二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.124 )
日時: 2014/03/05 22:14
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)

第四話 >> 05

ケイを庇うように、立ち位置を変える。
入って来た人達は、意外にも皆怪我を負っていたり、疲れていたり……
万全の人は、居ないみたい。
ーー1人を除いては。

「今藤 直輝だな。他のやつが庇ったんだろう」

ケイが教えてくれる。
みたいだね、1人だけ余裕って感じだもん。
にしても……皆、これだけダメージがあるのに、怖いくらいの気迫だ。

「一応、気をつけるけど……私から離れないようにしてね」

ケイに小声で告げる。
さすがに、全く動かずに……って、訳にはいかないと思うし。
ケイが多少何か出来たら、良いんだけど……
まあ、そこは私もケイの代わりは出来ないし。
何も言わないでおこう。

私が考え込んでいると、痺れを切らしたのか、1人がこちらに歩み寄る。
向こうもこっちが何者か分かってないし……
何より2人しか居ない、っていうのに拍子抜けしてるみたい。
余裕の無防備でこちらに拳を出して来る。

まともに受けたら、ダメージは大分受けるだろうけど……
でも、隙があり過ぎるんだよね〜

「よっと」

腕を掴んで、ぐいっと背負い込む。
手を離して、当たらないように、ケイを後ろ手で庇いながら、横に避ける。

「危ないから、あんまり後ろに飛ばすなよ。眠らせろ」

注文多いよ……
今のだって、私が庇ってあげたんだからね!

「パソコン抱えてるから、仕方ないだろ。これが壊れたら……」

なんか、ケイからすごいオーラ出てるんですけど……
まあ、考え事してる場合じゃないみたい。
他の人達が警戒してるのを、感じる。