二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.113 )
日時: 2014/02/23 09:41
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)

第四話 >> 04

「来たって……今藤 直輝とかいう人達?」
「そうだ……今、建物の入り口まで来てるな」

ケイがパソコンを見ながら言う。
ふ〜ん。映像でも撮ってるのか知らないけど。

「でも、ケイが作った罠にかかるんじゃない?」
「まあ、かかる人も居るだろうが、数人はここまで来るだろうな」

ええええ!? どうするの!?

「アスカが、戦えば良いだろ? いつも通りだ」

いやいやいや、ケイがいるじゃん!
どうやって、戦えっていうの!?

「俺を庇いながら、戦ってもらうしかないな」

そ、そんな当たり前のように……
さっきから、下の階から“ガンッ” “バンッ” “ドガッ” って、聞こえて……

『うわああああぁぁ』

……すごい声が聞こえて来るんですけど。

「向こうだって、一気には来ないだろ。囮を先にやって、罠を見るだろ。
まあ、途中から催眠ガスを仕掛けてあるから、そうも言ってられないだろうけど」

……よく私を突破させようとしたよね。

「……そろそろ、来るな」
「はいはい」

ケイを守りながらなら、ムダな動きはしない方が良いよね?
手っ取り早く、眠らせようかな?

「お父さん達もさ〜こういうのあったのかな?」
「さあ? 聞いてみれば、良いだろ?
……まあ、向こうもやってたんなら、こっちも成功しない訳にはいかないけど」

ま〜た、対抗心燃やしちゃって!
なんで、そんなに父親に負けたくないんだろ?
私がお父さんと戦って、勝ちたいのと同じ?
その時、すぐ近くから足音と叫び声が聞こえてきた。

「もう入って来るな」
「みたいだね。……にしても、ケイは怖くないの?」

私の場合は、自分で戦えば良いけど。
ケイは違うじゃん!

「……別に。信じてるから、問題ない」

え? それって私の……
その時、“バンッ”と勢いよくドアが開いた。