二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.78 )
- 日時: 2014/08/09 14:00
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
第27問「ニルヴァーナって何?」
しばらく走っていると見えてきたのはグレイがナツへ攻撃しようとしているところだった。
ルーシィはそれに気づき、すぐに星霊を出してグレイとナツの間を矢で射る。
「何してんのよグレイ!!」
ナツさんはイカダの上。
どうやら酔っているらしい。それで動けないのか。
邪魔するなと、グレイさんはルーシィに言う。
「まさかグレイが闇落ち…」
「グレイが!?」
ありえなくもない話だが…。しばらく様子を見た方がよさそうだ。
ハッピーはナツを助けようとイカダの方へ飛ぼうとするが、グレイに氷漬けにされてしまう。
「・ハッピーは空を飛ぶ。・運べるのは1人。
・戦闘力は無し。情報収集完了」
…いや、おかしい。
闇に落ちたとしてなぜ情報収集する必要があるのか。
グレイはそこらへんの情報を言わなくても知っているはずだ。
「グレイから見たルーシィ。
・ギルドの新人。・ルックスはかなり好み。・少し気がある。
・見た目によらず純情。・星霊魔導士。ほう……星霊ね…」
そう呟き、面白いとルーシィに攻撃を与えようとするところを、
ヒビキが防御をとる。
そしてグレイは偽物だ、と言い張った。
「グレイから見たヒビキ。
・青い天馬(ブルーペガサス)。・男前。・詳しく知らない。チッ…情報不足か…」
すぐ後にルーシィへと姿を変えた目の前の人物。
いや、あれは…もしかすると星霊。
「ルーシィから見たノエル。・ちょっと苦手な子。・霊憑き。・二重人格。
…?リキ・アルムニスト?…あぁ殺害の悪魔。なるほどね」
目の前の偽物ルーシィは不適に笑う。
「星霊情報収集完了。へぇ…すごい。サジタリウス、お願いね」
そう言った瞬間に、サジタリウスは弓を構えこちらへと矢を放つ。
何も考えずに咄嗟によけてしまったためにどうやら後ろにいたヒビキに当たったらしい。
「ヒビキ!!」
地面へ崩れ落ちるヒビキへルーシィが近寄る。
ルーシィの星霊を相手は操ったのか。
「シャルルはウェンディを連れてなるべく遠くへ」
「言われなくてもそうするわよ!」
ルーシィはサジタリウスを閉門すると今度は偽物ルーシィがサジタリウスを召喚する。
再びルーシィは強制閉門しようとするがそれは効かず。
相手が召喚した奴は、閉門できないらしい。
偽物ルーシィがネコを撃ち落せ、と命令するが躊躇するサジタリウス。
その時、奥から出てきたもう1人の敵。
「は〜い、ルーシィちゃん、リキちゃん。エンジェルちゃん参上だゾ」
偽物ルーシィは泡のようになって消え、変わりにそこに現れたのは、
双子宮(そうしきゅう)の星霊、ジェミニ。エンジェルもまた、星霊魔導士の1人。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.79 )
- 日時: 2014/08/09 13:57
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
「まさか殺害の悪魔だとは思わなかったゾ」
「そりゃどうも、初めまして」
お互い、戦闘体勢へと変える。
「…いいわ、ここは私がやる。開け!宝瓶宮の扉…」
ルーシィが動いたのを見てエンジェルはジェミニを閉門する。
「アクエリアス!」
私はその様子を見て一歩下がった。
相手が出して来たのは天蠍宮(てんかつきゅう)の扉、スコーピオン。
アクエリアスの恋人だそうで。
2体は何もせずに帰っていってしまった。
ふと光が立っている方へ目を向ける。
あれだったら別に集団行動を強いられている訳じゃない。
魔力も十分あるし単独行動でも問題ないはずだ。
ルーシィはエンジェルと戦う気満々みたいだし私は光のある方へ向かおう。
「リキちゃん、何処へ…」
ヒビキはまともに動けそうにないみたいだ。
「光の元に」
「! 君1人だけでは危ないっ!!」
「私はノエルと違って知識はある」
何とかなるだろう、とヒビキの叫ぶ声を無視して光の方へ向かった。
ヒビキ達から大分、離れたその時に出て来た1つの人影。
六魔将軍か。
「ミッドナイト」
「子供1人?またつまらない戦闘になりそうだ」
相手はどうゆう魔法を使って来るのか分からない。
ここはやり過ごすべきか否か。
周りを見渡し逃げ道を探す。
「逃がさないよ」
大きい魔力を感じ咄嗟にその場でしゃがむと周りの木々は倒されてゆく。
おかげで見渡しがよくなったよ、
戦うしかなさそうだな…。
幸運なことにニルヴァーナが近いせいか悪霊と呼べる霊はたくさんいる。
ぜひ利用させてもらおう。
本来ならばシエルみたいな“友達”つまり“契約者”の方がいいんだけど。
まだ戸惑ってる奴の方が多いしね…
「カーズ(呪い)」
近くの悪霊を引き寄せミッドナイトへ憑くよう命令する。
しかしそれは、跳ね返された。
「へぇ、見えない魔法を使うんだ」
「そうゆー訳じゃないんだけどね」
どうなってる。何故、跳ね返されたのか。
シエルは戦闘してくれる気はないみたいだし。
誰か…誰かいないのか。
「コンバージョン(転換)」
枝を剣へと変えて相手の魔法を防ぐ。
悪霊を実体化させて無理にあいつを襲わせても何も変わらないだろう。
「防ぐばかりじゃ勝てないよ」
それは知ってるよ。ただ、駒が少なすぎるんだ。
能力を持たないただの人間の霊ではだめだ。
魔道士じゃないと相手には通用しない。
「ッチ、誰かいないのかよ」
…いや、見つけた。
「ねぇ、お前」
「……?」
「お前だよ」
ミッドナイトの後ろ。
私の戦いを高みの見物をしている1人の女性の霊。
『あら、もしかすると私にいってますの?』
「お前に言ってる」
銀色の髪を右側にてななめにしばりライトメイルを来た霊はこちらに気付く。
『へぇ、私が見えるなんて珍しい人に出会いましたわね』
「私と“契約”しよう。
そうすればまたこちら側の世界で少しの間、生きられる」
女性は少しだけ考える素振りをしてから言う。
『それはいい事を聞きましたわ。
私はクレア。“魔導要塞”のクレア・パンデッターです』
「さっきから誰に言ってるの」
私は不敵に笑う。
「契約成立だ。私はリキ・アルムニスト。
己の魔力を糧に生き返れ、サブスタン(実態)」
「!?」
「…あぁ、久しぶりですわ、この感覚」
ミッドナイトのすぐ後ろで実体化したクレアはそう呟き、すぐに攻撃を与えた。
こちらへ飛んできたミッドナイトへと私は持っていた剣で攻撃をする。
いきなりすぎて防御が取れなかったのかまともに攻撃をくらったようで。
「くっ…いつの間に……」
「背後に回ったんじゃないよ、最初からそこにいたんだ」
「少しは楽しめそうだ」
戦闘は始まったばかり。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.80 )
- 日時: 2014/08/09 21:05
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
長引く戦闘。
相手は屈折の魔法を使うみたいだ。
おかげで攻撃が跳ね返され、下手に攻撃出来ない。
最初の一撃は本当にふいをついた、って感じだったんだ。
戦闘の間、ニルヴァーナの光は黒から白へと変わっていた。
「耐えるね」
ニルヴァーナの封印が解ける…。
その時、白い光は大きくなりその周辺は音を立てる。
私もミッドナイトとそちらを見ていた。
封印は解かれてしまったのか。
これに乗じて私はそっとその場から逃げ出した。
クレアを戻しニルヴァーナの方へ走る。
ミッドナイトに気付かれる前に上には行きたい。
何とかニルヴァーナへ登れる所を見つけ上へ。
そこにあったのはもはや1つの街。
ニルヴァーナに乗って数分も立たずに受けてしまった攻撃。
「っぐ…」
後ろにいたのはミッドナイト。
「これで終わりさ」
くそ…追い掛けてきてるとは思ったけど注意が甘かったか…。
傷が思ったより深く体が動かせない。
その攻撃を覚悟して目を閉じた時、落とし穴に落ちるような感覚に囚われた。
どうやら足元が陥没したようだ。
でもいきなりどうして…
「大丈夫か!?ノエル殿!!」
この声、ジュラか。なるほど。
目の前に影が出来て見上げるとそこにいたのはホットアイの後ろ姿。
「!!?」
思わず身構えるがジュラが言うにはどうや彼は味方になったらしい。
ニルヴァーナの影響だろう。まさか、敵が落ちるとはなぁ…
「ホットアイ、父上を裏切ったのかい?」
「違いマスネ!ブレインが間違っていると気がついたのです!!」
ジュラが手を差し出して来たがそれを受け取らず自力で立ち上がる。
「父上が間違っている……だと?」
「人々の心は魔法でねじ曲げるものではないのデス。
弱き心も私たちは強く育てられるのデスヨ」
両者とも戦闘体勢へ。
ホッドアイはミッドナイトと戦う気満々らしい。
王の間へ行けと逃げる隙を作ってくれる。
「さあ!!早く行くデスネ!!!
そして私の本当の名は“リチャード”デス」
「真の名を敵に明かすとは…本当に落ちたんだね、ホットアイ」