プロローグ雷が耳が痛いほど、鳴り響くー降ってくる雨が体を打ちつけ寒さが襲うー「……こわいよぉ」知らない内につぶやいたわたしの声はとなりにいた子には聞こえたらしい。「大丈夫…」でもその子の声も震えてる様で。なのにとても安心した。「居るから。…そばに居るから」わたしの手に重ねられた手はとても温かかった。顔を上げたけど、なぜかあなたの顔は見えなくてー「大丈夫…だから。…ぼくが、居るから。……アスカ」ねぇ。わたしの名前を呼ぶのは……誰?