二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.61 )
日時: 2014/04/02 10:19
名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)

第20問「収穫祭って?」

心やさしいおばあさんに道を聞いて一本道をただただ歩いていた。
周りに見えるものとは草原くらいしかなくて。
殺風景な道だなぁ。なんて。
でもこんなに殺風景だと賊みたいなのが隠れられるところもないし平和かもね。
その時、後ろから馬車が来る音が聞こえて端にへとよける。
だけどその馬車は私のすぐ横で止まる。
なんだろう。

「おじょうちゃん、マグノリアに行くのかい?」

「え?あ、はい…」

「だったら乗っていきなよ。徒歩じゃ何日かかるか分からないから」

「いいんですか?でも私何も持ってない…」

「大丈夫だよ、ちょうど俺もマグノリアへ行くところだし」

その言葉を聞いてありがとうございます、と荷台へと乗せてもらう。
荷台にはいろいろな荷物が乗っていて重そう。
これをマグノリアに運ぶんだろうか。大変だなぁ。

「おじょうちゃんもマグノリアの収穫祭に行くんだろ?」

「収穫祭…?」

「おっと、知らなかったか。だったらきっと楽しいだろ。収穫祭ではフェアリーテイル主催の大パレード(ファンタジア)があるんだ」

「!」

毎年やってるんだぜ、と彼は言った。
ファンタジアかー。少しだけ見てみたいかも。
ギルドの人がやるんだもんね。
その時間までには間に合うといいな。
そういうと彼はこの調子ならむしろ収穫祭までには間に合う、という。
よかった。いろいろあったけど最初にお姉ちゃんに謝りたいよね

「おい、止まれ!じじぃ」

その声に馬車が急停止する。一体何が起きて…

「い、いったいなんだ、お前らは!!」

『……魔道士が魔法で身を潜めていたんだ。きっと荷物を狙ってる』

シエルの言葉に頷いてそっと荷台から降りる。
影から先頭の方を見ると怖そうな大人の人が3人。
まずは隙を作って彼を逃がさないと…。
ごめんなさい、荷台の荷物を少しお借りします。

「 対象物に憑依を 実体(ポゼッション) “ルカ”」

『…大丈夫…行けます』

「お願いしますっ」

ルカさんを実体化させて想像させる。
荷台の後ろで造り出される狼の数々。
これなら…
私は狼とともに前へ出て行き彼に逃げろ、と指示をする。
大人達はその狼に気を取られている。

「で、でも…」

「大丈夫です。私はフェアリーテイルの魔道士だから」

と、紋章を見せた。
彼は驚いたようだが今は逃げるべきだと判断したのか、気をつけろよといって去っていく。

「っち、逃がしたか…」

「おいおい…小娘2人に一体何が出来るっていうんだよ」

想像した狼はすべて倒されてしまったらしい。
彼を逃がせることが出来たならそれで構わない。
私も収穫祭、行きたいし逃げることを先に考えよう。

「行けますか、ルカさん。彼らを数分足止め出来ればいいです」

横目で彼女を見るとうなずいてくれる。

「何かやらかす前にやっちまおうぜっ」

「いや、待て!?」

相手が攻撃してこようとした直前。
黒い何かが大人達を包む。
中で何が起きてるのか分からないけどこれなら。

「行こうっ」

私はすぐにマグノリアへと走り出した———











+++



「私が復活した事で残り人数も律儀に変わるという訳か。凝った事を…」

「この3人はナツとガジルとエルザの事だね」

その時、残り人数の数字が変わる。
残り3人から5人、へ

「!!」

「増えた」

「誰だ!?」

エルザ以外の石になってしまった人間はいまだ石像のまま。
だけどエルザはすぐに確信めいた顔になる。

「どうやらあの男も参戦を決めたか。あの子も…帰ってきた」




エルザ復活、ミストガン参戦


———ノエル参戦