二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.9 )
日時: 2013/10/28 17:27
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
プロフ: 第1難解〜仲間を信じる問題〜

第1問「きみは何?」


「うわぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!」

「なっ!なんだよ!?こいつ!」

人気のない裏路地でおじさんは、殺されてしまった。
目の前で殺されてしまった。
大切な人をまた1人、殺されてしまった。

なんで殺したの
違う
私が殺したんだ

私の不注意で

身代りになっておじさんは殺されてしまったんだ

まただ、また私は…

「見てないで、殺してよ。あいつらを、殺してよ。」

「何言ってんだ?こいつ」

「いいから早く始末しようぜ、このおっさん」

「どうして、君達はいつも見てるばかりで助けてくれないの。」

「そうだな」

黒い人達がおじさんに銃みたいなものを向けている。
もう、動けないのにもっと暴行しようとしてる。

「やめて。………その人にそれ以上、傷を増やさないで」

「さっきからごちゃごちゃうるせぇなぁ?お前から先に殺ってやろうか?」

「黒い人達に呪いを Curse 」

勝手に口が動いた。
まるで、なにかに“憑かれているような”そんな感じだった。

「っ!」

「おっおい!?どうし…うぐッ!!」

そういった瞬間、次々と黒い人達が倒れて行った。
次々、そう、次々と。
それは快感。気持ちがいい。
とっても。とてつもなく気分がいい。

「今までの復讐を。君たちに復讐を」

”殺し”は、とても気持ちがよかった。
こんなにも気持ちがいいものとは思わなかった。思えなかった。
次々と死んでゆく、倒れ行く人達を見て、すごくおもしろかった。
だから殺すんだね、みんな。みんなだから人を殺すんだ。
そこらどこらで、赤い液体が飛んだ。

空が赤かった。
月も。人間も、地面も、みんな。赤かった。

「駄目…だ……」

まだ生きていた。おじさんが生きていた。

「見て。敵をうった。私は頑張ったよ?私を褒めて」

「殺…して…は………ない…」

「ねぇ、この真っ赤な世界はとても素敵だよ。これで、おじさんを傷つける奴は誰もいない」

「……ラン…」

+++

誰かが、叫ぶ声が聞こえた

「なんだ?」

私はすぐに、その声がする方へ走る。
声をたよりに探していると、血が飛んでいるのが見えた。
何事かと、そこへ向かうと血の海に。
何人もの人が倒れている。おそらく全員闇ギルド。
その死体の真ん中に1人の幼い少女が立っていた。

まっすぐになショートストレートな紅い髪に赤い瞳。
それが本当の色なのか分からないほどに血に濡れている。
少女は、狂ったように笑っていた。

「何をしてるんだ!?」

「君は、何?君も黒い人?」

「黒い人?なんだそれは」

声が、さっき叫んでた人の声と似ていた。
まさか同一人物か…

「この人達と同類?」

悲しい声で、悲しい瞳で少女は言う

「私の大切な人を殺そうとしてる人?」

「私は…」

「あぁ、そうなんだね。同じ人なんだね」

すると、いきなり巨大な魔力と微量の殺気。
魔力の暴走かっ
すぐに、鎧を換装させ戦闘体制へ

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.10 )
日時: 2013/10/28 17:36
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第2問「ギルドって何?」

目を開けると深い深い闇の中から目覚めたように光がまぶしい。
ここはどこだろう
私は、なんでここにいるんだっけ。

目覚めた場所は、誰かの部屋みたいな所。
その部屋のベットに私は横たわっている。
ほのかに、甘い香りがする。シャンプーの匂い…。
ここへくるまでの道のりを確かめようと、記憶をかき集める。
確か、おじさんと一緒にどこかへ出掛けようとして、えっと
そしたら、変な人達にぶつかっちゃって路地裏に連れてかれてそれでえっと…

「目が覚めたか?」

女の人の声。
かき集めるのを一旦やめて声がした方向へ顔を向けると、そこには赤でもなくピンクでもない。
いうなればスカーレットみたいな色の髪でよろい?をまとったお姉さんが見えた。
あ、今思えば私と同じ髪の色だ。
あれ、でもおじさんのお友達でこんなに奇麗なお姉さんなんていたっけ。
私の髪と同じ色なら覚えてるはずなのに…

「おじさんは…」

「誰のことだ?」

あれ…おじさんの事知らないなら、なんで私ここに…
……そうだ。
路地裏に連れて行かれて黒い人におじさんは殺されたんだ。
お腹からありえないほどの赤い液体をだして死んでしまった。
なのに、どうして私はここにいるの。どうして?
ばっとベットからおきあがる。

「うっ」

でも、体のところどころが痛くて上手く起きあがれない。

「まだ起きあがらない方がいい。すまない…予想以上に傷つけてしまった」

「なんで、私はここにいるの!?」

はやくおじさんの所へ戻らなきゃ。

「お、落ちつけ」

「元の場所に戻してよ!」

「あそこにいっても、何もないぞ?」

「ある!私の大切な人がいるの!」

本当は、自分でいきたいのに足とかがいたくていけそうにない。
それにここがどこなのかも分かんない。はやく、はやくいきたいのに

「もう、あそこには誰もいない」

「いる!絶対にいる!」

もういい。自分でなんとかするもん。
すごくいたいけど。体中ズキズキするけど。
体中がズキズキするのをガマンして立ち上がる。
ドアがある方へ歩こうとした時にお姉さんにつかまれた。

「やめて!放して!私にかまわないで!」

「君を拾った以上、それは出来ない」

「やめて、私に近づかないで、もぅ、おじさん以外に誰も信じたくないの」

「どうして…」

「駄目なの、私に近づいてきた人みんな、死んじゃうの。私が信じた人は、みんな殺されちゃうの。私は不吉な子なの。だから、お姉さんも殺されちゃう…」

急に、後ろに引っ張られる。
そう思ったら、お姉さんに抱かれていた。

「私は、殺されない」

よろいのせいで少し痛かったけど、でもぬくもりがある。

「本当に…?本当に死なない?」

「あぁ、死なない。約束しよう。だから信じないなんて悲しいこといわないでくれ」

しばらくの沈黙。
もう一度、信じてみようかな

「うん。絶対に死なないでね」

「あぁ」

+++

それから、数日後。
傷の手当てもしてもらって、すっかり走れ回れるようにまで回復した私は、どこへいこうか迷っている。
両目が赤いせいで、皆に嫌われて行くあてがなかったのだ。
だから今までおじさんにお世話になってたのに。
いつまでもエルザお姉ちゃんのお世話になるわけにはいかない。
エルザお姉ちゃんは、この呼び方嫌ってるけどでも年上に呼び捨ても嫌だから無理いってエルザお姉ちゃんで通してる。
そういえば、最近エルザお姉ちゃんに新しい名前を貰ったんだ。
別に、前の名前を忘れたわけじゃないんだ。
今までで3回くらい名前を付けてもらってる。それ全て覚えてる。
だから、これで4つ目の名前。
嬉しいの。名前を付けてもらえることが。
こんな私に、名前を付けてもらえることが。

「ノ、ノエル。これからどうするんだ?」

エルザお姉ちゃんは、私の名前を呼ぶ時にいつも戸惑う事がある。
どうやら、自分で付けた名前で呼ぶのがはずかしいんだって。
私は、いい名前だと思うのにな。

「分かんない。これから行くあてもないし。別に1人じゃないから寂しくはないんだけど…」

そう、いつでも1人ではない。
いつも、私の周りに誰かがいるの。でも、その姿は、誰も見えてない。
私だけ、特別に見えてる。皆がそんな私のことを“呪われてる子”とか“悪霊憑き”って呼ばれていた。
今は他人と会話というものをしないから知らない。
だけど、私だけに見えているそれは、誰も私とお話してくれない。

「……ギルドに入らないか?」

「ギルドって?」

「魔道士が集まるところだ」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.11 )
日時: 2013/10/28 19:17
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

魔道士?
それって、魔法を使う人の事をいうんでしょ。私、知ってるよ。

「でも、私。魔力なんて持ってないよ?」

「いや、お前は持ってる。強力な魔力を。」

「?」

エルザお姉ちゃんの言っている事が良くわからないよ。
私は、魔力なんて持ってないのに。

「ただ、強力すぎて自分で気付けないんだろうな」

「?」

私はただ、首をかしげるしかなかった。

「すまない。難しい話をしたな。」

「うん」

「では、これから、ノエルが正しく魔法を使えるように頼んでみるか?」

「ん?」

誰に頼むの
それに、なんか魔力があるって事で話が進められているような気がする。

「心配ない。私より魔力に詳しい人だ。」

「………うん。」

ちょっと心配だけど、エルザお姉ちゃんがそこまでいうなら、一緒に行こう。

「エルザお姉ちゃんも、ずっと一緒だよね?」

「そうだな、一緒だ」

「わぁ。ありがとう!」

エルザお姉ちゃんと一緒なら何も怖くない。
お姉ちゃんが信じる人なら私も信じれる気がする。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.12 )
日時: 2013/10/28 19:32
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第3問「マスターって何?」

ここは、フィオーレ王国東方、マグノリアの街。
人口6万人 古くから魔法も盛んな商業都市。
この街の中心にある、ガルディア聖堂をまっすぐいくとこの街唯一のギルド。
妖精の尻尾(フェアリーテイル)がある。
その、ギルド内はいつもと同じ光景が繰り広げられていた。

「おいっ! グレイ、服着ろよ」

ギルド一員のある一人に“グレイ”と呼ばれた青年。
ちょっと青がかかった黒髪。氷の造形魔道士でなぜか、服を脱ぐ癖がついている。

「はっ! しまった!!」

しかし本人は、自分で脱いでいる事に気づいていない。

「グレーイ! 今日こそ決着つけてやる!! 覚悟しとけよ」

喧嘩する気満々の青年。“ナツ”
桜色の髪に、いつもマフラーを付けている火の滅竜魔道士。
とにかく喧嘩癖があり、強い者ととことん勝負を挑もうとする。

「やってやろうじゃねぇか! ナツ!」

ツナとグレイがにらみ合うが、その瞬間、騒ぎがピタッと止まる。
入り口を見るとそこには、妖精の女王と言われている“エルザ”とそれにくっついてきている幼い子供“ノエル”がいた。

「え、エルザ!! きょ、今日も仲良くやってるぜ………」

さっきまでの喧嘩が嘘のように急に、静かになる。
体に冷や汗をかきながらエルザの方を見て、何かされないかと警戒。
実は、この2人。エルザにこっぴどくやられその後、エルザの前では喧嘩をしなくなったのだ。

「あ、あ゛い」

ナツは、ハッピーのようになっている。
ハッピーは、ナツが飼っている(?)魔道猫で、翼(エーラ)の能力を持ち合わせてる。
口癖は、『あい!』だ。

「……マスターは、いるか?」

「え、あ、あぁ。」

皆が不思議がってマスターの元へとエルザを案内する。
エルザが来ると必ず何か指摘するのだが、今回は、まったくしなかったからだ。

「なんじゃ、急に。」

「マスター…。この子に魔法を教えてやってくれませんか?」

「お、おい。あのエルザが、マスターに頼みごとしてるぜ?」

「まさかな、あのエルザが。」

「なんだ、悪いか」

エルザがギロっと周りを睨む。

「い、いえ。なんでもありませんっ!!」

「この子を…? しかし…」

「無意識に魔法を使っているようです。このままでは…」

「確かに危険じゃな。」

「………? エルザお姉ちゃん? マスターって何?」

そのノエルの一言で、一気に周りがざわつき始める。
それは、そうだろう。エルザに姉という言葉は似合わなすぎる。

「???」

「おい、エルザ。それは、どうゆう事だ?」

グレイがエルザに問う。

「拾い子だ。」

エルザは、その一言しか言わない。
それしかいうことがないかのように。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.13 )
日時: 2013/10/28 20:02
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: PMHGkQdB)  

そうですか……
では、下に書かせていただきます。

そうですね。
普通というよりも、単に気にいったギルドがないだけでして。
故に一定の場所に留まらず旅をしていて、その旅の資金稼ぎの為に働くという生活ですね。 彼の場合。
気に入った正規ギルドさえあれば、入りますが。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.14 )
日時: 2013/10/28 21:09
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

カササギさん
了解です。なんとなく分かりましたっ
なるべく出せるように努力はいたします。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.15 )
日時: 2013/10/29 03:29
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: PMHGkQdB)  

では、投稿させていただきます。

リヒャルト・ヴァン・アッシェファルケ

性別:男

容姿:ライトブラウンの長髪をひとまとめに後ろに束ね。
   瞳は赤褐色で、肌が異様に白いアルビノ。 体格は良い。
   知的で切っ先のような雰囲気を持つ中の上の顔立ち。

使用魔法:戦士魔法ザ・ソルジャー
     換装魔法の一つ。 基本的に原作のエルザの「ザ・ナイト」に近いが、
   使用する武具は文字通りのそれで、ショートソードから大剣。
   クロスボウ、槍、ハンマーの他、様々な種類の武器に重鎧が基本。
     重銃弾魔法
     フレディと同様。 ただし、重ねて来た歳月と練度の違いや
     使用する魔法銃の違いからこちらの方が上らしい。

参照台詞:「馬鹿か、おのれは!
      幾ら希少なる魔法や、強力なる魔法が使えようとも…
     それに奢って、己の度量と間合いを誤り。
     踏み込む蛮勇と真の勇気を取り違えは心の弱い馬鹿のする事。
     使い手の心が弱ければ、その魔法は店で売っているもの以下だ。
    大事なのは、ひたすら努力…切磋琢磨をし奢らない事。
    そして、何を信念に。 何の為に戦うかだ 」

    「……故郷はない。
     そのような過去など…無用だ…… 」

    「君らは一体、何がやりたいのかね。
     きけば、このギルドは評議会を最も困らせているそうではないか? 」

一人称/二人称/三人称:私/君、基方/〜ら、〜達

設定:「魔弾の射手」の異名を持つフレディの師匠。
   年齢は原作開始時は25歳。 天狼島編後は32歳という
   その年齢にそぐわない古風で、固い口調が特徴。
   性格は、ニヒルでクール。 常識人且つ勤勉で面倒見が良い。
    古い風習のある地域に生まれたばかりに、アルビノという理由だけで。
   故郷の人々から忌み子と言われ、唯一の家族だった父親と弟共々、放逐されたうえ(当時五つくらい)。
   その父親と弟も事故で翌年に他界。 のちに、拾ってくれた老魔道士に魔法を教わり。
   その教えと魔法を弟と心が、よく似たフレディに伝える。
   現在は、隣国の正規ギルドに所属していて。 天狼島編後は結婚しており息子二人、娘一人の父親になっている。

その他:本当は兵士魔法にしたかったのですが、名前がイマイチだったのでボツに……。
    あと、姓は灰と鷹をドイツ語で直訳しただけです。



ドロテア・ロートミーラン

性別:女

容姿:肘まである栗色の髪。瞳は明るい緑色で肌は白。
   容姿はたん麗で、スタイルもそこそこ良い。 上から88,57,89。
    顔立ちは目がパッチリとした二重で、おっとりとした美人。

使用魔法:錬金魔法「アルケミーマギ」
     魔法薬と、どこにでもある物を組み合わせて戦ったり。
   怪我などの治療等をする。 ある物を別の物に変える魔法。
   ※万能ではないので、賢者の石等は造れない。
    分かり易く言うと、ハリポタの魔法薬+オーディンスフィアの薬+鋼の錬金術師の法則性÷3
    風系魔法

一人称/ニ人称/三人称:わたし/あなた/〜達

参照台詞:「人間は死ぬと記憶の中で生きるようになるの…。
      でも…その思い出こそ、ある意味の永遠かもしれない。
      だから、死んでいった人々の事を忘れないでね…… 」

     「きちんと、今を見ていられるのなら良いのだけれど。
     過去にこだわって、ちゃんとそれを見られない事ほど辛いものはないわ  」


設定:リヒャルトとは、コンビ兼恋人の女性。
   原作開始時は22歳。 天狼島編後は29歳。
   朗らかでしっかり者、心優しく穏やかな性格だけど。
   早くに親を亡くし、祖父母に育てられる。
    その祖父母も原作四年前に他界して、家族といえる人物はなくとも
   それでも、前向きに明るく生きている強い面もある。
    尚、天狼島編から7年の間に結婚して。
    ニ男一女の子供を産み、母となる。
その他:姓は赤と、鳥のトビのドイツ語訳したもの。
    7年後はアッシェファルケ姓に変わっている。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.16 )
日時: 2013/10/29 17:21
名前: ツギハギさん (ID: j9SZVVec)

応募なうです

名前:クレア・パンデッター
性別:女
容姿:銀色の髪を右側の一つ結びにし、質素なドレスを改造したライトメイルを着ている
魔法or武器:換装魔法「要塞(ザ・フォートレス」
換装魔法の1つであり、主に鎧や盾、妙な所ではシールドビットなどの防御に徹したものから、機銃、連装砲から大鑑巨砲主義のような巨大な銃砲を用いる

一人称:私(わたくし)
二人称:あなた、〜さん、〜様(マスター、もしくは嫌味のときにつかう
三人称:あなたがた、〜様御一行(嫌味のときにつかう

サンプルボイス(3つ以上お願いします)
「私がクレア。【魔導要塞】のクレア・パンデッターです」
「あら、マカロフ様。今日もお元気そうでなにより」

「はぁ…無理ですわ。あなた様のようなつついただけで崩れそうな代物では。私が見本をみせてさしあげますわ」

「守ることと、防ぐこと。防御することと守護すること。似ているようで実は、全くちがうのですわ…。」

「あら、あらあら、あらあらあらあら…ナツ様御一行は今日もしっちゃかめっちゃかやって、こまっちゃいますわ」

その他(何かあればどうぞ)
自身の【要塞】での防御力に絶対的自信をもっており、実際に【魔導要塞(フォートレシア】、【妖精要塞】などの異名をもっている
その絶対的自信や高圧的な態度で良くない印象をもちがち(というか十中八九そう)だが、一部の者は彼女の態度には彼女なりの優しさや仲間への思いが隠れていることを知っている
エーテリオンやアクノロギアのブレスすら防いでみせると豪語しているが実際は流石に無理であろう

時折、【防御】と【守護】の違いを語ったり、自ら混同したりすることもあるようだが…

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.17 )
日時: 2013/10/29 18:10
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

カササギさん
もう2人もオリキャラの投稿ありがとうございます。
誰か1人でもだせられるといいなと思ってます(*´꒳`*)

ツギハギさん
オリキャラの投稿、ありがとうございます。
ひとつ、質問なんですが
オリキャラの方は悪霊ではなく「生きている人間」ということで
よろしいでしょうか?

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.18 )
日時: 2013/10/29 18:21
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第4問「闇ギルドって何?」

マスターとか、ギルドっていう存在を知ってから数日。
エルザお姉ちゃんのギルドに入った。そのマスター、マカロフさんから魔法も教えてもらう。
今は、自分で意識して魔法が使えるようになって、私にだけ見える人達とお話が出来るようになった。
皆、私の事を必要としてくれている。そんな感じ。今では。

「ノエル、いくぞ」

「うん」

今は、エルザお姉ちゃんとクエスト中で魔物の討伐。
その魔物が今、目の前に現れていた。

「 自然物に憑依を possession 」

私の周りにいる私だけに見える存在。悪霊と呼ばれている存在。
そのうちの1人を、周りの自然物。今回は、“木”に憑依させ、実体化させる。
私が、魔法を正しく使えるようになってから一番仲のいい“シエル”
存在がなくなる前は、そうやって呼ばれていたって言ってた。
武器は、いつも大剣。使い慣れてるんだって。
たまに、武器を持ってない子がいるからその時は、自然物を持たせて攻撃させる。
でも、今の所それはない。
私は、まだ1人しか実体化させることが出来ないけどそのうち魔力があがれば何人も実体化させられるんだって。
はやく、皆を実体化させてエルザお姉ちゃんにみせてあげたいな。
エルザお姉ちゃんは、鎧をかんそう…させて戦う魔法。
私には、その魔法がよくわかってない。とりあえず、今は集中しなきゃ…

「行こう、シエル」

『あぁ』

そういうとシエルが大剣を魔物にむかって思いっきり振り下ろす。
エルザお姉ちゃんも、その魔物に攻撃をして、戦いが終わる。
いつもの事だけど、エルザお姉ちゃんは、仕事が速い。

「やったな」

「うん。ありがとう、シエル」

『ノエルの役にたてるならこれくらいなんともないよ』

シエルは、私に笑顔を向けて透けてゆく。

「お、おぉ! ありがとうございます」

依頼を頼んだ住人の人がエルザお姉ちゃんにお礼を言う。
私は、すぐにエルザお姉ちゃんの後ろに隠れた。
みんな、私の事を嫌う。ただ、目が赤いだけでも。
この人達もそう。エルザお姉ちゃんに近づいても、私に近づこうと思わない。
私の考えすぎかもしれないけど。
でも、私には、エルザお姉ちゃんと私の特別な友達がいるから寂しくなんかないよ。
報酬を貰い、飾り付けをしたさっきの魔物の角をもらう。

「お姉ちゃん、こんなでかいのどうやって持ってくの?」

「っふ、こんくらい、自力で持てる」

そういって、片手でその魔物の角を持ったお姉ちゃんが誇らしく思う。
力も強いんだな、なんて。

それから目を見られないように少し下をうつむきながら街中を歩き、酒場で食事をとってから、ギルドに戻る。
そこで、あの巨大な角をギルドの床に置いてマスターを呼ぶが、何かの集まりのようでいないらしい。

「また問題ばかり起こしているようだな。マスターは許しても私は許さんぞ」

あ、また始まった。お姉ちゃんの説教。

「カナ、なんという格好で飲んでいる。」

せっかくだからギルドの仲間を少しだけ紹介。
ギルドの皆は、私の目を見ても誰も怯えなかったけどまだ信じきれてない。
今最初にお姉ちゃんが叱ったのは、カナ。総称は、忘れた。
かなりのお酒好きで、結構お酒に強い。カードを使った魔法を得意とする。
黒髪でふわふわした感じの髪型。

「ビジター踊りなら外でやれ ワカバ吸いがらが落ちているぞ」

ギルド内でいつも踊っている金髪で縛れるくらいの髪の長さの男性、ビジター。
いつも時間があれば踊っていそうな人。確か、魔法もそんな感じ。
いつも口にたばこをくわえているこれも金髪リーゼントのワカバ。
魔法は、確か煙を使った魔法。詳しくは知らない。

「ナブ…相変わらず依頼版(リクエストボード)の前をウロウロしているのか?仕事しろ」

言葉の通り、いつも依頼版の前でウロウロしている男性がナブ。
どんな魔法を使うかは、まだ知らない。見たことがない。
でもギルドに入ってるんだからきっと魔法使えるよね。

「まったく…世話がやけるな。今日のところは何も言わずにおいてやろう」

今日は、4人かな。確かにあまりいってないかも。
いつもだったら結構怒られる人いるし。なんか、用事でもあるのかなぁ…

「ところでナツとグレイはいるか?」

「あい」

「や…やあエルザ…オ、オレたち今日も仲よし、よく…や、やってるぜぃ」

「あ゛い」

「ナツがハッピーみたいになった!」

エルザの問いにハッピーがナツとグレイを出すと、そこにはいつもの光景。
お姉ちゃんは、気付いてないみたいだけどどうみてもこの2人、仲がよさそうに見えないんだよね。
だって、2人とも冷や汗かいてる。

「実は二人に頼みたい事がある。仕事先で少々やっかいな話を耳にしてしまった。本来ならマスターの判断をあおぐトコなんだが、早期解決が望ましいと私は判断した」

「二人の力を貸してほしい。ついてきてくれるな」

「え!?」

「はい!?」

お姉ちゃんが誰かに力を貸して欲しいって思う事までやっかいなんだ。
たぶん、酒場で食事を取ってる時に聞いた話なんだろうけど。
ララバイとかなんとかって。

「出発は明日だ。準備をしておけ。詳しくは移動中に話す」

そういって、最後にナツとグレイが何かいっていたけどお姉ちゃんは気にせずにすたすたと去っていくので、それについていった。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.19 )
日時: 2013/10/29 18:33
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

+++

「また問題ばかり起こしているようだな。マスターは許しても私は許さんぞ」

ギルド内のカウンターにいると、突然大きな魔物の角を持ってきた女性が、次々と説教をしていく
近くには、小さな少女が一緒に立っていた。

「風紀員か何かで…?」

「エルザです」

その、エルザさんって人が、グレイとナツを呼んでハッピーが、丁寧にグレイとナツを見せる。

「や…やあエルザ…オ、オレたち今日も仲よし、よく…や、やってるぜぃ」

「あ゛い」

そしたら、ナツが、ハッピーみたいに…

「ナツがハッピーみたいになった!」

「ナツもグレイもエルザが怖いのよ」

「ええ!?」

近くにいたミラさんが3人…ロキもいれて4人か。
その4人の事を話してくれた。
3人ともエルザさんにかなりボコられたみたいなのね。
あのナツよりも強いんだ。憧れちゃうなぁ

「二人の力を貸してほしい。ついてきてくれるな」

その言葉を聞いて、一瞬心臓がドクンと跳ねあがる。
なんだろう…

「エルザと、ナツと、グレイ…今まで想像したこともなかったけど…」

「?」

「これって妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強チームかも…」

「!!」

すごい…かも。
エルザさんが帰っていくと近くにいた少女も帰っていく。
ギルド内が急にざわつき始めた。

「む、無理だ……」

そのグレイの一言でナツとグレイの言い争いが…
本当、この2人仲いいのか悪いのか…
するとナツがこちらへ向かってきて急にマフラーとか前髪とか勝手に…

「おまえ、今からナツだ」

「無理だって」

「あい」

いくらなんでもそれは無理がありすぎよ。
服をナツに返す。
そういえば、あの子なんだったんだろ。

「あの、ミラさん」

「え?」

「あの、エルザさんの近くにいた少女って誰なんですか?」

「あの子…?あの子、なんか拾った子らしいわよ。ノエルって言う子なの。エルザ以外まだ誰にも心を開いてくれないのよ…」

「え?どうしてですか?」

「さぁ…私もよく分からない。まぁ、ルーシィならなんとか心を開いてくれるわよ♪」

「えぇ!!そんな適当な…」

「あ、そうだ!ねぇルーシィ。あの4人についてって仲をとりもってくれる?確かにあの2人がエルザ達についていくのは素敵だけど仲がギクシャクしてるところが不安なのよね〜」

「ええー!?」

って、いう事で結局私は、あのナツとグレイ。
そしてエルザさんとノエルちゃん4人の後についていく事になったの…

+++

「何でエルザみてーなバケモンがオレたちの力を借りてえんだよ」

「知らねえよ。つーか“助け”ならオレ一人で十分なんだよ」

お姉ちゃんに言われて先に集合場所へたどりつくと、ナツさんとグレイさんがケンカしていた
いつもエルザお姉ちゃんがいる時の2人の姿しか見てなかったから少し新鮮
やっぱり、2人とも仲悪いんだ

「じゃあお前一人で行けよっオレは行きたくねえ!」

「じゃあ来んなよ!後でエルザに殺されちまえ!」

しだいに、ケンカははげしくなって周りに迷惑をかける範囲に

「迷惑だからやめなさいっ」

2人のケンカを止めるなんて誰だろう
お姉ちゃんが誘ったのは、確かナツさんとグレイさんだけなのに…
声がした方を向くとそこに金髪の女の人が立っていた
あの人…そういえば昨日ギルドのカウンターの近くにいた…新入りさんかな。
メイドゴリラを倒したとかいうウワサのたってる女の人…
そんなに強そうに見えないけど。…人を見た目で判断しちゃ駄目だよね。うん…
私の視線に気付いたのか、その女の人がナツさん達に何かを話し終わってからこちらへ向く
慌てて顔を下に向けた

「初めまして!新人のルーシィです。これからよろしくね。ノエルちゃん」

あれ…私の名前…。どうして知ってるんだろ。
とりあえず、頷いて見せた
たぶん、ルーシィさんはこちらを見て愛想いい笑いを浮かべてるんだと思う
でも、必要以上に慣れ会うつもりもないし。

「てめェ、何でいつも布団なんか持ち歩いてんだよ」

再び2人のケンカが始まる
それを見たルーシィさんが、さもお姉ちゃんが来たようなフリをする
実際に来てないけど。
でも、ケンカが一時的であれとまるのは確かなのだ
数分して、やっとお姉ちゃんの登場

「すまない…待たせたか?」

「荷物、多っ」

いつものこうだから慣れてしまっている
最初はビックリしたけど。あの中身が全部食料なのも知っている
すぐにお姉ちゃんの後ろへと隠れた

「ん?君は昨日妖精の尻尾にいたな…」

「新人のルーシィと申します。ミラさんに頼まれて同行することになりました」

そうか。ミラさんが教えたんだ。私の名前…。
別に、知られてまずいことなんて何もないけど
その後、話は進み、ナツさんが同行するついでに条件をだす
その条件とは、この件が終わったら勝負しろ、との事だ
お姉ちゃんは、その条件を受けて列車へ乗った
ナツさんは、乗り物酔いらしくかなりつらそうな顔をしている
座席的には同じ席に私、お姉ちゃん、ルーシィさん。
向かい側にナツさんとグレイさんが座っている
だけど、ナツさんがお姉ちゃんの隣に来て場所がルーシィさんと交代
ナツさんが隣に来ると、お姉ちゃんは、ナツさんを気絶させた
それから、ララバイについての話が進む
列車が目的地までついて降りた時にはほとんど話おわっていた
ようするに、鉄の森(アイゼンヴァルト)というギルドへ乗り込むという話だった
ララバイについては、まだはっきりしていない
ふと疑問に思った

「闇ギルドって…何?」

「そうだな…ノエルの言葉で表すなら黒い人、だ」

「——っ」

おじさんを殺したあの人達———

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.20 )
日時: 2013/10/31 18:06
名前: ツギハギさん (ID: j9SZVVec)

有栖s

オリキャラの件ですが、どちらでもいいですよ
どっちかっていえば出番の多い悪霊のほうがいいですが…

追記
名前、修正いたしました。
両名共々申し訳ありませんでした…

なにか不備があったならよろしくおねがいします

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.21 )
日時: 2013/10/30 20:44
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: 1.Bbg0di)  

ツギハギさんへのコメント返し

初めまして、ツキハギさん。
スミマセン、少し文章がたりませんでした。
原作の悪魔の心臓グリモアハート等の、
はっきりと、悪といえる役としての登場は嫌なだけですので。

ここの作者さんが、悪霊としてやその他としてでも。
どうぞ、自由にお使い下さいという意味で特にどこそこの所属だとか。
動く気無いとかは、書いていなかったのです。
しかしながら、そのせいで何か思わたのでしたら。
ここをお借りして、お詫びを申し上げます

かしこ

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.22 )
日時: 2013/10/30 21:53
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
プロフ: はぅあっΣ( ° Д °;)

最初に謝っときます。すみません、えっと…。
>>20のツギハギさんのコメントは私に対しての返信ですか?
それとも本当にカササギさんへのコメント、ということですか?

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.23 )
日時: 2013/10/30 21:59
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第5問「魔風壁って何?」

「あれ?」

しばらく、駅から歩いて行ってなんかいつもと違和感があるなって思って、
周りを見渡すと、ナツがいない事に気付く

「やだ…嘘でしょ!?ナツがいないんだけどっ!」

まさか、おいてきちゃった
乗り物にすごく弱いのに、どうしよう

「話に夢中になるあまりナツを列車においてきたっ!あいつは乗り物に弱いというのにっ」

エルザも同じ事、考えてたみたいで慌てる
すぐに駅にへと戻る

「そういう訳だっ!列車を止める!」

「どっ…どうゆう訳?」

急に、駅員の人に開口一番に話すエルザ
最初から全部話さないと伝わらないよ…
それに、たぶんナツ1人だけの為に列車を止めてくれるかどうか…

「ハッピー!」

「あいさー!」

最終的に、無理矢理列車を止めてナツを追いかける事に…
はぁ〜

「もう…めちゃくちゃ…」

「だな…」

隣から声がして、そちらを見ると又グレイが服を脱いでいた

「服!なんで!?」

さっきまでちゃんとに着ていたはずなのになんで脱いでるのかと不思議に思ったけど、すぐにナツを追いかけるのが優先
近くのレンタル屋で魔道四輪車を借りてすぐに出発。
しばらく列車の横をずっと走っていると、ナツが飛んできて…
なんとか上に乗っていたグレイにあたって遠くまで飛んで行かなかったのが幸い。

「ハッピー、エルザ、ルーシィ、ノエル!ひでぇぞ!オレをおいてくなよっ」

「すまない」

「ごめん」

でも、無事で何より

「無事なもんか!!」

そういったと思うと、鉄の森(アイゼンヴァルト)に絡まれた…という話
それって、さっきエルザがいってた…

「バカモノぉっ!」

いきなりエルザが大声で叫んで何事かと思ったら、なぜ話を聞いていないのかと怒りだす。
あんたが気絶させたせいだから
あきれて、言葉に出ない。
フェアリーテイルってこんな人達ばっかなのかなぁ…。
ノエルちゃんは、なんかずっと下うつむきっぱなしだし。

「なんかドクロっぽい笛もってた。三つ目のあるドクロだ」

その特徴に、何か引っかかる物があった。
どこかで見た事がある…

「三つ目のドクロの笛・・」

そうだ、あの時読んだ本に…

「ううん、まさかね……あんなの作り話よ……でも…」



「もしもその笛が呪歌(じゅか)だとしたら…子守唄(ララバイ)、眠り、死……」

思い浮かんだ言葉を口にだしていく。

「その笛がララバイだ!呪歌…“死”の魔法!」

やっと真実までたどり着いてその呪歌(ララバイ)について説明する
その音色を聞いただけで大勢の人が死んでしまう“集団呪殺魔法”

説明している時、何かノエルちゃんから嫌な気配を感じたような気がしていた
まさか…ね。この子が。
まだ幼いし…きっと大丈夫。何も起きないわ。
そう自分に言い聞かせて。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.24 )
日時: 2013/10/30 22:08
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

するとすぐに魔道四輪車のスピードを一気にあげるエルザ
とりあえず、その鉄の森が乗っていた列車が止まる駅までずっと走り続け、数十分でつく
何やら駅はすごくざわついていた。レールの反対側にいてもその声は聞こえる
どうやら鉄の森は列車をのっとったみたい
馬車や船なら分かるけど何故列車なんだろう。
レールの上しか走れないのに…
ただし、スピードはある。まさか、それが狙い…
まぁ軍隊も動いてるし平気だとは思うけどね
数秒、そこで止まって再び走りだす。さっきより倍の速度で、魔道四輪車は走っていた
隣に座っているノエルちゃんは、まだ下をうつむいたまま喋ろうとしてくれない
こっちから話しかけようとも何度か思ったけど出発してから何か様子がおかしい
初めてだから、元からこうゆう子なのかも知れないけど…
次についたオシバナ駅では、中が封鎖されている状態
しかも、なぜか煙が吹いている
とにかくここに鉄の森が潜んでいるかもしれない、という事で駅内に入る事に
しかも、ナツは私担当らしい…
エルザが駅員に駅内の様子を聞こうとするがみんな頭突きされて気絶してしまう
これも、即答できない人を皆順番に頭突きしてしまうからだ
やっと即答できる人を見つけ話を聞く
もう軍隊が突入したらしいが帰って来ていないという
まだ「戦闘中なのでは?」という声があがった
奥に進むと、もうすでに軍隊は全滅。皆倒されている
そのままホームへと向かうと、そこに数え切れないほどの人が集まっている
たぶん、この人達が“鉄の森(アイゼンヴァルト)”

「貴様等の目的は何だ?返答次第ではただでは済まさんぞ」

「遊びてぇんだよ。仕事も無ェしヒマなモンでよォ」

遊びたい…?一体何をしようとしているの…
数秒立つと、鎌を持った人が風の魔法で飛び上がり拡声器に手を置く

「呪歌を放送するつもりか!?」

「ええ!?」

もし、本当にそんな事になったら大変じゃないっ
どうにかしてでも防がなきゃ
鎌を持ってる人は、“権力”が欲しいといった

「残念だな。妖精(ハエ)ども」

そういって1人の青年がわたしの方に影の魔法を出す
それをさっきまで倒れていたナツが助けてくれた

「復活っ」

「今度は地上戦だな」

+++

エリゴールが向こうのブロックへ入ってしまったので、ナツとグレイに任せる
それからすぐに2人の青年がナツ達を追いかけた
2人を追いかけたいがまずはこいつらを片づけてからだ

その時だった。私の不注意だ。もっとノエルを見ていればよかった…
一瞬にして後ろから魔力が強くなったのを感じる

「ノエルッ!やめろっ!!」

「 Curse 」

あの時と同じだ
意識がなくなって“復讐”という心だけで動いている
初めて会った、あの日の事はノエルも忘れていて詳しい事は知らない
ただ大切な人を闇ギルドに殺された事は確かだ
今でもそれはノエルにとって忘れられない過去
私の言葉は聞こえていないらしく、ノエルの暴走が始まる
ホームにいた私とルーシィを除いた全員が次々と何かに操られているように動く
私とルーシィを除いた人達だけで殺し合いをしている

「何…これ…」

「ルーシィ、ノエルをとめるのを手伝ってくれ」

「えっ!?どうゆう事!?」

「説明は後だっ!強い刺激を与えれば終わる」

ノエルは、笑っている。それも楽しそうに
すぐに魔法剣を出しノエルに突っ走る
だが、何かに邪魔されてなかなか近づく事が出来ない
荒療治だが、やるしかないか…
鎧を換装させ、ノエルに攻撃を与える
それだけでは、暴走は止まらなかったが隙が出来る

「ルーシィ!」

「えっあ!うんっ!」

+++

「ノエルッ!やめろっ!!」

「 Curse 」

急にエルザが騒いだと思ったらノエルちゃんが魔法のスペルを言う
すると急に強い魔力を感じられた
嘘…こんな小さい子にこんな……
さっきまで大勢いた敵が仲間同士で殺し合いをし始める

「何…これ…」

「ルーシィ、ノエルをとめるのを手伝ってくれ」

「えっ!?どうゆう事!?」

「説明は後だっ!強い刺激を与えれば終わる」

その時みたノエルちゃんの目は血のように赤くちょっと気持ち悪かった
ずっとその血のような目を見ているのは私には無理だと思う
だからずっと下をうつむいていたのかな。見られたくなくて。
それより強い刺激を与えるって…どうすればいいのっ
えっと…タウロスは強すぎるしキャンサーは弱すぎ…だよね
他にでも攻撃系の星霊は…アクリエアスだって水がないと呼べないもん
イチかバチかでタウロスを出してみるしか…ない?

「ルーシィ!」

「えっあ!うんっ!」

ごめんね、と思いながらミノタウロスを開いてノエルちゃんを殴らせる
本当にごめんね
そのままノエルちゃんは吹っ飛んでいき強い魔力も消える

「ありがとう……私は、外にいる者たちに避難をするように呼び掛ける。しばらく、ノエルと一緒にいてやれないか…?」

「別にいいけど…」

「すまんな」

そういって外に出ていった。その後にノエルちゃんの近くに寄る
大丈夫………かな…
さっきまで大勢いた人たちは全員、血を流して倒れている
生きているのかすら分からない状態
今でも信じがたいけどこれは全部、ノエルちゃんがやったんだよね
再び、ノエルちゃんの方に顔を向けると、もう目が覚めていた
いつ起きたんだろう

「………」

しばらくの沈黙が続く
遠くでこちらを見ているであろうハッピーも何もしゃべらない

「えっと……」

なんとか沈黙を遮ろうと言葉を発したがなかなか次の言葉が言えない
“大丈夫?”と聞けばいいんだろうけどその言葉も出なかった

「ごめんなさい。ルーシィさん」

初めてノエルちゃんの声を聞いた
目の色とは反対に深い悲しみの声色をしている
この時の目の色はさっきより薄い奇麗な赤色。
タイミングがいいのか分からないけど、エルザが戻ってくる
戻ってきたエルザの腕には血が流れている。外で何があったんだろうと思って心配した

「その傷は…?」

「外に巨大な魔風壁が出来ている。……ノエルは、大丈夫か?」

しばらくの沈黙。
ノエルちゃんは少し考えてからエルザに答える

「私は大丈夫だよ。ねぇお姉ちゃん?魔風壁って何?」

「簡単にいうなら、魔法の風で出来た壁だな」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.25 )
日時: 2013/10/30 22:12
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第6問「評議会って何?」

ルーシィさんが私の目を見た時、ひどい顔になっていたのを知っている
お姉ちゃんの事を心配はしても私の事を心配しなかったのを知っている
私は、何処へいっても結局は一人ぼっちなんだっていう事を知っている
信じれる人は結局、少数しかいないんだよっていうのも私は知っている
疑うことよりも信じる方が難しいということくらい誰にでも知っている
みんながみんな不吉な私に近づくと死んでしまうことだって知っている

だけど、魔法に関しては何も。そう何も知らない
知っているのは少しだけ



魔風壁…。

『それをなんとかしない限りここから出られないって訳だ』

シエルがそう言ってきたので頷く
まだ憑依をさせていないのでお姉ちゃん達には見えていない
私には魔風壁というものをまだ単純にしか理解してないから解く方法なんて知らない
持っているはずがない

「エルザーッ!……随分派手にやったな」

2階からグレイさんの声が聞こえた
鉄の森(アイゼンヴァルト)の本当の目的はここではなくマスター達が集まっている定例会
そこで呪歌(ララバイ)を使う気なんだという情報を教えた
でも外には“魔風壁”が邪魔して外にいけない

「そういえば鉄の森の中にカゲと呼ばれた奴がいたハズだ!奴は確かたった一人で呪歌の封印をした!」

「解除魔道士(デイスペラー)か!?それなら魔風壁も!」

そう言って“カゲ”とかいう人を探す

『そいつならナツと戦ってたぞ。こっちだ』

シエルが先頭を走るのでその後をついていく
一度、お姉ちゃんが引きとめたけど何かを察したらしく何もいわずについてきてくれる
走って数分したところにナツとそのカゲという人がいた
最後の止めをさすところだったらしく来た瞬間にカゲさんが壁に吹き飛ばされる

「ナツ!それ以上はいい。彼が必要なんだ!」

お姉ちゃんは、カゲさんを脅して魔風壁を解くように説得
カゲさんはそれに応じて外まで連れていき魔風壁を解いてもらった

「お前はここで待ってるんだな」

お姉ちゃんがそうとだけいって魔道四輪車がある方向まで走りだす
チラッとカゲさんを見たらどこか悔しいような顔をしている
魔道四輪車が置いてあった場所まで来たのはいいけどご丁寧に破壊されており新しいのを借りてマスター達がいる定例会へと向かう
ナツさんはハッピーさんと一緒に先に向かっているはず
お姉ちゃんが魔道四輪車を走らせている時にふと空を見た

ちなみにいってしまうとグレイさんとナツさんは私の目が赤い事に気付いている
他にもギルドの一部の人達が知っている
どってかっていうとギルドの中で私の目が赤いことに気付いている人は少ない
それでいいんだ…。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.26 )
日時: 2013/10/30 22:18
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

そのまま線路の上を走って数十分。お姉ちゃんの魔力の消耗が激しい
それは当たり前だよね。ずっと魔道四輪車をすごいスピードで走らせてるんだから
ようやくナツさんの姿が見えてルーシィさんが叫ぶ
鉄の森のリーダー…とでもいうべきか。その人は線路の上で倒れていた
呪歌も回収し、ついでだから事件の報告と処分について聞くためにマスター達がいる所へ向かう事になった

「この人、どうするんですか」

でも一番問題のこの人
この調子でいくと忘れ去られそうだったので聞いてみる

「そうだな。とりあえず連れていくか。ナツ、縛るのを手伝ってくれるか?」

「任せとけっ」

そう言うと、魔道四輪車に置いてあった縄を取り出し、動けないようにきつく縛り上げたあと再び出発

「総長(マスター)!」

しばらく魔道四輪車にゆられマスター達が定例会をしているところにたどりつく
なぜ、私達がここにいるのか、という顔をされたがすぐにお姉ちゃんが説明して呪歌を差し出す
すると、急にその笛から煙が溢れだし何かを喋る

「カカカ……油断したな。再び封印される前に貴様等の魂すべて喰ってやろう」

その煙はどんどん大きくなり形になってゆく
最終的には、大きい人型のような形になる
これがあの呪歌の正体………

『生きた魔法……ゼレフ書の悪魔』

「さあて……どいつの魂から頂こうかな…決めたぞ。全員まとめてだ」

お姉ちゃんが動き出し、ナツさん、グレイさんと動き出す
私は動く必要ないなぁ。
きっとお姉ちゃん達なら3人でもその目の前にいるのを倒せるよね
そう、数十分とかからずにその悪魔を倒してしまう
攻撃されてバランスがとれなくなった悪魔は後ろに倒れようとする
でも、その後ろには定例会をやっていた建物がある
まだ中に人がいるかも知れない

「 possession 」

憑依させるものを建物のすぐそばのものに決めてシエルを実体化させた後に
シエルが悪魔の倒れる位置を横にずらす
なんとか建物は壊れずに済む。間に合ってよかった。

+++

「さあて……どいつの魂から頂こうかな…決めたぞ。全員まとめてだ」

駄目だ。聞いたら死んじゃうっ
思いっきり耳をふさぐ。その瞬間ナツ達が動き出し怪物にむかって攻撃を繰り返す
たった3人であのでかい怪物をおしてるの…?
すごい。本当に最強チームなんだ
数十分とかからず怪物はバランスを崩し後ろに倒れる
そこを見知らぬ少年が倒れる方向を変える
確かにあのまま後ろに倒れていたら建物が破壊されていた
でもあの少年は一体誰なのだろう
その少年を目に追っていくとノエルちゃんのところへ移動する

「間に合ってよかった」

「憑依したものがちょうど近かったおかげだよ」

「そうだね」

そういって笑う。少年も笑ったかと思うと透けてきてその場から消える
なんで、あれ。さっきまでそこに……ウソ
きっとあたしの気のせいだよね。でも怪物が倒れる位置は変わってるし

あたしの脳裏にひとつの考えがよぎる

“まさか、幽霊……!?”

それが、ノエルちゃんの魔法…

+++

妖精の尻尾(フェアリーテイル)ギルドの前
ギルドのみんながそれぞれ輪になって集まっている
最初に出した条件をたった今、行っているのだ
お姉ちゃんは、ナツさんと本気でぶつかるらしく炎の力を半減する鎧で立ち向かう
2人とも一歩もひかない

「そこまでだ」

輪の中に急に入ってきた評議員の使者だと名乗る(見た目が)カエル
評議員……。魔法界の秩序を守るところだっけ
よくわからないけど偉い人だよね。その使者が一体なにようでここにいるのだろう

「器物損壊罪11件の容疑で……エルザ・スカーレット、ノエル・スカーレットを逮捕する」

「え?」

「なんだとぉお!?」

ナツさんが叫んだ
お姉ちゃんが捕まるならいつも一緒にいる私も捕まる
当たり前の事だよね。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.27 )
日時: 2013/10/31 18:04
名前: ツギハギさん (ID: j9SZVVec)

えー・・・まずは1つ謝らせて下さい

有栖氏の名前を間違えてその上そのまま放置してしまいました!
カササギs、有栖s共々申し訳ございません!

すぐにコメントの方を修正しますので…申し訳ございません

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.28 )
日時: 2013/11/03 19:42
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)
プロフ: 火曜日から4日間、更新できないかもです。

ツギハギさん
了解です。謎が解けてよかったです。

オリキャラの方、どちらでもいいということですねっ
質問の回答、ありがとうございます。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.29 )
日時: 2013/11/03 19:50
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第7問「S級って何?」

評議員フィオーレ支部
使者だという人に連れられ“さいばん”をする部屋に入る
途中でお姉ちゃんの知り合いと出会い形だけの逮捕っていうのが分かった

「これより魔道裁判を開廷する。被告人エルザ・スカーレット、ノエルよ…証言台へ」

ここにいる人達はみんな思念体
形だけの逮捕にわざわざ足を進めるわけがない

「先日の鉄の森(アイゼンヴァルト)によるテロ事件において主はオシバナ駅一部損壊、リュシカ峡谷鉄橋破壊…これらの容疑にかけられている。目撃証言によると……犯人は鎧をきた女魔道士と幼い赤眼の少女であり…」

そこまで言われて急に後ろの扉が派手な音をして壊れる
砂煙が晴れたとき、そこにいたのは紛れもなくナツさんだった

「オレが鎧の魔道士だぁー!!」

「あいっ!」

しかもお姉ちゃんの変装をしているつもりなのか鎧を着て、ご丁寧にカツラまで被っている
傍に、ハッピーさんもいてハッピーさんは私の変装もどき
たぶんナツさんの事だから心配して助けにきた(?)のだろうけど逆効果…

「こ…この者達を牢へ…」

結局、今日一日は牢屋の中で過ごす事になる

『誰か……いる』

シエルにいわれて奥の方を見ると確かに人影が見えた
でもそれが誰なのかは、特定できそうにない
たぶん、評議員の誰かなんだろうとは思うけど誰なんだろう
そんな考えているうちにその人影は去ってしまった



翌日…。

「フリーだぁあ!!」

ナツさんはギルドに戻ってきた途端に大暴れ
たった数時間の間だったけどナツさんにとっては、長い時間だったんだろう
だって、ナツさんって自由な人っぽいもんね
そのあとにお姉ちゃんに勝負の続きを申し込むがあっけなく終了
ギルド内に笑いがこだまする

「ん…」

ふいに訳もなく眠くなる
起きた時にはわずかな魔力が残っていた
これはきっとミストガンさんの魔力
いつもギルドに帰って来る時は皆を眠らせてしまう
顔をみせたとしても布で顔をおおっていて不思議な人だ
2階からギルダーツさんの声がして上を向く
ナツさんがその声に起きあがり今度はギルダーツさんに勝負を挑んだ
“2階へあがってこい”と挑発してナツさんを挑発するため2階にあがろうとしたナツさんがマカロフさんがとめる
2階にはまだいってはいけない………と。
確か、2階にはS級ランクのお仕事があってその仕事にはS級のランクの人しかいけない仕組みになっている
お姉ちゃんもS級だった気がする。あまり覚えていないのだけれど…。

「ノエル、もうそろそろ家に戻るぞ」

「うん」

ギルドから出て家に帰る
今日は、やけに帰るのが早いなって思ったのは気のせいではないだろう。
家に帰って、先にお風呂を済ました後にお姉ちゃんと夕飯のお手伝い

「あ。お姉ちゃん、もう野菜なくなりそう」

「ん、じゃあ明日買いにいくか」

「うん」

後、残り少ない野菜を取り出していろいろ作っていく
一通り2人分作り終わり夕飯を食べ終わらす
お姉ちゃんは、お風呂に入っているので食器を洗い広間で休憩

『今日もやるのか?』

「そうだね。早く他の人も実体化させたいし」

まだ魔力を使いきれていなくシエルしか実体化できていないから
生きている頃に魔力が強かった人ほど実体化は難しくなる
実体化できても私の魔力がもたなければ意味がない
正座に座り直して目をつぶり気を集中させる
前には憑依の対象となるイスがおかれているのがわかる
それを正確にイメージさせる
私の力加減でシエル逹の強さが決まる
イメージの強さ、魔力の強さ
私が足を引っ張らないようにしなきゃ
充分な強さでみんなが戦えるように……

「………」

『そこまで。ゆっくり魔力を解放して。一気に解放しないで』

「…っ」

ここがかなりきつい
憑依の対象に向けた魔力を少しずつゆっくり解放していかなきゃいけない
一気に解放出来たらなんていい事なのか
でもそれだとこれの意味がない
魔力を扱いきれるようになるまでが…

「!!」

『また…だね。でも前よりは長くなってるよ』

「うん」

こうして度々シエルに手伝ってもらってる
シエル逹には魔力の流れが見えるらしいから…
お姉ちゃんが終わった頃に入って来る

「今日は、シエル以外で実体化させてみないか?」

「え」

シエルの方を見ると“やってみれば”と言ってくれる
少し考えてからその答えに頷く
でも、いざとなると少し困る。誰を実態化させようかな…
シエル以外でも仲が良い人はいっぱいいるし…

『私がいきますよ』

『お前がいくのか…』

『“お前”とは失礼ですね。私にはちゃんとに…』

2人のやりとりに笑いそうになるのをこらえて
自分から名乗りでてくれた事に感謝する
きっと私では決められなかったから

「ありがとう」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.30 )
日時: 2013/11/03 20:07
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

あれから時は過ぎ、お姉ちゃんとお買い物タイム
昨日は結局実体化させる事は出来たけどすぐに魔力が尽きてしまった
まだまだだなぁ
そう思いながらお姉ちゃんに頼まれたものを探す
“目が赤い”たったそれだけで昔住んでいたところでは暴力を振るわれ続けていた
だけどここは少し違う。嫌悪する人はすくなりともいるけどほとんどの人は気にしていなかった
たぶん、魔法が発達してるからなのかな。

「なんか、視線を浴びている気がするんだけど……」

「大丈夫だよ、シエル。気のせいだから」

今日、でかける前にお姉ちゃんが又、提案してくれた事
   “出掛けてる間、ずっとシエルを実体化”
確かに、いつも戦闘時にしか実体化させていなかったし急激に魔力が減る事もない
今の私にちょうどいい方法だった
でもシエル本人は、霊になってからあまり外を歩いていなかったので
久しぶりの感覚にわたわたしているみたい
ちなみにお姉ちゃんはたぶん荷物もちに活用しようとしてるんだと思われる

「あった。お姉ちゃんのとこに戻ろう」

「あ、うん」

半分シエルに荷物を持ってもらいお姉ちゃんのところに戻る
ちょうどお姉ちゃんも全部終わっていたようですぐに会計を済ます
予想通り、シエルは荷物持ち係となりまだ時間的にはいっぱいあるので久しぶりにお店を回る事に
特に買いたいと思ったものはなかったけれど可愛い蝶のヘアピンを見つけたので買ってもらった
それからも何時間かウロウロして家に帰宅

「疲れた…」

「良い勉強じゃないか。実体化してない時は“疲れた”とは感じないのだろ?」

「それとこれは別物だ」

お姉ちゃんがかっこよさげにシエルに言い訳みたいなものをする
なんだかなぁ。お姉ちゃんらしいっていったらお姉ちゃんらしいけど
それから又シエルに手伝ってもらいながら冷蔵庫に入れるものは入れる
買ってもらったヘアピンは自分の部屋に大事にしまった


**


「なんだとっ!?」

昨日、ギルドに行かなかった分なのかいつもより早めにギルドについてマカロフさんから伝えられた
どうやらナツさん、ハッピーさんとルーシィさんがS級クエストに勝手にいってしまったらしい
それを止めにグレイさんが行ったみたいだけど帰ってこない
つまり一緒にいってしまったんじゃないかっていう話になって現在に至る

「行くぞ、ノエル」

「うん」

行く先は、呪われた島ガルナ島
ルーシィさんはそういうの苦手そうに見えたけどよく行く気になったね
ちょっと意外だったな…。
港町ハルジオンまで来たのはいいけど一体船はどうすんだろ
そう思ってた私だけど案外心配しなくてもよかったかも
お姉ちゃんが海賊船らしき船をのっとり、船長に無理矢理舵をとらせる
ちなみに、抵抗したであろう他の船員さん達は床で伸びている

「あ……あんな島に何しに行くつもりでぇ」

「いいから舵を取れ」

「ひっ」

船の先頭、船首っていうのかな?
そこから海を眺めているとそんな声が聞こえた

「かんべんしてくれよ……ガルナ島は呪いの島だ……噂じゃ人間が悪魔になっちまうって……」

「興味がない。掟を破った者どもへ仕置きに行く、それだけだ」






「あ、見えてきたよ。ガルナ島」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.31 )
日時: 2013/11/03 20:13
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第8問「デリオラって何?」

勢いでしがみついてしまったネズミを落としその痛い奴との戦闘
そいつは“人形劇”っていう魔法を使ってきて一時はどうなるかと思ったけど海があってよかった
これでアクリエアスが呼べる
たとえ、操られたってアクリエアスは敵、味方に大波を起こす
岩人形(ロックドール)は倒せないだろうけど操る人がいなければ意味がない

「開け!宝瓶宮の扉!アクリエアス!!」

「アクリエアス!?そんな強力な星霊まで持っていらしたの!?」

あいつがどこまで星霊に詳しいか知らないけどこれに賭けるしかない
予想通り、又あいつは人形劇を使ってアクリエアスを操る
最初にアタシを大波にさらってあいつも上手く巻き添えに
おかげで、両者ともフラフラ

「これが妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士よ」

「引き分けにもちこむなんて…」

「引き分け?アタシの勝ちよ!」

「何をいっしゃいますの?アンタだってふらふら…」

「じゃあこれで…どうかしら!」

多少、言い争いをしてから腕を相手の首あたりに思い切り平行に当てる
相手は変な声を出してそのまま気絶。一件落着、と思ったのだけれど……

「アンジェリカ、私の仇を討って…」

「チューー!!」

嘘!?なんで、こいつ人形じゃなかったのっ
!? やだ…足がうごかない。このままだとつぶされるしかっ
とっさに頭を抱えた

**

「チューー!!」

ネズミの声が聞こえてすぐにそちらへ向かう
さっきからそちらの方でいろいろな爆音が聞こえてきたのを考えると誰かいるかも知れない
ギルドの誰かが。いがいと場所は近くてネズミが襲いかかろうとしている下にルーシィさんの姿
お姉ちゃんが気付いてネズミをすぐに倒す

「エルザ!………さん」

お姉ちゃんが睨みつける
後からハッピーさんもやってきたので逃げる前に捕まえた
そのまま逃げられないように抱きつく
普通につかんでたら自分の握力じゃ逃げられちゃうので

「うぎゅ」

ルーシィさんがいろいろ理由をつけて「最後まで仕事をやらせて欲しい」と頼むけど
お姉ちゃんは一切興味を持たない
それからナツさんやグレイさんを探しにいくが、見つからない
唯一、残された手掛かりは元々村だったと思われる場所に2人、地面に伸びていることだけ
ルーシィさんもここ以外は知らないらしい

「二手に分かれるか…。ノエルはハッピーと一緒にナツを探しにいってくれ」

「分かった」

「私は、ルーシィと一緒にグレイを探す。見つけたらここで又会おう」

そこで一旦お姉ちゃんと分かれてナツさんを探しに行く
といっても森の中にいるんだとしたら探すのはすごくめんどくさい
結構ひろそうだし……
ナツさんと同じ滅竜魔道士のムーンさんが鼻いいけど実体化しないと分からないだろうし
何が起きるか分かんないから出来るだけ魔法は使いたくないな
でもよくよく考えてみると何か森に変化がない限りナツさんが森にいるはずがない…か
それじゃ、あの一番目立つあの遺跡?に行ってみようかな
歩く方向を遺跡へと変える。ついでにハッピーさんも解放した

「ナツさんいるかな」

「うん。ナツはきっとあの遺跡にいるよっ        たぶん…」

最後の方に「たぶん」って聞こえたような気がしたけど気のせいって事にしておこう
とりあえず今、いけるのはあの遺跡しかないんだから
すると、急に遺跡の方で何か大きい音。それと同時に傾く遺跡
何が起きてるんだろ

「ナツだよっ!きっとナツがやったんだ」

「……事情は分からないけどナツさんはあそこにいる可能性が高いって事ですね」

ハッピーさんが頷いたのを見てすぐに走りだす
魔法を使わずにいけたのは嬉しい事

「危ないっ!!」

「!?」

急に体が浮かんだ感覚。その瞬間に足元で何かが通り過ぎる
背中を誰かに掴まれてる感覚があったからハッピーさんのおかげかな

「っち、はずしたか」

「誰だっ!出て来い」

茂みの中から急に出てきた紙袋のようなものをかぶった人がたくさん出てくる
服装も全員同じ
この人達、全員魔道士かな。私が1人なのを狙ったのか偶然なのか…。
どっちにしろこのままだとやられるのも時間の問題

「シエル、全員やれる…?」

『さすがに無理かな。やれたとしても数十人残ると思う』

実体化した時に必ず“疲れた”っていう感情があるから…
シエルが実体化出来なくなった後に他の子を実体化させるのもいい。
だけどそれだと魔力の消費が激しい
憑依させる時だけ結構使うから、なるべく1人でおさめたいな
今日は幸いにもまだ魔力を一回も使ってないし…いけるかな

「お願いしますっ」

『彼方様の為になるべく早めに終わらせましょう』

「 自然物に憑依を possession(パーシオン) “アクト”」

森だったので近くにある一番丈夫そうな木に憑依させる
そこから広がりゆく鎖の数々

「ごめんなさい、ハッピーさん。私を攻撃から守ってくれますか?」

「あい!」

「ありがとうございます」

私は、今出来る事をやる。シエルはもう慣れてるから問題ないんだけど
まだアクトさんは一回しか実体化してないから…
目を閉じて形、性質を正確にイメージさせる

「いきますよ。“拘束(アレスト)”」

私の横を風が通る
ハッピーさんがよけたのか攻撃するために起きた風なのか
目を開けると何十人かの束になって捕まっている人達

—所詮、雑魚ってことか—

ハッピーさんに地面に降ろしてもらい、
身動きが取れなくなったその人達をさらに攻撃して気絶

「ありがとう」

今度はアクトさんにお礼をいって実体化を解く
それと同時にバランスを崩してその場に倒れそうになるところをハッピーさんが受け止めてくれた

『無理のしすぎです。でも、久しぶりに大暴れできました。お礼を言うのは私の方。ありがとうございます』

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.32 )
日時: 2013/11/03 20:18
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

「大丈夫…?」

ハッピーさんが心配してくる。それに大丈夫と答えた

「ノエルッ!!」

お姉ちゃんの声がして顔を上げるとそこに、ルーシィさんとグレイさんをひきつれて
走って来る姿が見えた。グレイさん、見つかったんだね

「お前は先にいけ。決着をつけにいくんだろ」

お姉ちゃんがそういうとグレイさんが頷いて遺跡の方へと向かう

「ごめんなさい、ナツさん、邪魔されて見つけられなかった」

「十分だ。こいつらはまだ話は出来るか?」

「うん、出来ると思う」

そう言うと、お姉ちゃんが半分気絶している人達に向かう
とりあえず、私は深呼吸をした
そっとハッピーさんから手を離して自力で立つ
大分、体力の方は回復してきたみたいだ
そういえば、“興味がない”といっていたのにこれはどうゆう状況になってるんだろ
お姉ちゃんは半分気絶してる人達と話していたのでルーシィさんに聞いてみる
本人は、嫌がりそうだけどね

「あの、ルーシィさん。これ、どうなってるんですか?」

「え?えっと・・・」

案外抵抗せずにルーシィさんが教えてくれた
ララバイの時は、少し嫌悪していた気がするんだけど
それはともかくどうやらグレイさんを見つけたのはいいけど
グレイさんはそれに最後まで反抗してこれでは話にならない、という事で現在に至る
ここまで来る途中でグレイさんは昔話をしていてそのデリオラという怪物を
閉じ込めている“氷”がグレイさんの師匠である、ウルさんであって、
それを兄弟子のリオンさんが溶かす、つまり殺そうとしているのを止める為にグレイさんを先にいかせた
その“氷”を溶かすひとつの方法が“紫の雫(ムーンドロップ)”
という話だった。全てまとめると。
最終的には、仕事を最後までやるっていう事になる
別に私は構わないけどね
そこまで話されると急にどこからか“ゴゴゴゴゴ”という音が聞こえてくる

「何の音だ?」

そう、これは遺跡が…傾いていた遺跡が元に戻った音
なんで元に戻ったんだろ。遺跡が傾くっていう事は柱が何かが壊れる、という事
それが戻る…という事は?あの短期間で壊れたものがなおったということ
どっちにしろこのままだと又、紫の雫がデリオラにあたってしまう

「急ぐぞ。大体の話は聞いた。もう、解氷するには十分な光がたまっているらしい」

その話を聞いて、すぐに遺跡へと向かった




—出てきた月から落ちる“紫の雫”—

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.33 )
日時: 2013/11/03 20:29
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第9問「ファントムって何?」

遺跡の中へと入っていくと今度は怪物の雄たけびが聞こえた
遺跡の中心には光が降り注いでいる
きっと誰かが“ぎしき”を行っているんだ
それを見てすぐに、“ぎしき”が行われているであろう場所へと走りだす
やっている人は1人。お姉ちゃんがすぐに倒すがその人は、「もう遅い」といった
そしてまた聞こえてきた雄たけび
お姉ちゃんがその倒した人に少しだけ話を聞いてデリオラの所へ急ぐとすでにもうデリオラは“壊れていた”
ナツさん達とも合流して、一時的に喜ぶ。でも、まだクエストは終わっていない
リオンさんは何も知らない、といっていたのでとりあえず村に戻る
すると、なくなっていたらしい村が復活しており村の皆が喜んでいた
その後に本題に入る。お姉ちゃんは村の人達に話を聞いていく
それを聞いて納得したのか、とうとう本来の目的である“月を壊す”という事に取りかかる
お姉ちゃんとナツさんが高台に上り、ナツさんの力を借りて月めがけて槍を飛ばす
それは見事に月にあたり、“空”がわれた
でも、村の人達の姿は変わらない。お姉ちゃんがいうにはこれが“本来の姿”だと言う
月の雫(ムーンドリップ)による悪魔だけにきく記憶障害
解決すると、死んだと思っていた1人も帰って来て今日、一晩は騒ぎまくっていた

翌日、体力も魔力も戻り元気になる頃に報酬を受け取る
と、いっても正式に受理されなかった仕事、という事で追加報酬の鍵だけ。
それを受け取ってから奪った船に乗り、再びギルドへと戻った
結局、最後の最後まで仕事しちゃったね…。

『ノエル……周りがいつもと違う』

「え?」

ギルドの前にたどりついた時、その理由が分かった
私達を見て、何かざわついていたのは“コレ”だったのだ

「ファントム。悔しいけど………やられちゃったの………」

ミラさんが出てきて少しうつむきながら言う
ファントム……“幽鬼の支配者(ファントムロード)”
私達のギルドを攻撃したギルド。妖精の尻尾(フェアリーテイル)とすごく仲が悪いギルドの名前



ギルドに入って慣れ始めてきてからその存在を知っていた
昔からずっと敵対している奴らだと。

何もしかけていないのにどうしてこんな事をするんだろう
どうしてこうなったんだろう
そんなに嫌いなら、正々堂々と向かってくればいいのにね
とりあえず、ギルドに入って地下へと向かうとそこに皆が集まっていた
マカロフさんから話を聞く事によると誰もいない夜に狙ってきたために
怪我人は1人もいなかったという
ふいうちしか出来ない奴らは放っておけというマカロフさんの言葉でナツさんが
何か文句を言うけどマカロフさんは相手にしない
仕方ない事なのかもね。

そのまま時間が過ぎる。
私達はルーシィさんの部屋にお泊まりに来ていた
当の本人はまだ帰ってきてないんだけどね。本当によかったのかな?
こうなったのも、ギルドを出ていく時にミラさんが「なるべく大人数でいた方がいい」と
言っていたのでナツさんはルーシィさんの家にいくらしくそれにグレイさんも賛成(?)して
ルーシィさんも年頃というのもありお姉ちゃんまでルーシィさんの家へ
必然的に私は、泊まる事になる
しばらくするとルーシィさんは帰って来て驚く。持っていたバックをナツさんに思い切り投げる
何も知らないルーシィさんにいろいろ説明して納得させてからそれぞれがくつろぎだした

一夜がすぎて又、マグノリアに住んでいる人達が騒いでいた
少なからずギルドには関わっている事
この騒ぎの原因が公園にあると分かって公園まで行くとそこにレビィさんのチームが木に張り付けられている
レビィさんのお腹あたりにはファントムのギルドマーク。

「ボロ酒場までならガマンできたんじゃがな…ガキの血を見て黙ってる親はいねぇんだよ…」

後からマカロフさんが来て怒りで体を震わせる
持っている杖を折って告げた


「戦争じゃ」



と。



お姉ちゃん達は一旦ギルドに戻って準備を始めるらしい
私はルーシィさんとレビィさん達の手当をしてもらうためにギルドの近くにある病院まで運ぶ
その際にシエルにも手伝ってもらった

「レビィさん達の調子は…?」

「順調に回復してますよ、安静させてればすぐに治ります」

「ありがとうございます」

そういって看護婦は出ていく

「ひどい事するんだなぁ……ファントムって……」

レビィさん達のチームはギルドに入って1番目に話しかけてくれた人だ
私とは対照的で誰にでも人懐っこく元気があふれ出てる人
いつも笑顔だったな。

「許せないよ。あいつら………」

ルーシィさんが悔し涙を流す。ギルドを壊されて仲間を傷つけられた
自分がやられて嫌なことを平気でやる汚い奴ら
もしも、私達のギルドがファントムの仲間を傷つけたとしたら
ファントムの奴らは、その仲間を心配する事があるんだろうか

「妖精の尻尾と幽鬼の支配者はまったく対照的なんですよ。だからきっと争いが起こるんでしょうね」

話しあいなどで平和的に解決しようとするギルドと力で解決しようとするギルド





「でも……もし………もしそこに少しの“輝き”があるならば……対立していた者同士だって仲良くなれるかもしれませんね」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.34 )
日時: 2013/11/08 01:22
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: xlzTc90W)  

コメント返し

ツギハギさん。
そう言う事ですか……
はい。
突然、何が?と思い驚きました。

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.35 )
日時: 2014/04/02 10:16
名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)

「え?それってどうゆう…」

「なんでもありません、特に深い意味はありません」

ふと思った事を口に出してみただけだった
そこまで深い考え事をしていた訳じゃない
なんとなく口に出してしまった
また、印象を悪くしてしまったかな………?

『その逆みたいだけど』

「?」

「ノエルちゃんって、結構さりげなく良い事いうのね。最初は嫌悪してたけど今はどうでもよくなっちゃった」

そういってルーシィさんは私に向けて笑う
さっきまで流していた涙が嘘のように笑っていた

「確かにファントムがやった事は許せない……だけど…もしファントムにも良心があるなら」

“仲良くしてもいい気がする”と言った
なんだ、以外に根にもつタイプだと思ってたけどさっぱりしてる

「……レビィちゃん達も安静にしていれば大丈夫っていってたしギルド戻ろうか」

「はい」

ルーシィさんが立ちあがり病室を出ていくのでその後についていく
これって、ルーシィさんが私を仲間だと認めたって事でいいのかな…?
あ、いやでも、本当は心の奥底で嫌悪してそう
でもルーシィさんって思った事そのまま言ってしまいそうなタイプに見える
そんなに深く考え事するタイプなのかな。

**

ギルドに戻ったのはいいけれどもぬけの殻で。
たぶんみんなもういっちゃったんだなって思った
仕方なく再びレビィさん達がいる病室に戻ろうと歩いていると
急に雨が降り出す。雲が少しだけ出てるけど太陽も出てる
天気雨…かな?

「ルーシィさんとりあえず中に…」

「しんしん…と」

誰かがこちらへやってくる。
その人影はルーシィさんへと真っ直ぐ進んでいた

「そう…ジュビアは雨女。しんしんと…あなたは何女?」

「あの…誰ですか?」

ルーシィさんがあきれ顔で聞くけど、“ジュビア”と名乗ったその人は通りすぎる
なんだったんだろうと思いながら又、ルーシィさんを雨があたらないところに
誘導しようと思ったら今度は地面から人が出てくる
名前を“ムッシュ・ソル”と名乗る
その人は、ルーシィさんが目的の娘だと言って気絶させる
相手はファントム。

『水と土のエレメント』

たった数秒の事だったから何が何だか分からず身構えた

「この子はどうするの…?」

「ん〜私達の仕事は、“ルーシィ・ハートフィリア様”をつれて帰ること。放っておいても構わないでしょう」

「そうね…それではごきげんよう…」

そういってそれぞれの能力で消えていく

「ルーシィさんっ!!」

『とりあえずギルドの皆に伝える事が先決だ』

「分かった。皆は幽鬼の支配者にいるよね」

『あぁ。戦争が終わってなければまだそこで大暴れしてるはずだ』

進んでいた道とは逆方向に進んだ
こんな事になるんだったら病室にいるか幽鬼の支配者に向かってればよかった
未来の事は誰も知らない

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.36 )
日時: 2013/11/12 20:29
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第10問「“ハートフィリア財閥”って何?」

大きく開いた扉から中に入るとお姉ちゃんの声がまず聞こえた

「撤退だーー!!全員ギルドへ戻れーー!!」

何があったのか知らない。知らないけど真ん中でマカロフさんが
青ざめた顔で倒れている姿を見つける

『魔力を感じなくなった』

「まさかっ!?」

『認めざるえないな』

マカロフさんの魔力が消えたというの
エルフマンさんがマカロフさんを抱え一度撤退に反対しようとした足をギルドから出ていく
他の人達もギルドからどんどん出ていくために邪魔にならない程度に移動する
マカロフさんも心配だけど、ルーシィさんも心配なんだ
今は、何されてるか分かんないルーシィさんを優先させなきゃいけない

「ノエルちゃん!エルザから撤退命令が出てる。早くいこう」

「私は、お姉ちゃんに伝えなきゃいけない事があります。先に行ってて下さい」

「………分かった」

そうはいったけど、お姉ちゃんはみんなを誘導するのに精いっぱいといった感じだ
ファントムのギルドの人達が逃げ出すのを止めようと攻撃するのを受け止めている
他に……伝えられる人…。ふと、目にナツさんの姿が目に映る
そうだ、ナツさんならルーシィさんと同じチームだし。

「ナツさんっ!!」

「ノエル!なんでここにっレビィ達のところにいたんじゃないのか?」

「それより、ルーシィさんがっ!ファントムに……」

「っ!!なんだとっ何処に連れていった?」

目の前から急に消えた為にどこにいったか分からない
シエルの方を向いた

『ここにいないなら本部の方だろうな』

「シエルが本部にいるかもって…でもまだ……」

「可能性があるならいい。教えてくれ」

それに頷いて地理に詳しい子に道案内をして貰った
数十分かけてついたそこは立派なところ。さすが本部

「ルーシィ!!」

本部はどこまでも高くてもし、頂上にいるならきっと声は届かない

「くそっ」

ナツさんが正面から堂々と進んでいくのを止める
真正面からいったって簡単にルーシィさんを返してくれるとは思えない
それに本部には、エレメントフォーもいるはず
ナツさんだけではさすがに敵わない

「正面からいったって無駄です。裏から入れるところを探しましょう」

「そんなことしてたら………」

「大丈夫です。きっとひどい目にはあっていない」

あいつはルーシィ・ハートフィリア“様”といった
それほど大事な人なのだからきっと殺しはしていない。殺さない
数秒、沈黙があったけどすぐに頷いてくれたので裏へと回る

「ルーシィ!!!いたら返事してくれ!!」

「————ナツーー!!」

微かに聞こえたナツさんを呼ぶ声

「ハッピーさんっ!たぶんルーシィさんはこの上から降ってきます。捕まえられますか…?」

「あいっ!」

そういってハッピーさんが上昇する
すぐにルーシィさんの姿が見えて数分でゆっくりと降りてきた。
外傷はないみたいだ。よかった
ナツさんがルーシィさんの腕のロープをはずす
ギルドに戻ろうとするけどナツさんが乗り込もうといって聞かない
さっき止めたのは聞こえなかったのか…
ハッピーさんとナツさんの言い争いを止めにいこうとしたらルーシィさんが言った

「ごめん…ごめんね…」

みんな自分のせいだといって涙を流す
それでも妖精の尻尾にいたいと言葉を繋げる

「ナツ……戻ろうよ」

「お…おう。しゃあねえな…」

ルーシィさんの言う事は分かった
あらかた自分がファントムに狙われているから妖精の尻尾が、仲間がやられてしまった
それでもずっと妖精の尻尾のギルドの仲間でもいたいと。
たぶんそうゆうことなんじゃないかな
自分がいればきっとまた襲われるかも知れない…と

ギルドに戻り事情をルーシィさんが話した
ルーシィさんは“ハートフィリア財閥”っていう偉いところ?のお譲さんらしく
それで1年前、家出してきてそのお父さんが1年後の今になって連れ戻そうとしている
そこでファントムに依頼した…みたいな流れなのかな



“自分がいたいと思う所にいればいい。いたくない場所にいて何になる”



誰かがいっていた。ギルドにいたければいればいいじゃない
狙おうとする人がいればみんなで守ればいい
そう教えられた


“どこのお偉いさんが何を言おうと自分の進みたい道をいけばいい”


そう、これはマカロフさんから言われた事
その時の私はよく分からなかったけど今ならなんとなく分かるよ
なんとなく………ね


その時、ギルドの外から地響きが聞こえた

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.37 )
日時: 2013/11/12 20:52
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第11問「煉獄砕破って何?」

外に出て裏側へと向かうとそこに“いた”のは———幽鬼の支配者

『そう来ましたか』

アクトさんが呟く。こんな形で来るとは誰も考えていない
ギルドそのものが動くだなんて…そんな事がっ
入り口付近の大きな窓から大砲のようなものがでてきて先端が光り出す

「魔道集束砲だ!」

誰かがそう騒ぐと後ろから叫ぶ声

「全員ふせろオォオ!!」

お姉ちゃんが前線にたち鎧を換装させる
大きな犠牲。命をかけてまで仲間を守ろうとする心
それが私にとってはとてもまぶしいもので手もつけられなかった
でも今なら分かるかも知れないよ。“仲間”を知ったから
数分もしないうちに発射される。それをお姉ちゃんは受けめた
幽鬼の支配者のマスターは言う。“ルーシィ・ハートフィリアを渡せ”と
渡すはずがなく、断るとまたジュピターを撃つと言いだす
装填まで15分。その間に幽兵(シェイド)というファントムが造り出した兵士がギルド内から次々と出てくる

キリがないな

ジュピターはナツさんとハッピーさんに任せ残った私達でギルドを守る
ギルド内にはお姉ちゃんの他にも数人、人がいる
それに“仲間”を学んだ場所でもあるここを壊しはしない
でも幽兵というんだったら倒したってまた出てくるのだろう
一気にせめるか、慎重にせめていくか。

『俺にやらせてくれよ。仲間を攻撃する奴らは許せないが何よりひと暴れしてぇ』

「一掃、できますか」

魔力は十分にあるし何かあっても皆がいる、別に問題はなさそう

『楽勝』

ひとつ深呼吸してから唱える

「 自然物に憑依を possession(パーシオン) “ムーン”」

憑依するものが小さく十分に力は発揮できないかもしれない
でも今はそんなの関係ない。自分の調整次第だ
実体化させ、ムーンさんの魔法の性質を正確にイメージさせる
滅竜魔道士は近くにナツさんがいるから想像しやすい

「久しぶりだ、この感覚」

そう言ったムーンさんと顔を合わせて頷いた
前線にたち、幽兵を攻撃する

「消えろ。闇竜の鉄拳!!」

「こりゃすげえや」

誰かが言った

「みなさんは、私の援護を頼めますか?残った兵士達をぶっ倒してくれれば十分です」

「ノエルちゃんってたまに物騒なこというわよね」

カナさんの言った言葉に苦笑する
意識した覚えはまったくといっていいほどないんだけどね

「分かったわ。後ろは任せて」

力強いその言葉に甘える
そのうちにもムーンさんはほぼ半分は倒して行く
拳や足にまとう闇で兵士を飲み込んでいく
闇の性質は“無”に近い。何ものにも恐れずに全てを飲み込んでゆく
闇に恐れるものは光以外にない
相手は列記とした光以外のもの。相性としてはこちらの方が上手
この勝負、余裕でいける

幽兵をほぼ全滅したところで魔力が尽きる
そこを見計らったかのように幽兵は、勢いを増す

「ノエルッ」

「マカさん?私は、大丈夫です」

「で、でもよ……」

「目の前の敵に集中して下さい」

シエルを実体化させて、マカさんの後ろに迫ってきていた幽兵を倒す
すぐに実体化は解けて元の幽体に戻ってしまう

「ごめんね、シエル」

『構わないさ、ムーンの実体化でかなり消耗してる。敵は残りわずか。他の奴らに任せればいい』

“そうだね”それだけいってファントムの方を見た
魔法陣は序々に出来あがりつつある
いつ、出来あがるか…

「あなたたちの狙いは私でしょ!!今すぐギルドへの攻撃をやめて!!」

服装はミラさんだから…あれは、ミラさん?
でも……でもファントムもそこまでバカじゃないと思う
狙われている人を危ないギルドにおいていくはずがない
必ずどこか隠れ家などに隠すはずだとファントムも考えるはず
そこにひとつの可能性を賭けるなら別の話
でも、それはすでにバレていて、ここにルーシィさんがいない事を奴は知っていた
巨人は、ミラさんを捕まえる



私には重すぎた



ねぇ、せっかく見つけた仲間を殺される憎しみ…君には分かる?


1人目は私の知らない所で殺された
2人目は私を逃がすために殺された
3人目は私の為にかばって殺された


4人目は重すぎた
ギルドという集まりがあって仲間がいた
魔法という“力”を与えてくれた
こんな私に“仲間”をくれた

最後に笑ったのはいつだっけ?————あぁ、“黒い人”を殺した時かな




『っ!ノエルッ』

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.38 )
日時: 2013/11/12 20:55
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

巨人の手によって捕まったミラ。それを見たノエルが途端に不敵に笑う
それと同時に溢れだす魔力。ノエルの異変に近くにいた人がすぐに気付く

「ノエル?」

ノエルが短く唱えると急に爆発してゆく幽兵。その光景に全員が茫然とする

「ねぇ……知ってた?肉体を持たない亡霊に“霊”をとり憑かせると爆発するんだよ」

なすすべもなく爆発する幽兵。造り出す時間もなく幽兵の数は減っていく

「あはっ?」

誰もノエルを止められる人はいない。唯一止められるエルザは、負傷している
その時の事

「ノエルッもういい!」

ギルドの中から少しだけフラつきながらも歩いてきたエルザ
ノエルにその声は、届いていない。ただ、破壊する事に夢中になっている
やむを得ないと思ったエルザは、ノエルを気絶させる

「ノエルの様子も気になるがエルザは大丈夫なのか……?」

「ノエルは……心配しなくていい。起きる頃には終わらせる」

それだけ言ってエルザは巨人へと皆が止めるのを無視して入っていった

+++

目が覚めた時、白い天井が見えた。たぶん家の中……
とりあえず起き上がり部屋を出る

「起きたのか?ノエル」

「………うん」

あんまりまだハッキリはしていないけどね。
色々とお姉ちゃんに聞くともうファントムの件は、解決したらしい
ルーシィさんは、一旦お母さんの墓参りという事で家に帰ったらしいけど
何事もなくまた、ギルドに戻って来た。
ギルドは結局、壊れてしまったけど死者は誰も出ていない
作りなおすついでに新しくするらしい。一体どうゆうギルドになるんだろ…?
そんな事、考えてながらまだ建設中のギルドへと向かう
普段は、ダラダラしている人達が次々と仕事に行く
お姉ちゃんも何か一枚持って来た

「ナツ達も誘うか」

「なんでもいいよ」

『最近、ずっと一緒だな』

「そうだね。でも一緒に居て楽しいよ」

“皆が一人の為に 一人が皆の為に”
このギルドは、本当にそんな感じのギルドなんだ

「もう一ぺん言ってみろ!!」

よそ見をしていた時だった。急に机を蹴りあげ、お姉ちゃんが叫ぶ
相手は、ラクサスさんだ。そっか……今日はいるんだ。
どうやら、弱い奴はこのギルドにはいらない、みたいなことを言ったらしく
それに対してお姉ちゃんが怒っているらしい
そのまま言い争いっぽいのになった後ラクサスさんが最後に“最強のギルドを作る”と言って出ていった
ラクサスさんは、マカロフさんの孫だから次期マスターになってもおかしくないんだ

「あんのヤロォ……」

「もういい…あいつに関わると疲れる。それよりどうだろう、仕事にでも行かないか?
もちろんグレイとルーシィも一緒だ。鉄のアイゼンヴァルトの件から
常に一緒にいる気がするしな。この際、チームを組まないか?私たち5人で
ハッピーいれて6人か。」

その申し出にルーシィさんは喜んだけど、グレイさんとナツさんが……
それに構わず話を進め、さっき取って来ていた依頼書の紙を見せる
それから簡単な準備をして依頼先へと向かった


結局、依頼先の街を半壊してしまい報酬はかなり減らされたんだけどね

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.39 )
日時: 2014/04/02 10:16
名前: 有栖 (ID: NFbvEd0b)

第12問「楽園の塔って何?」

チーム分に報酬を分けるのでルーシィさんが払う家賃は足りずにいろいろと仕事にとりかかる
ナツさんとグレイさんとお姉ちゃんを中心に何かを壊してしまうので結局報酬は減らされるんだけど
最終的にルーシィさんが選んだ演劇も一体いつまでやらせられたんやら………

「よくこれだけの強さで“賊”をやっていけましたね……」

アクトさんがそこらへんに散らばっている倒れてる人達を鎖で拘束する
完全にみんなは気絶していた

「ありがとう、アクト」

「いえ…。このくらい平気です」

本当はムーンさんで一気に決めたかったけど
ナツさんの前で実体化させると大変な事になるので実体化させなかった。
アクトの実体化を解きこれからどうするのかお姉ちゃんに聞く
余分にまだ後1日宿をとってあるしのんびりした村だと言う事でゆっくりしていくことに
今の所、何も壊してないし早く帰った方がいいと思うけど

「ん?あそこにいるの…ロキじゃない?」

「あれ?」

どうやらロキさんもこの村で仕事らしい
でもルーシィさんを見つけてすぐにどこかへ行ってしまう
気を取り直して、宿で晩御飯やらお風呂を済ませて部屋でゆっくりしようとしたけど
どうやらナツさんの言う“枕なぐり”…。
まくら投げだと思うけど間違ってないような気がするので外に避難する
ちなみにお姉ちゃん達は宿にある浴衣を着ていたけど私はあえて動きやすいような普段着を選んだ
いつもの格好の方が何かと落ちつくんだ
お風呂に入った後の夜の散歩は風が冷たくて気持ちいいくらい

『音楽…?』

「?」

シエルが急に立ち止まり耳をすませる
気になって私も耳をすませると確かに微かに音楽が聞こえた

『この曲は………』

アクトは聞き覚えがあるらしく少し懐かしいというような顔をする
音楽の元をたどっていくとそこに誰かがいた
遠くが透けて見えることからたぶん悪霊……なんだろう
その人は、目をつぶり指揮棒を規則正しくふる。それにあわせてどこからか音楽が奏でられる
しばらくその場に立ち止まりその音楽を聞いているとふと演奏が止まる

『私の曲が聞こえるの?』

その人は目を開く。その眼は、赤と蒼とで片方ずつ色が違う
真っ直ぐこちらを見てそう聞いた。その答えに静かに頷く
相手は私の後ろにいるシエル達をみつけ、少しだけ笑ったように見えた

『……なるほどね。今時珍しいわね、私たちが見える人間はあまりいないのに』

それだけいってどこかへ去ろうとするのを私は何故か引きとめた
自分でもよく分からないけど、たぶんこの人に何かを感じたんだと思う

「あの……“友達”になってくれませんか…?」

その何かの正体は自分でも分からないけど、悪い感情ではない




『それは、契約っていう事でいいのかしら?』



“契約”…………。そうなるのかな。
チラッと後ろにいるシエルを見ると笑顔で返してくれたのであってるんだろう

「はいっ」

『そう。断る理由もないわ、ちょうど暇してたし、いいわ。付き合ってあげる。私はラーウェル。貴方は?』

「……ノエル」

『よろしくね、新しい主、ノエル』

その言葉に自然と笑う事が出来た
それからは、他の子たちも混ぜ他愛もない話をして宿に戻る
部屋に入るとツナさんやグレイさん、お姉ちゃんはもう寝ていた
“枕なぐり”して相当、体力使ったんだろうなと思って苦笑
ルーシィさんの姿は見当たらない。どこいっちゃったんだろ。
そのうち帰ってくるよね。明日も戻ってこなければ探しにいけばいい





でも、帰ってこなかったのはロキさんだった。
昨日一応ギルドに帰ってきたらしいけど何かあって出て行ってしまったらしい
そこでギルドの皆全員で探す
最初に見つけたのはルーシィさんでロキさんは人間ではなくて“星霊”だったらしい
シエルたちは薄々気づいてたみたいだけど。この世界の者同士じゃないから分かったのかな
ロキさんの本名、レオさん。黄道十二門の中の珍しい鍵で獅子。
つまりライオン…かな

「ノエル、いくぞ」

すごくワクワクした目でお姉ちゃんが私にいう
さっき、そのレオさんから元々女の子達と一緒に行く予定だったという
リゾートホテルのチケットを貰ったんだ
そんな高そうなホテルも泊まったことないし海も全然いかなかったので私も楽しみといっては楽しみ
お姉ちゃんの後ろをついていきギルドに行くとちょうどチケットをもらっている所
ルーシィさん達もいろいろと揃えて海へと出発
そこで色々と楽しんだ。泳がなかったけどね
陸にあがるとグレイさんを熱いまなざしで見ている人物が一人
あれは………水のエレメントの人…。なんでここにいるんだろ
まあいっか。対して危険なことは考えてなさそうだしね

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.40 )
日時: 2013/11/23 18:05
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

+++

時は過ぎてルーシィさんに連れられカジノへ遊びに来る
私は年齢的にもまだ幼いはずなので出来ないけど。というよりやり方を知らない
ので、ルーシィさんとともにお姉ちゃんのプレイを見ていた
それはイカサマしてんじゃないかってほど絶好調でかなり稼いでいる
ナツさんの方は、なんか文句いってるけど………
ついにディーラー、勝負する相手が変わる

「今なら誰が相手でも負ける気がせんぞ」

「だね」

「だったら特別なゲームを楽しまないか?賭けるものはコインじゃない」

テーブルに一文字ずつ英語が並べられる
そこに書かれた単語“DEATH”

「命。かけて遊ぼ。“エルザ姉さん”」

「「?」」

「…………ショウ…」

お姉ちゃんとその今、目の前にいる人の関係は知らない
でもあえていうなら……今はあまりいい状況じゃない
その瞬間、一気に部屋が暗くなる
停電どころの暗さじゃない。これは魔法で意図的に暗くなった

「シエルッ」

『オレは夜目効かない』

“シエルの方を見るとあきれたように手を広げていた”
そうだよね、実体化したら今見えるものも見えないよね

「あぁ、そうだった。ごめんね」

だったら闇竜のムーンさんならいけるはず

「 公共物に憑依を possession(パーシオン) “ムーン” 」

「何をすればいいんだ?」

「ルーシィさんとお姉ちゃんの保護をお願いします」

その瞬間に大量の人の気配が消えたと同時に明かりが戻る
そこで見たのはカードにされた人達
これ全てがあの“ショウ”と呼ばれた人の魔法

「みゃあ」

ダンッと音をたてて走りだしたムーンさんが何かをたたき落とす
地面に落ちたのはロープのようなもの
声がした方をみるとそこに猫の仮装をした女の人がいることからその人が出したものだと思われた

「元気最強?」

その後も次々と人は現れる
全体的に四角い人とかマスクをかぶった人が現れる
お姉ちゃんはその人達のことをかつての仲間たちだと言う
だったら下手に攻撃は出来ない。ルーシィさんととも攻撃態勢に入る
話を聞くことによるとこの人達はお姉ちゃんを目的にここまで来たんだっていうことが分かる
どうでる…?
様子をたがいにうかがっていると一斉に襲いかかって来た
まず初めについさっきの魔法と一緒で視界が暗くなる
お姉ちゃんは動けても今は攻撃出来ないと思うし2対4。
完全にこっちの方が不利だ
それに夜目が効く人がムーンさん以外に魔力の消耗が低い人がいない。
ルーシィさんだってきっと効かないだろうし…


………違う。狙いはお姉ちゃんだ。
まずお姉ちゃんを守らなくてどうする?

「シエルッお姉ちゃんは何処っ!?」

ムーンさんの戦闘の邪魔にならないようにシエルに話しかける
“シエルは、私の後ろを指さした”
そこに手を添えると誰かいるのが分かる。たぶんお姉ちゃんなんだろう
まだ、ここにいる
連れていかれないようにっていう訳じゃないけど思い切り抱きついた
それだけじゃ力が足りないのは知っている
でも、こうでもしないと一人でどこかにいってしまう気がしたんだ

「気付いたのはいいがもう手遅れだぜ、お譲ちゃん」

「っ!?」

頭に何か固いものがあたり身動きが取れなくなる
これはきっと“銃”だろう。それを当てられている
駄目だ、誰か、どこかに。とにかく誰でもいいから実体化させたい
何か手に触れているようで触れていないような感覚につかまれてそれに魔力をそそぎこんだ
銃を離された瞬間に銃声音がひびき何かが壁かなんかに激突した音
それと同時に抱きしめていたはずのお姉ちゃんがいなくなり視界が明るくなる
そこでみたのは、さっきまで銃を私に向けていたはずの四角い人が吹っ飛ばされておりショウさんが口から少量の血を流している姿
それと近くにアクトの姿があった

「どうやら間に合ったようですね」

さっき、手に触れた感覚はアクトだったんだ

「でも、エルザさんは守りきれませんでした」

その一言を聞いてあたりをもう一度見渡すとマスクをかぶった人がお姉ちゃんを担いでいた
ムーンさんに向かわせようとしたけどとっさの事で魔力を急激に使ってしまい目眩がしてその場に倒れる
実体化していたものも戻ってしまった
ルーシィさんはロープのようなものに縛られている。

「「エルザー!!/お姉ちゃんっ!!」」

「姉さん…帰ってきてくれるんだね“楽園の塔”へ。きっとジェラールも喜ぶよ」

ただ、何もできずにお姉ちゃんはその人達に連れ去られた

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.41 )
日時: 2013/11/23 18:06
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第13問「生贄って何?」

息を整えてからルーシィさんのところへと向かう
そこらへんに散らばっていたガラスの破片を手にとり、ロープを切った

「ありがとう!」

「ナツさんたちも危ない目にあってるかも知れません」

「そ、そうね。ナツー!!グレーイ!!」

ナツさんがいたところへと向かうとそこに棒がちょうど胸あたりにささったグレイさんを見つける
ルーシィさんが心配してグレイさんの元へ近寄るけど…

「ルーシィさん、冷静になって下さい。どうみても血のでかたがおかしいです。たぶん身代り…」

「え?」

私がそういうとそのグレイさんの身代りは崩れ落ちただの氷クズへと変わる
そして、床から水の音とともに水のエレメントの人とグレイさんが出てくる
どうやらグレイさんが突然の暗闇になったから身代りを作ってそこを水の人が敵にバレないように隠したらしい
グレイさんにとってそれは無駄な事だったみたいだけど
次にナツさんをどうにか探そうとすると急に大声を出してどこからか飛び上がる
口の中に鉛玉をいれられてたみたい。でもそれほど重傷じゃなさそうなので良かったね
そのままナツさんがどこかへかけていくのでそれについていくと海まで来る
その海に飛び込もうとしたナツさんを止めて近くにあった船を借りてナツさんが向かおうとしている方面へ船を進めた
そこで数分。なかなかその目的地っぽいところは見当たらない。
あの人達は去り際に“楽園の塔”と言っていた
それがなんなのかさっぱりだけど塔らしきものを見つければいい
それから数分してやっとその塔らしき建物を発見し島へ踏み入れる。
でも見張りの数が多すぎて塔の中に入れそうにない。
突っ込んでいくにもお姉ちゃんとハッピーさんが捕まっていては下手に攻撃なんて出来ない
その時、海からジュビアさんが顔を出し、水中から中へと続く道を見つけたと言った
そこを進んでいき、陸にあがると数十人くらいの敵の数々
ナツさんやルーシィさん達がそいつらを一気に片付ける
私は魔力がまだ回復していないのではじによけていたんだけど連中の一人が私を襲ってくる
持っている槍をこちらへ向け突進してくるのでそれをよけて他の場所へ移動した
全ての人を倒した時、上へと続く道の扉が開き進む。
再び新手の敵が出てくると思ったら次々と倒されてゆく
そこにお姉ちゃんが現れる。でも、お姉ちゃんは“帰れ”といった
ルーシィさんが聞いてお姉ちゃんが過去の話をする
初めて聞く過去の話。全て話終わった時、お姉ちゃんは泣いていた

「ちょっと待てよ、エルザ……話の中に出てきたゼレフって…」

「ああ…魔法界の歴史上最凶最悪と言われた伝説の黒魔導士」

呪歌から出た怪物や悪魔の島で見つけた怪物を作りだすほどの魔力を持つ魔導士
それを復活させようとしている。お姉ちゃんを生贄にして

「でも、ゼレフって……」

『ノエル』

シエルに呼ばれて振り向くと首を横に振っていた
言わない方がいい、そう言ってるんだろう

「どうした?」

「なんでもない」

少し不思議に思われたみたいだけどその後誰かがこちらへやってくる足音が聞こえた
お姉ちゃんがショウって呼んでた人。今、話した過去話を嘘だと言い張る
後から、シモンって人が来て言った。ずっとお姉ちゃんの事を信じていた、と。
ジェラールと戦う時だと。
と、なるとシモンさんとショウさんはこれから味方につく
他に残ったミリアーナさんとウォーリーさんがナツさんと激突するのを防がなきゃいけない
すぐにナツさんが走っていった方向へと走る。数分走っていて急に壁や床、天井に口が現れ喋り始めた





「“ようこそみなさん。楽園の塔へ。オレはジェラール、この塔の支配者だ。互いの駒はそろった、そろそろ始めようじゃないか。楽園ゲームを”」


Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.42 )
日時: 2013/11/23 18:09
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第14話「楽園ゲームって何?」〜

ジェラールと3人の戦士。そしてもう一つの特別ルール
“評議院がここを究極の破壊魔法、エーテリオンで攻撃してくる可能性がある”
何分後に落ちてくるかは分からない

「さぁ、楽しもう」

それだけ言って口は消える
すぐにショウさんが行動し始め、お姉ちゃんをカードに閉じ込め
ジェラールがいるであろう方向へと向かう

「ショウ!!おまえ何を!」

「姉さんには誰にも指一本触れさせない。ジェラールはこのオレが倒す!」

ショウさんをシモンさんが追いかける
少しだけグレイさん達の方を見てからすぐにシモンさんを追いかけた

「ノエルッ!」

しばらく追いかけてるとシモンさんに質問される
階段を登ってる途中だった

「………ノエルって言ったな。エルザとはどういう関係なんだ?」

「私にただ“信じろ”と言った大切な人」

こんな不吉な子を拾ってくれた4人目の大切な人
きっと今、また失ったら自分はどうするか分からない

「……そうか、」

「お姉ちゃんはこの戦い、勝っても負けてもジェラールと一緒に死ぬ気だ」

「!?」

過去のことを話す時にいったあの言葉
“この戦い……勝とうが負けようが私は表の世界から姿を消す事になる”
きっとそれはそうゆう意味。
きっとジェラールと一緒に死ぬなら後悔なんてしないはずだから悪霊にはならない
なっても、それは私が操れる分野じゃない
階段が終わり平地に来たとき、いきなり外から何かが入ってくる
ナツさんとふくろうみたいな人?

「ルール違反は許さない。正義戦士梟(ジャスティスせんしフクロウ)参上!!ホホ」

「こ、こいつは!?マズイ!こっちに来い!あいつには関わっちゃいけねぇ!!」

瞬間、暗闇へと変わりシモンさんがこっちだ、といって腕を引っ張る

「ホホウ」

でも数秒としない内にシモンさんは吹っ飛ばされ明るくなる
何かがざわついた

「こ、これほどとは………暗殺ギルド髑髏どくろ会!!」

暗殺ギルド、まともな仕事がなく行きついた先が暗殺依頼に特化した最悪のギルド
中でもこの鳥は伝説の部隊の一羽

「奴等は殺しのプロだ!戦っちゃいけねえ!!」

そうは言うけどナツさんは気に入らないからぶっ飛ばすといって戦闘体勢に入る
相手はナツさんを攻撃する

「ノエル、お前だけでも逃げろ」

戦いの最中、シモンさんが私に逃げるように言う
その言葉に頷いてショウさんの後を追うために隙をみて走りだす
でも、そう簡単に行けるというものではない

「逃がさんぞ」

一瞬のうちにして目の前に現れ攻撃をくらう

「「っ!/ノエルッ」」

ある程度は予想していたこと

「ホホウ、その小さき体にしてはなかなかのもの。………む?貴様、まさか」


“誰だ”


「殺害の悪魔マーディオスフィンドうたわれているリキ・アルムニスト」

「「「!?/?」」」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.43 )
日時: 2013/11/23 18:13
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

ただ1人、ナツさんだけが訳が分からない顔をしていた
“リキ・アルムニスト”は私の2つ目の名前
でも知らない、何も知らない

「まさか、その少女が……」

知らない、私は知らない、何も知らない
そんな呼び名なんて聞いたことなんてない

「その力、試させてもらおう」

さすがに距離が近すぎる。避けられるはずがない

「ジャスティス…」

相手が構える。覚悟して目をつぶった

「ホーホh……」

でも痛みはなくてそっと開くとそこにナツさんの姿
相手は見事に吹っ飛ばされている
それを見て、すぐにショウさんの向かった方向へ走り出した

「かかってこいっつったろ?鳥。テメェの相手はオレだあ!」

「ありがとうございます」

それだけ言って勢いよく走り出す
今から言って間に合うかは分からないけど行くしかない
もう、誰も殺したくない。大切な人を殺したくなんかない
きっと死ぬ気なんだ。勝ったってエーテリオンが落ちるまでこの塔に残るんだ
そんなことさせない。私が許さない。

もう一度だけ信じてみようと思ったんだ。
期待してみようと思ったんだ。だから…………

あそこから何分くらい走ったんだろう
この私の短い足じゃ最上階までいくのにも辛くて遅くて。
でも間に合わなかったって後悔したくないから…

「はぁ……はぁ………」

『ノエル、大丈夫か』

「だい…じょう、ぶ」

本当は大丈夫じゃないけど。

『無理すんな。エルザのところにいってもノエルがそんなんじゃ行っても意味がない。少し、休もう』

私はシエルの顔を見る
その目は本当に心配している様子で仕方なく息が整うまでは休憩しようと少し走る速度を遅める
それでも止まることはない。止めたくない、この足を
後きっともうちょっとなんだ。最上階まで
だっていくつもの破壊音が聞こえるんだ
きっとジェラールとお姉ちゃんが戦ってるんだ
数分歩いてやっと最上階であろう場所へたどりつく
でももう遅かった。眩しい白い光がこの塔を照らす
これはきっとエーテリオン……

「——っ、お姉ちゃん……」

頑張って目を開けてみた先に見えたのはお姉ちゃんとジェラールが抱きしめあっているその姿
そんなのはどうでもいい。そのジェラールの目に寒気がした
その証拠に私は、生きている
あの眩しい光りがおさまった今でも生きている
もちろん目の前の2人も生きている
変わったのは塔の形。ジェラールは言った。これが完成した楽園の塔の姿
知らなかった。無知だった。
呆然としていると2人は私の姿があるのに気付く

「殺害の悪魔(マーディオスフィンド)…か」

まただ。あのふくろうと同じことをいってる
マーディオスフィンド。その言語を私は何故か知っている
訳すと殺害の悪魔
何でそんな名前がついてるのかなんて知らない。でも今は関係ない

「ノエルッお前は下がってろ!」



下がってろ?



なんだかそんな一言が私の中の何かに反応する
今の声は誰の声だろう———



「あはっ……」

『ノエルッ!!』

“ノエル”のお気に入りが“私”を呼ぶ
ここまで君の為に頑張って走ってきたのに下がってろはないよ、
ねぇ?

「あはははははっ!!君が下がってなよ。この人は私がやる」

“白い人”は滅多に見た事がない。でも私は君に出会った
君みたいな白い人に
ただひたすらに君だけは殺したくなくてここまで頑張ってきたのに
下がってろだって。
なめてる。なめてるなめてるなめてるなめてるなめてるなめてる

「ノエルッ!!」

“ノエル”のお気に入りが私の視界から消えてまた別の“私”のお気に入りが現れる
憑依させるものなどいらない。自身の魔力だけで十分。

「ガキに俺がやられるもんかよ、」

不敵に笑う
きっと今の私の笑顔は狂気じみていたのかもしれない
私のお気に入り以外が震えあがっているように見えた
お気に入りはジェラールの回りに集まり素早く円を作る
ジェラールは何も知らない。気付かない。私にしか見えていない、私のお気に入り
こちらの様子をうかがっているのか余裕ぶっこいてるのかは知らないけど相手は動かない

「サブスタン(実体)」

ジェラールの周りにいる5体を一気に実体化させ動きを封じ込める
私のお気に入りが持ってる剣を借りてそれを実現させる
一歩、一歩近づく。こんな奴たやすい
弱い。弱すぎる。黒く。黒く染まる奴ほど弱い
相手は急に動かなくなった体を動かそうとしているのかこちらを睨みながら抵抗する
それほどの殺気なんぞかゆいくらいだ。びびらない

「黒い人はみんな殺すの。みんな黒い人はみんな白い人を殺すから黒い人はみんな殺すの。闇ギルドじゃなくたって私が黒といえばその人は黒くなるの」

剣をジェラールの首元へ。会うまでは分からない。
その人が黒い人か、白い人か。
その人の中身までみなきゃ判断出来ない。
今、ここにいるあの白い人も最初は黒い人だと思ってた
でもあの人は白い人。この人は———

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.44 )
日時: 2013/11/23 18:17
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

第15問「信じるって何?」

ジェラールの罠にかかってしまい拘束の蛇(パウンドスネーク)によって体が動かない今、私にはノエルをどうすることもできなかった

「黒い人はみんな殺すの。みんな黒い人はみんな白い人を殺すから黒い人はみんな殺すの。闇ギルドじゃなくたって私が黒といえばその人は黒くなるの」

静かに一歩一歩近づきながら実体化させた剣をジェラールの首へ向ける
さっきから叫んでいるがノエルは聞こえていないようで反応しない
何より、あんな狂気じみたノエルを見たのは初めてでどうすればいいか分からないというのもある
でも確実に分かることは今のノエルはノエルであってノエルではない
当初、会った時のノエルだ、という事。

「ノエルッ!!」

あの小さい身体から考えられないほどの量の殺気と魔力
そして、ジェラールの周りにいる5体くたいの“悪霊”
いつものノエルは最高でも2体しか実体化できない。それも元々、魔力がそんなに強くない者が2体だ
それに加えて今、目の前にいるノエルはそれなりに強い魔力の持ち主を同時に5体。
当の本人は対して体力が削れているような様子もない
まだ魔力は余っているような涼しい顔。
最初は魔力の暴走だと考えていたが少し違う。暴走ではない……

「エルザ!」

入り口から声がしてそちらを向くとそこにナツが立っていた

「これはどうなってんだ?あれはノエル……なのか?」

今は、ナツにかけるしか……

「スマン、しばらく動けそうにない。ノエルを、止めてくれ…」

ナツの視線がノエルに戻り頷く。それと同時にノエルの方へときずかれないように走りだす
ノエルがこちらに気付いている様子はない。
ジェラールもノエルに気をとられてナツが来た事に気付いていないだろう

「でも君は、黒でも白でもない。今の私には分かる。君はなんなの?」

「っ!?………ノエル?」

今だ剣をおろすような雰囲気はないが殺そうとは思っていない
いや、違う。殺すのを躊躇している


+++


「何をふざけた事を…お前のその言いようならオレは黒側の人間だ。殺せよ?」

冷や汗を流しながら余裕のない笑みで質問に答える
こいつに聞く私がバカだったのかも知れない

「殺して欲しいなら殺すの」

剣でジェラールの首を斬ろうとした瞬間だった。
後ろからなにか暖かいものが覆いかぶさる

「っ!!?」

何故か体が硬直した。動こうとしてもまったく動かない
後ろにいるこいつのせいじゃない
何だ。私の体に何が起きている

「そんな物騒なもん持ってんなって」

優しく、そう言われた
腕から剣が落ち、実体化したもの全てが元に戻る
それとほぼ同時に一気に魔力を失い意識を手放した

+++

大きい音がして目が覚めると巨大な黒い球体を魔法を打ちだそうとしているジェラールの姿が目に入った
ジェラールの視線の先にはナツさんを庇おうとするエルザお姉ちゃんの姿
何がどうなって…。

「おまえは何も心配するな。私が守ってやる」

「やめろォーー!!」

「おねえ……ちゃ…」

上手く体が動かない。使った覚えはないのに魔力が切れている
ナツさんを守った後、お姉ちゃんはどうなるの…ねぇ
手を伸ばすと誰かに頭をなでられ髪をぐしゃぐしゃにされる

「ノエルは、エルザに少しだけ似ているな」

「え?」

そう聞こえた時にはもうすでにその人、シモンさんは走りだしていた
お姉ちゃんの前にかばうように乗り出してジェラールの攻撃をもろにくらう

「シモン!!」

お姉ちゃんがシモンさんの前に行き涙を流す
頭にはまだねでられた感覚が残っているような気がした

「シモン……さん……」

信じれる人以外で人が死んだところを見るのは初めてじゃない
今までなんとも思わなかったのにどうしてだろう
今回だけはすごく泣きたくなった。貰い泣き…かもしれないけど
ナツさんがすぐに動いてジェラールを殴りエーテリオンの欠片を食べる
その欠片には炎以外の成分も当たり前のように入っていてナツさんが苦しそうにする
それでも立ち上がると体の全身から炎があがりドラゴンの形をつくる
そこからナツさんの連続の攻撃から始まり最終的に煉獄砕破(アビスブレイク)を発動しようとしたジェラールをナツさんがトドメをさした
お姉ちゃんの顔を見て安心したのかナツさんがその場に倒れる

「ナツさんっ!」

なんとか立ち上がりそばに寄る
お姉ちゃんはナツさんを抱きしめ、微かに微笑んだ
でも終わりじゃない
地鳴りのようなものが聞こえところどころから崩壊が始まる

「ここも長くはもたない…か。はやくここから出るぞ、ノエル」

「うん」

お姉ちゃんがナツさんを抱きかかえ崩壊の少ない方へと走る
途中、シモンさんの方を振り向いたけど目を背ける。……ごめんなさい…
その時、塔の形が変形し足が止まる

「くそっ!!ここまでか!!」

Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」*オリキャラ募集中 ( No.45 )
日時: 2013/11/23 18:21
名前: 有栖 (ID: bpc70dxM)

お姉ちゃんが膝をついた
確かにこれでは外に出ても巻き込まれる可能性がある
たぶん外にいる人たちにも影響が…
それだけはできるだけ避けたい道だ。誰も傷つかないで脱出する方法があれば…
周りを見渡してるとすっとお姉ちゃんが立ちあがる

「ノエル……ナツを起こしてここから出るんだ」

「お姉ちゃんは?」

聞いてみたけど返ってくるのは儚い笑顔だけ
そしてエーテリオンと向き直る。まさかっ

「待ってっ!」

私の言葉も遅くお姉ちゃんは手を水晶に入れる
そのままどんどん水晶の中へとひきずりこまれていくのを見ることしか出来ない

「お姉ちゃんっ!なんでっ」

「止めるには、これしかないんだ……」

「あるからっ!きっとあるからっ!!」

「エルザッ!!おまえ、何やって…」

いつ目が覚めたのかナツさんがお姉ちゃんに近づく

「ナツ…私は妖精の尻尾なしでは生きていけない。仲間のいない世界など考えることも出来ない。私にとっておまえたちはそれほどに大きな存在なのだ」

そんなの、そんなの……

「私が皆を救えるのなら何も迷うことなどない。この体など…くれてやる!!」

そういって完全に水晶の中に取りこまれる
ナツさんはその水晶を何回も叩くが壊れる気配などない
そんなの……ないよ。なんで……。
なんで“お姉ちゃんまで約束やぶるの”

雨が降る。それも土砂降りの雨が
その中でとあるギルドの仲間が仲間の死に泣いている
そこにいた幽体となった彼女もまた笑顔が見れなく泣いている
こんなのは望んでいない、と泣いている

『 結局は 全部 嘘だったんだね 』

「 違う 私はこんな未来…… 」

『 エルザ お前は一度約束を破ったんだ それを忘れるな 』

「 っ!? シエル? 」

もう決めたことなんだ
誰も信じないって。信じた自分が悪かったんだ
不吉な自分が君のことを信じちゃったから死んじゃったんだ
ごめんね、ごめんね
私はもう消えるから。ここから消えるから
もう誰も信じない。もう二度と信じない



でも誰か、助けて欲しかったな———




「ここは…!?」

浅い海の上でナツがエルザを抱きかかえ立っていた
それにつられるようにルーシィ達がナツ達に近づく
ナツは力つきたようにその場でひざを落とす

「同じだ…」

「え?」

「オレたちだって同じなんだ………二度とこんな事するな…」

「ナツ…」

「するな!!」




「…うん。ナツ…ありがとう」





——そうだ…仲間の為に死ぬのではない。仲間のために生きるのだ——



—それが幸せな未来につながる事だから…—












「——っ!ノエル?」








「あれ?そういえば……ナツ!ノエルちゃんは?」



「!?」








『私は、殺されない』


『本当に…?本当に死なない?』

『あぁ、死なない。約束しよう。だから、信じないなんて悲しいこといわないでくれ』


あぁ、そっか。 “殺されない”
エルザさんはそう言ったんだもんね

約束、破ったもなにもないや……
あはは、ごめんね。私の勘違い
てっきり自分から死ににいくのもなしだと思ってた
私ってバカだから。まだ子供で何にも分からないから

ごめんね すぐに戻るよ、