二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.99 )
- 日時: 2014/09/23 19:48
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
楽しみにしてた、エドラス編が、ついに…!書ける!!
前半は原作とあんま変わりないので文章多めになるかと。
第31問「エドラスってどこ?」
ウェンディが来てギルドでは歓迎会が開かれた。
その日よりはいつもより騒がしく、賑やかになった。
数日後。
特殊な鐘の鳴らし方に、古株の人たちが騒ぐ。
「ギルダーツが来た」と。
妖精の尻尾最強の魔導士。ミストガン。
ちょうどミストガンさんと入れ替わりで入ってきたから顔は見たことない。
街がギルダーツシフトへ切り替わり割れる。
どうやらギルダーツさんはぼーっとしてると民家まで突き破ってしまうらしいのだ。
どんだけバカなの…、とシャルルさんが言葉を漏らしていた。
この3年間、ギルダーツさんは、S級クエストの上の10年クエスト。
そのさらに上の100年クエストへと向かっていたらしい。
入ってきたギルダーツさんはここが妖精の尻尾だと気付かなかったらしい。
ミラさんに説明を受けて思い出したようで。
ナツさんは再開そうそうに勝負を仕掛けるがあっけなく敗北。
その後、マカロフさんが仕事の方はどうだと聞くと彼は笑って無理だと言った。
無理だという言葉にギルドのみんなが驚く。
そして、ナツさんにみやげ話がある、と言った後に壁を突き破りギルドから出て行ってしまった。
+++
「シャルルーやっと見つけたっ!!!」
「ウェンディ」
雨が降りそうな天気になってシャルルを探しに行ったけど見つけたのはもうすでに土砂降りで。
傘持ってくればよかったかな。
「あんた傘もささずにカゼひくわよ」
今更どうしようもないことを思いながらシャルルに近づく。
「シャルルもでしょ!」
そういってシャルルの前でしゃがみこんだ。
「シャルル…私たちギルドに入ったばかりなんだから
もっとみんなと仲良くしなきゃダメだと思うの」
「必要ないわよ。アンタがいれば私はいいの」
シャルルの変わらない態度に私は頬を膨らませる。
「もぉっ!またそーゆー事ばかりっ」
その時、こちらへ近づく顔を隠した男の人。
誰だろうとシャルルとそちらへ顔を向ける。
「ウェンディ」
その声には聞き覚えがあった。
「まさか君がこのギルドに来るとは…」
そういってかぶっていたものをはずず。
そこにいたのはジェラールの姿。
「私は妖精の尻尾のミストガン。
7年前はこの世界の事はよく知らず君にはジェラールと名乗ってしまった」
「(この世界!?)」
この世界とかよくわからないけど…
考えたことを口に出しながら涙を流す。
今、目の前にいる彼が7年前の…あの時のジェラール……。
「ずっと…ずっと会いたかったんだよ」
そう伝えるけどジェラールは今は再開を喜ぶ時ではない、今すぐこの街を離れろ、という。
その時、ジェラールの体はフラつき、その場へと倒れてしまった。
「私の任務は失敗した…
大きくなりすぎた“アニマ”はもはや私1人の力では抑えられない」
まもなくこの街は消滅する。
そうジェラールはいった。
私だけでも逃げろと彼は言うけどそんな事できるはずがなかった。
「私はもう 妖精の尻尾の一員なんだから!!!」
息を切らしながらも全速力でギルドまでの道を走る。
はやく、はやくみんなに伝えなくては…
「きゃっ」
足元が滑り、その場でこけてしまう。
もう目の前にギルドはあるのに…
「うう…」
そしてふと、水たまりに映る空が渦を巻いているのに気付く。
急いで立ち上がり空を見ると、もう吸い込もうとしているのか穴が開き始めた。
はやく伝えなきゃっ
「みんなー大変なの!!空が……」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.100 )
- 日時: 2014/09/25 19:30
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
+++
いつも通り、私はひとつの席に座り人間観察にいそしんでいた。
グレイは昨日と変わらず何十にも服を重ね着てみているこっちが暑苦しい。
何回か数枚脱げよ、と指示したことはあるが聞いちゃいない。
まぁいきなり「暑い」とかいって全裸になったりしない限りは大丈夫か。
そんなグレイの片思い中のジュビアはどうやら仕事へ行くらしい。
グレイはそれを聞いて一緒に行きたい、
と言い出すがもう少し薄着になってから来いと振られる。
当たり前だ。
誰だってあんな厚着のやつと一緒に歩きたくない。
ギルドの最強候補のジェットとドロイは相変わらずエルフマンを説得。
エルフマンはそのストレスでいきなり熱い奴になったりしないか心配だ。
ナブは「仕事仕事」と仕事していないと落ち着かないらしい。
仕事しない奴よりはいいんだろうが少し休憩しろ。
ワカバ達はカナを一緒に飲まないかと誘う。
が、彼女はやんわりとそれを断った。
あのカナが酒を飲んだことなんて一度もない。
いきなりタル一個、丸呑みしたらどうしようか。
あの優雅なカナがそうするとは思えないがそうしたらそれで面白そうだと思う。
アルザックとビスカは相変わらずのいちゃいちゃぶり。
よくもこんな人の多いところでそんないちゃぶりが発揮させられる。
「…?」
どいつも変わらない、と周りを見渡すと見ない顔を発見する。
それにはルーシィも気付いたようでそいつらへと近づいた。
「ここで隠れて何コソコソしてやがる」
「ルーシィ!!?」「———さん!!?」
「ナツ?」
ルーシィがそいつの顔を真近で見てそう呟いた。
「よく見たらナツじゃねーかおまえ!!」
いきなりナツに抱き付くルーシィ。
そういえば姿を見るのは久しぶりだな。
また遠くへ燃料でも探していたのだろうか。
ルーシィは処刑だ、と48番目の拷問技を繰り出す。
でも無事で何よりだ。
後ろのネコ2匹と女の子は誰だか知らないけど。
てかあの子少しウェンディに似てる気もする。
「ルーシィ!またナツをいじめて!ダメじゃない!
ジェットとドロイもエルフ兄ちゃんをいじめないの!」
リサーナが3人を注意する。
へいへい、とルーシィはナツから離れた。
「リサーナーー!!」
その時、ナツがいきなり飛び出しリサーナに抱き付こうとする。
それを私は足蹴りをして転ばせ止める。
リサーナは怖がる。
怖がって…確かにそうだけど何か隠していることがバレてしまうかのような怯えかただったな。
「ナツ、お前いつからそんな獣みたいになったんだよ」
「ノエル?…!」
「ノエルは3年前に殺されただろ!!!」
転んで倒れてるナツの胸倉をつかみ思い切り怒鳴った。
騒がしかったギルド内は一気に静まり返る。
怒りでナツを掴む拳が震えていた。
私を見て“ノエル”という言葉を、名前を言うのは嫌だ。
みんなに愛されるノエルが嫌いだった。でもそれ以上にノエルが好きでもあったんだ。
そのノエルが殺された今、ノエルと間違えられるのがもっと嫌になった。
「“リキ”」
ルーシィが私の名前を呼び掴んでいた手を離した。
ナツは茫然としているようだけど。
まさかナツだけどナツじゃないのか。
「…わりぃ」
ナツやルーシィから目を離し席にへと戻る。
ミラから飲み物を貰い落ち着くと分かってきた事実。
あいつは私達の知っているナツじゃない。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.101 )
- 日時: 2014/09/27 10:45
- 名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)
それを伝えようとしたが、慌ててはいってきた1人が「妖精狩り」だと叫ぶ。
ギルド内がざわめき外へ行こうとしたネコをルーシィが止める。
レビィは急ぎ、転送魔方陣を発動しようとしていた。
「来るぞ!!!」
レギオンを連れ、ギルドへ向かってくる影。
「王国が妖精の尻尾を狙ってる!?何の為に」
そんなの決まってるじゃない、とウェンディが説明していた。
王の命令で全ての魔導士ギルドは廃止。
残っているのは世界でただ一つ、ここだけ。
要するにここは闇ギルドなのだ。
「よし!転送魔方陣展開!!! 転送開始!!」
建物全体が揺れ、それはしばらくしておさまる。
「野郎ども!引っ越し完了だ!!」
みんな無事かどうか、とお互い確認する。
ナツはさっきのやつは何だったんだと口を漏らす。
それにミラは説明していた。
レギオンに乗っていたのは王都魔戦部隊、隊長の1人。
「エルザ・ナイトウェーカー。又の名を妖精狩りのエルザ」
「エルザが………敵!!?」
そのナツの言葉にみんなは驚き私はそこでようやく説明する。
「こいつは私達の知ってるナツじゃない別人だ」
「でもよ…こいつどうみたって……」
「でもリキが言うなら本当のことだと思うわ」
ミラは信じてくれたようで。
それをきっかけにみんなが信じてくれる。
ナツや他のウェンディ似の女の子、ネコ達はいろいろと説明してくれた。
今、目の前にいるナツたちはもうひとつの世界、“アースランド”という世界から
仲間を救うためにこの世界、“エドラス”に来た、と。
アースランドにも妖精の尻尾があってそっちではエルザは味方…。
…あの時、感情に任せて怒ったりなんかして悪かったな、
「つー訳で王都への行き方を教えてほしいんだ」
「私たちの仲間はこの世界の王に九州されちゃったんです。
早く助けに行かないとみんなが“魔力”に…形のないものになっちゃう」
「小っちゃい私には悪いけどさ、やめといた方が身の為よ。
エドラス王に刃向った者の命はないわ。それほど強大な王国なの」
この世界じゃ魔力は有限。
いずれ無くなるものなんだ。
それを危惧したエドラス王は“魔法”を独占しようとした。
結果、すべての魔導士ギルドに解散命令が出された。
初めのうちはみんな抵抗した。
けど王国軍魔戦部隊の前に次々と潰されていき残るギルドはここだけ。
もちろん私たちだって無傷なんかじゃない。
ノエルも含め仲間の半分を失った。マスターだって殺されてしまった。
だけどアースランドのナツは言った。
「頼む!道を教えてくれ。オレは仲間を助けるんだ!!絶対にな!」
その言葉に嘘はないように感じた。
表情も真剣そのもので私の何かを突き動かしたのかもしれない。
私はツナの前へと一歩出る。
「…ナツ、お前の性は?」
「? ドラグニルだ!」
「ややこしいからそっちで呼ぶ。ドラグニル、私が王都まで案内しよう」
その言葉にギルドの者が何かと言ったが私はそれをすべて無視して外へと出た。
案内するだけ、なんて言わない。
出来るものなら最後まで協力してやる。