二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.72 )
日時: 2014/07/27 22:52
名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)

第24問「六魔将軍って何?」

メンバーが選ばれ馬車に乗っているのは、
私とお姉ちゃん、ルーシィさん、ナツさん、グレイさんの5人。

「何でこんな作戦にあたしが参加する事になったのー!?」

と、ルーシィさんは騒いでいた。


「マスターの人選だ。私たちはその期待に応えるべきじゃないのか?」

「そんなこと言わないで下さい、ルーシィさん。大丈夫です」


だって私が選ばれてるくらいだから…

「そうよね…ノエルちゃんも選ばれてるんだもんね。
でも、バトルならガジルやジュビアだっているじゃない」


それもそうなのだけど。
2人は別の仕事中が入ってしまったから無理、と。
結局、いつものメンバーなのだ。

「見えてきたよ。集合場所だ」

ハッピーさんが窓から顔を出して言った。


集合場所は青い天馬(ブル-ペガサス)のマスターの別荘らしい。
言ったら失礼だけど。結構、趣味悪いなぁ…。

「妖精の尻尾(フェアリ-テイル)のみなさん。お待ちしておりました」


部屋は暗くなり、1つの場所にスポットライトが当てられる。

「我ら青い天馬より選出されしトライメンズ」

そこにいるのは3人の男性。


「白夜のヒビキ」「聖夜のイヴ」「空夜のレン」

と紹介される。
…なんだかキラキラしてるのはきっと気の所為ではないだろう。

3人はお姉ちゃんと私の所へと近寄る。

「噂に違わぬ美しさ」
「初めまして妖精女王(ティ-タニア)」

「こちらも可愛い子だ」
「さぁ…こちらへ」

3人は、私たちをソファへと座らせる。
何か落ち着かない。
そんなこんなしていると2階から降りてくる1つの影。

3人は「一夜様」と呼ぶ。


「久しぶりだね、エルザさん」

「ま…まさかおまえが参加してるとは……」


「会いたかったよマイハニー。あなたの
為の一夜でぇす」
『……貴方みたいな人がエルザさんの彼女な訳ない』

この人の前で“姉”と呼ぶのはちょっと遠慮があった。
何か言われそうで怖いから。


何か心に来るものがあったのか気をそらし、
3人組に片付けろ、と指示をする。

「青い天馬のクソイケメンども。
あまりうちの姫様方にちょっかい出さねーでくれねーか?」


お互い、睨みあった後に青い天馬の人達は男は帰っていいよと煽る。
それにキレたグレイさんをきっかけケンカするような雰囲気に。

「やめないか、おまえたち」


「エルザさん、相変わらず素敵な香り(パルファム)だね」

止めようと叫んだお姉ちゃんだったが、
後ろから近付く一夜さんを殴り飛ばした。

出入り口の方へと吹っ飛ばされる一夜さん。
その時、扉が開き一夜さんを受け止めた誰か。


「貴様らは蛇姫の鱗上等か?」

入って来たのはリオンさんだった。
どうやらギルドに入ったらしい。

一夜さんは凍らされこちらに再び投げ返される。

「何しやがる!」
「先にやったのはそっちだろ?」

後に3人組みが騒ぎ立て、男は全員帰れと言う言葉に反応した1人。


「あら……女性もいますのよ。人形劇 絨毯人形(カ-ペットド-ル)!!!」

絨毯は動き、ルーシィさんを狙う。
出て来たのはシェリーさん。
再びケンカしそうな雰囲気に…。

『何でこうなるのだろうね…』


シエルは呆れていた。

「やめい!!!」


その時、止めに入ったのは聖十大魔導の1人、ジュラさん。

「妖精は5人、ペガサスは4人でしたね。
私たちは3人で十分ですわ」


これで3つのギルドが揃う。
残るのは化猫の宿…のみ。

『化猫の宿か…聞いたことないんだよな』
「私もないよ」


一夜さんは化猫の宿から来るのは1人だと言う。

「1人だと!?こんな危ねー作戦にたった1人だけをよこすってのか!?」

「ちょ……ちょっと……どんだけヤバイ奴が来るのよぉー」


みんながどんな奴が来るのかと待っているとその子は駆け足で入って来た。
だけど途中で転んでしまう。
急いで立ち上がり私たちの方へ顔を向けた。

「あ……あの…遅れてごめんなさい。化猫の宿から来ました。
ウェンディです。よろしくお願いします!」



入って来たのは私と同じくらいの年の女の子。




『これは…ビックリしたな……』
「そうだね…」


『俺と同じ魔力を感じる…』
「それってあの子も滅竜魔道士ってこと?」

『…多分な』

ナツさんや、ムーンと一緒の滅竜魔道士……

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.73 )
日時: 2014/07/28 10:56
名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)


「これで全てのギルドがそろった」

「話進めるのかよっ!!」


話を進めようとするジュラさんにグレイさんが思い切り突っ込んだ。

「妖精はともかくこの大がかりな討伐作戦にこんなお子様1人をよこすなんて……
化猫の宿はどういうおつもりですの?」


妖精を最初にあげたのは多分、私がいるからなのだろう。

「あら、1人じゃないわよケバいお姉さん」
「シャルルついてきたの!?」


「当然よ。アナタ1人じゃ不安でしょうがないもの」

もう1人歩いてきたのは白毛のネコ。
ハッピーと同じかな…。

「あ…あの……私…戦闘はぜんぜんできませんけど…………
みなさんの役に立つサポートの魔法いっぱい使えます」

付加エンチャントか。
だから仲間はずれにしないでください、と弱気になるウェンディさん。
お姉ちゃんは少々驚いたがそんなつもりはないと笑う。


「さて……全員そろったようなので私の方から作戦を説明しよう」

一夜さんがそう切り出した。

しかしその前に一度、一夜さんはトイレへと退出。
少しして戻ってきてから作戦の内容を説明。


ここから北にいくとワース樹海が広がっている。
古代人はその樹海へある強大な魔法を封印した。
その名はニルヴァーナ。
古代人たちが封印するほどの破壊魔法だということは分かっているが、
どんな魔法かはわかっていないらしい。

六魔将軍が樹海に集合したのはニルヴァーナを手に入れるため。
私たちはそれを阻止するため、六魔将軍を撃つ。

こっちは13人。あちらは6人。
だけどその6人がとんでもなく強いんだと。

毒蛇を使う魔導士コブラ
その名からしてスピード系の魔法を使うと思われるレーサー
天眼のホットアイ
心を覗けるという女エンジェル
情報は少ないがミッドナイト
そして奴らの指令塔、ブレイン

たった1人でギルド1つ潰せるくらいは魔力が強い。
私たちは数的有利を利用する。


しかし私たちは戦闘だけでなく拠点を見つけてくればいいと。
そこへ集めて青い天馬が大陸に誇る天馬クリスティーナで拠点もろとも葬り去るらしい。

「おしっ!燃えてきたぞ。6人まとめてオレが相手してやるァー!!」


本当に作戦を聞いていたのかと思うくらいにナツさんは走り出していく。
その後を私たちは追いかけた。
あとから蛇姫の鱗、青い天馬、化猫の宿と続いていく。

だけど外に出て待っていたのは破壊されたクリスティーナの姿
だった。


クリスティーナは地に落とされる。その煙の中から出てきた6人の人影。

六魔将軍…。


一夜さんとジュラさんはもう倒されてしまった。
私たちの作戦はすべてお見通しだとエンジェルは言う。

探す手間が省けた、とナツさんは言うけど。
6人同時はまずいと思う。
けど何も考えずに突っ走っていくツナさん。


その後に続きそれぞれが戦闘へと入る。

『やるしかねーんじゃねぇの、ノエル』


「勝てる気はしないけど…。憑依パーシオンっ!ムーン、レイさんお願いしますっ」

2人を実体化させ、戦闘へ。しかし1対2という訳じゃない。
あくまで6対13。
だからこそ連携はあちらの方が上手(うわて)。

ここでいきなり連携できるはずがなく次々とやられてしまう仲間たち。


「せめて1人ずつなら…」

「くっ」「っ!」


「!!」

ありがとうございます、レイさん、ムーン。
やっぱりダメなのか。


常闇回旋曲ダークロンド

大気が震え、ブレインが魔法を撃ちだそうとする。
私は防御魔法を使えるルカさんを憑依させ、実体化させる。


「防御、お願いします」
「…はい…!」

ルカさんの防御と私の魔力でどこまで耐えられるかわからないけど。
だけどその時、ブレインは魔法を止めた。


ウェンディさんの方をみつめ茫然としている。



「………ウェンディ」

ブレインは確かにそう言った。