだ。
少し、前向きに生きていける気がした。
「んで、こんな状況で本当にファンタジアやるつもりなのか!?」
「マスターの意向だし…
こんな状況だから…って考え方もあるわよ」
マカロフさんはいろいろと考えているからね。
おじいちゃんだけど。
「ジュビアもアンタジア観るの楽しみです」
「アンタは参加する側よ」
「ええ!?だってジュビア入ったばっかりだし」
「ケガ人多いからね。まともに動ける人は全員参加だって」
「じゃああたしも!?」
ってことは私も参加する側になるのかな…。
グレイさんがあんなの参加できないだろ、とナツさんたちの方を見る。
確かにナツさんの体はほぼ包帯で隠れていたしガジルさんも松葉杖がないと歩けなそうだ。
「でもまぁこれで……ギルド内のごたごたも一旦片付いた訳だ」
ギルドを見渡すと騒ぎ、笑いあう仲間たちの姿。
その時、出入口から入ってきたのはラクサスさん。
ギルドのみんなはそれぞれ警戒していた。
「ジジィは?」
その言葉にギルドのみんなが反抗的に反応する。
お姉ちゃんは「よさないか」とそれを止め、マカロフさんが医務室にいることを伝えた。
ラクサスさんはそれを聞いてお姉ちゃんの横を通っていく。
医務室へと向かうラクサスさんにナツさんは止めた。
ナツさんへラクサスさんが言った言葉は
「二対一でこんなんじゃ話にならねぇ次こそはぜってー負けねぇ
いつかもう一度勝負しろ、ラクサス!」
という言葉。ラクサスさんはそれを聞いてナツさんの横を通り過ぎる。
そして片手をあげ、返事をしていた。
「さぁみんな。ファンタジアの準備をするぞ」
「オイ!いいのかよ!!ラクサスを行かせちまって」
ファンタジアの準備かー。
特に見世物にできそうな技がないのだけれど…。
「あ、そうだ。ルカさんの魔法」
『私…ですか?』
「お願いできますか?」
そう言うとルカさんは頷いてくれた。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.69 )
- 日時: 2014/07/26 12:27
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
そして翌日の夜。
花火はあがり、ファンタジアは盛大に行われた。
ビスカさん、ルーシィさん、レビィさんはフラッグを持ち踊り、
エルフマンさんは接収で迫力を出し、
ミラさんも変身魔法でトカゲ(?)に変身する。
グレイさんは氷のお城を作り、
それに対してジュビアさんが水の魔法で綺麗な演出をしていた。
お姉ちゃんは剣を舞いあがらせてから衣装を変更し両手に剣を持ち、
自らも舞い踊っていた。
私に関してはルカさんを実体化させておき、何もない殺風景なところへ、
小さなマグノリアの街を想像させた。
ナツさんはそれほど出たかったらしく、
周りに炎を用意し、頑張っていたけど結構グダグダに終わった。
マカロフさんはファンシーな衣装に着替えて、コミカルな動きをする。
本人は楽しそうだった。
そしてラスト。
マカロフさんを始めに全員が親指と人差し指を立て、腕を上げた。
———たとえ姿が見えなくても たとえ遠く離れていようと
いつでも おまえを見てる おまあえをずっと…見守っている
マカロフさんからラクサスさんへのメッセージ。