二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.62 )
- 日時: 2014/04/08 13:10
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
- プロフ: ノエル…12歳くらいでいいかな?
第21問 「人質って何?」
「エルザ復活にミストガン参戦か…オレを含めて妖精の尻尾(フェアリーテイル)トップ3がそろった訳だ」
そしてノエル・スカーレット…。
いや、リキ・アルムニスト。殺害の悪魔、か。
楽しくなってきたじゃねーか。
やはり祭りはこうでなくちゃな。
+++
マグノリアのギルド付近。
なんだかにぎわっている、といったらにぎわっているのだけれど。
何かがおかしい。
一体何が起きてるんだろう。
「おやノエルちゃんじゃない。珍しい格好してるね」
あっそっか。
この服、隣の文化の服だからそう思われても仕方ないんだ。
「今日はエルザちゃんと一緒じゃないのかい?」
「そういえばノエルちゃんとこのギルドが街中でケンカしてて迷惑してるんだ。何かいってられないかな」
街中でケンカなんて。
いつもギルド内が人がいないところでやるのに。
やっぱり、何かおかしい。
「大丈夫です。きっといつものケンカですみますよ」
「そうだといいねぇ。ケンカはほどほどにねー」
「はーい」
はやく、ギルドに戻るかみんなに会おう。
だんだん人気がなくなり本来、花屋であったろうその場所に1人、誰かが倒れている。
あれは…。エルフマンさんっ
「すみません、大丈夫ですか!!」
「ノ…エル?よかった、無事だったか……」
「あの、今何が起きてるんですか?」
いつものケンカにしてはひどすぎる。
これは絶対に何か起きている…。
そうだ、ラーウェルさんなら癒しの魔法を使える。
「ラーウェルさんっ」
花屋の残骸を糧に実体化させ、エルフマンさんを癒してもらう。
「みんな…人質を助けるために必死で…」
人質ってなんだろう。詳しく教えてもらおう。
エルフマンさんは説明してくれる。
ミス・フェアリーテイルというコンサートに出た女の子たちが石像になり、
ラクサスさん率いる雷神衆を相手にバトル・オブ・フェアリーテイルを開催。
降参の方法は、マスターの座をラクサスさんに譲ること。
仲間同士で打ち合っているのはフリードさんの術式のせい…。
分かった。じゃあまずは人質の解放を先に…。
確かエバーグリーンさんが石像にした本人なんだっけ。
だったらその人を探そう。戦闘はあまり得意じゃないけど。
戦わなきゃいけないなら、戦うしかないよね
「あら、アンタがノエル・スカーレット?思っていたより幼いのね」
「!!」
建物の上、女の人が立っていた。
「…貴方がエバーグリーンさんですか」
「クスッそう、私ことが妖精。エバーグリーンよっ!!」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.63 )
- 日時: 2014/04/08 14:13
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
「ラーウェルさん、戦闘です、いけますか」
「もちろん。主がそういうならね」
大丈夫です。私もいける。
「あなたみたいな子供が私に勝てると思ってるの?」
くすくすと余裕そうな顔でエバーグリーンさんが笑う。
確かこの人は目を見たら石像化してしまうと言っていた。
……でもラーウェルさん達なら平気。
石化されたって元に戻せる自信がある。
「勝てるかどうかは分かりません。ただ…人質は解放してもらいます」
解放出来ればそれでいい。
このゲームもきっと終わるはずだ。
「出来るかしらね?」
彼女がくるりと宙を舞うと粉のようなものが舞い散る。
これは…
「妖精爆弾グレムリン!」
粒子の爆弾っ
すぐにしゃがみ、その攻撃を避けて彼女に近付く。
「あなたも石化してみる?」
眼鏡を上にずらし目をこちらに向けてくる。
「ラーウェルさん」
彼女の魔法はラーウェルさんにあたり、石化。
私はすぐにその石からラーウェルさんを一度戻し実体化させる。
戻した時も石が残っていたためにその石に実体化させた。
「仮にも自分の体で実体化したからかしら?すごく動きやすいわ」
なるほど。相手がその石化の魔法を使うたびにラーウェルさんは強くなる…。
反撃開始です。
「カウンテン狂想曲(カプリチオ)!」
ラーウェルさんの指揮で音の波がエバーグリーンさんへと向かう。
「っ!?何よっ」
耳を塞ぎ、音に耐える。
自由きままな人々が奏でる音楽。それは騒音。
「っち、だったら…妖精機銃レブラホーン!!」
「交響曲(シンフォニー)」
ラーウェルさんの奏でる音がエバーグリーンさんの打ち出す針を壊してく。
その隙に私は奥へと向かっていくエバーグリーンさんへと近付く。
「へー、この数の針をすべて壊すなんて…やるじゃない?でも“倍”ならどう」
ニヤリと笑った。
さっきより倍に増した針がこちらに向かう。
「残念ね。こちらも“倍”と呼べる曲があるわ。五重奏曲(クインテット)」
両者の音と針がぶつかりあう。
「シエル、剣を出して」
『お安い御用』
魔法ではない。
シエルの“ホールド”と呼ばれる袋からふたつの小さな剣を出す。
それを実体化させ両方ともエバーグリーンさんへと向かい投げた。
剣はいい音を出して壁へと彼女の服を巻き込み突き刺さる。
「…ありがとう。ラーウェル……」
『どういたしまして』
「もう戦闘は終わりました。人質を解放してください」
「うふふ…ちょっと甘いんじゃないの?」
甘い…。何が甘いのだろう。
捕まえ方が甘かったかな……。
「シエル」
建物の中、あった家具にシエルを実体化。
シエルは体に似合わぬその大剣を持ち彼女に近付いた。
「これで、甘くないですか?」
剣先を彼女に向けるシエル。
「…私を倒すのだったら二度とあの女たちは元に戻らなくするわよ」
「………………そうですか。それなら別にそれでも構いません。でもその後に私はあなたを全力で殺しにかかります」
仲間を殺すのなら、あなたにも同じことをさせてもらいます。
「シエル」
『主はたまに残酷なことをいうわよね』
そんなことないです。
シエルが剣を振り上げ、思い切り彼女へと振り下ろす。
「きゃぁあぁあぁあっ」
だけどシエルは剣の向きを変え、柄の部分で思い切り殴る。
「ラーウェルの言うとおりだ…ノエルは本当に殺りかねない。気をつけた方がいいぞ、」
「は、はい………。」