二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.86 )
- 日時: 2014/09/02 22:08
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
ブレインは立ち上がり、魔法を放つ。
それをジュラは岩で防ぐがブレインの魔法は貫通性。
岩を貫きジュラへと向かう。
しかしジュラはそれを岩をまげてその攻撃を弾く。
その岩は粉々になっていきブレインを閉じ込める。
「覇王岩砕!!」
その魔法は、決まりブレインに止めをさした。
六魔のマスターを倒してしまったのか、こいつは。
「ミッドナイトよ…後を頼む…六魔は決して倒れてはならぬ…
六つの祈りが消える時……あの方が…」
「あの方?」
誰のことだろうか。
人のことに関してはまったく情報がないからな…。
その時、こちらへ走ってくるウェンディの姿を見る。
どうやら化猫の宿へ向かっていることに気付いたらしい。
グレイはもう大丈夫だ、と言うけれど。
本当に大丈夫だろうか。何かがあるように思えて仕方がない。
「デカブツが言ってたな。制御してるのは王の間だとか」
「あれか!?」
「あそこに行けばニルヴァーナを止められるんだ」
「本当に止められるといいな」
「リキ殿?」
「いや、なんでもない。今は進もう」
止められるかどうかは置いといて。
行ってみる価値はあるだろう。
…王の間。
「どうなってやがる…」
「何これ…」
「む…」
何一つ、それらしきものはない。
止め方も分からない。
「………」
ウェンディはナツに解毒の魔法をかけたのに回復しない、と困り顔。
乗り物酔いだ、と教えるとそれに適した魔法を使いナツが復活した。
どうやって止めるか、そんな話をしているとシャルルが会話に入ってくる。
止めるとかどうとかの前にもっと不自然なことに気付かないのか。
そう問うた。
「操縦席もない、ブレインも倒れた。なのに何故、ニルヴァーナは動いているのか」
「えぇ、その通り」
私が返した言葉にシャルルは頷く。
グレイがまさか自動操縦なのか、と呟いた。
「私たちの…ギルドが……」
「大丈夫!ギルドはやらせねぇ、この礼をさせてくれ。
必ず止めてやる!!」
+++
でもどうやって止めるのかってハッピーが聞くとナツは壊すとか、と言い出す。
こんなでかいもの壊せるかっての。
足の一本も壊せないんじゃないのだろうか。
やはりブレインに聞くのが早いか、とジュラが言う。
その時にウェンディが“もしかしてジェラールなら…”とつぶやく。
でもそれは私にしか聞こえていなかったようで。
ジェラール…か。
あいつは結局どっちなんだろうな。
ウェンディは心当たりがあるから、と私たちから離れる。
その時、頭に直接、響いてきた声。
ホッドアイの声だ。
残念ながら無事ではない、ミッドナイトには勝てなかった。
力を合わせてミッドナイトを倒せ、
奴を倒せばニルヴァーナへの魔力供給が止まりこの都市は停止するはず。
王の間の真下にいるはず、とても強いから気を付けて、
と内容的にはこんな感じだった。
でも、ミッドナイトに念話なんて使えただろうか。
「行くぞ!!!」
でも深く考えずにみんなはこの真下へと走り出す。
警戒しながらも私もみんなの後に続いた。
「出て来い居眠りヤロォ」
王の間、真下。扉をナツが開ける。
光が私達を包む。
「罠だーー!!」
「クレア、実体」
「お安い御用です」
一瞬のうちに防御を展開するクレア。
爆発音があたりに響き渡る。
「うぅ…いてぇ」
「生きてんのか…オレたち……」
「どうなってるの…?」
みんなの声が聞こえる。ジュラの岩の下で。
最初に顔を出したナツ。
「大丈夫か?お前等、ジュラ」
「リキ殿……」
すぐに防御を展開したために私達はほぼ無傷だ。
攻撃をすべて受け持とうとしていたのだろうジュラには、
間に合わず少し負傷してしまったみたいだが。
それでも意識があるなら対したものだろう。
「あの念話はブレインか…」
「何!?あいつか!倒したんじゃなかったのかよ!」
「落ち着きなさいよ、ナツ!」
「そうだぜ、意識があったんだろ」
「じゃあこれからの行動は決まりだ。
ブレインにニルヴァーナを止める方法を聞きに行く」
行かないよりはマシなはずだ。
「ありがとう、クレア」
今日は活躍するな。
やっぱり防御魔法が強い奴は1人は欲しいものだ。
「やれやれ、ブレインめ…最後の力をふりしぼって1人もしとめられんとは…」
ブレインが持っていた杖がしゃべる。
どうやら私たちを片付けるつもりでいるらしい。
杖が喋るのも驚きだけど。杖に何ができる…。
ナツが杖をつかみニルヴァーナの止め方を教えろと地面にたたきつける。
しかしナツの手からすっぽぬけ、最初の目的地が見えてきた、と言って攻撃を始める。
ふいをつかれたのか3人は殴られる。
ただ杖の為に攻撃力は弱い。本当は壊してもいいのだけど。
足元の石を拾い、魔法をかけ剣へと変える。
そして杖へ剣先を向けた。
「こいつの止める方法を話せ、杖野郎」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.87 )
- 日時: 2014/09/03 18:26
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
「だ、誰が話すか!」
その言葉を聞いて剣を構え、杖が攻撃してくる前に柄を切り落とす。
でもそいつはまだ生きているようだ。
「残念、次は何処を壊せば死ぬ?」
「エルザに似てきたな…あいつ」
「い、いやでも今リキちゃんだし…」
そんな声が後ろから聞こえた。
それでも杖は話す気はないらしい。
「六魔が……全滅!?」
杖はいきなり震えだす。あの方がくる、と。
何だっていうんだよ、とグレイが説明を求めると、
以外にも素直に教えてくれる。
ブレインには2つの人格がある。
知識を好む“脳”のコードネームを持つ表の顔。
破壊を好む“無”のコードネームを持つ裏の顔。
あまりに凶悪で強力な魔力のため、ブレインがその存在を6つの鍵で封じた。
それが六魔将軍。
生体リンク魔法により、6つの“魔”が崩れる時、
“無”の人格がよみがえる。
「お…おかえりなさい!マスターゼロ!!!」
マスターはブレインじゃなかったのか。