二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.52 )
日時: 2014/04/02 10:14
名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)

第18問「どこにいったの?」

森が完全に暗くなった時に私はひとつの屋敷を見つけた。
これ以上、歩きまわるのも危ないかな、と判断した私はその屋敷内へ。
中に入ると少しひんやりしているような気がした。

『…誰……』

声がしてそちらを見るとそこにはシエル達と同じ悪霊の姿。
ちょっと白みがかかった銀髪を肩までのばし、オレンジ色の瞳。
この屋敷の人…かな。

「こんばんは。今晩だけここにいさせてもらってもいいですか…?」

『………』

その人は何も答えてくれない。ただ、私のことをじっと見ていた。
多分、拒否しないところを見るといてもいいんだろう。
大人しい子。
そうだ。ここに子供こなかったか聞いてみよ、

「あの…ここに私以外の人間が来ませんでした…?」

『っ…!』

そう聞くとその人は驚き消え去ってしまう。
何か言ってはいけないことを聞いてしまっただろうか…。

『自分の足で探してみるしかないだろうな』

ムーンさんはそう言うけれどこの屋敷の持ち主であろう人がいるのに勝手に出歩いていいものなのか…。
でもどこかへ消えてしまったし自分で探すしかない…か。

『私達も探すわ』

「ありがとうございます」

みんなも手伝ってくれる、と言ってくれたのでそれに甘える。
正直、この広い屋敷を一人で探しまわるのは大変だし。
それぞれ分かれて私は一番近い部屋の扉を開ける。鍵はかかっていない。

「ち、近づかないでっ!!」

人の声…。暗闇の中、目を凝らして奥の方を見ると寝ている子供を大事に抱えおびえている女性の姿。
この女性の方…。

『森に入った人だな…』

「うん」

なんでおびえているんだろう。
他にも最初に会った悪霊とは違う子がその親子の周りをうろついていた。
その子もこちらに気付いたよう。

「あの…私は……」

「来ないでっ!子供には一切触れさせないわ!この悪霊めっ!!」

「………」

懐かしい響き…。
もう気にしなくなったけどやっぱり面と向かっていわれると傷つくな…。

『この人達はあなたにおびえてるんじゃないわよ、ルカっていう悪霊におびえてるの』

親子の周りにいる子が私に話かけてきた。
ルカって誰だろう…。
最初に会ったあの子のことかな。他に悪霊には会っていない。

『とりあえずこの部屋を出よう』

シエルの言うとおりだ。
あまりここには長居しない方がいいかもしれない。
とりあえず部屋を出てその子と話す。

『私は悪霊のレイ。よろしくねっ』

「ノエルです。ところでさっきのルカさんって子は…?」

『最初に会わなかった?私じゃない銀髪の子。あの子がルカ』

どうやら合っていたみたい。
それからそのルカさんという人物の話を聞く。
霊になってもなお魔力が少し体に残っているらしい。
それも一般の人にも見えてしまうくらいに。
ルカさんはその出会った人物を喜ばす為にその魔力を使ったところおびえられるようになったっていう…。
どうやらこの森…
結構前から森の奥にある屋敷に魔女が住んでおり近づいてはならない。
みたいな言い伝えがあったらしい。
それがルカさんのことなのか悪霊になる以前のことは分からないけど。

「………」

子供と女性は見つけた。
このまま朝になるまで待って2人を連れて行ってもいいけどそのルカさんが気になる。
どこか似ているからかな…。

『ノエル、あいつを見つけた』

「あ、うん」

ムーンさんが見つけてくれたならせっかくだからルカさんのところへ行こう。

『! ムーン!』

レイさんがムーンさんに気付きそちらへ向かう
どうやら知り合いのよう。

『レイか。久しぶりだな』

『この子と一緒にいたんだ。せっかく見つけたしね、ノエルちゃん。私も一緒についていっていいかな』

さっきとの雰囲気の差に驚きながらも私は笑って出迎えた。
“友達”が増えることは嬉しいことだもの。
ムーンさんが見つけた、というルカさんがいる場所へ行きながら他の探してくれている子たちを探しだしレイさんを紹介した。