二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.130 )
日時: 2014/03/18 22:12
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)

第五話 >> 01

ケイ! と、叫びそうになって寸止めする。
本名なんか言った日には、ケイになんて起こられるか……

「動くなよ」

今藤 直輝が言ってくる。

「……私の相棒を使ってどうするつもり!?」
「悪いようにはしない。ここから出るまでの時間稼ぎがしたいだけだ」
「……」
「お前が何かしなければ、こいつを殺すことはない。……が」

ナイフを更に近づける。
私が何かしたら、ケイの無事は保証出来ないってこと?
どうすれば、良いの? このまま、みすみす取り逃がしても良いの?
でも……何かしたらケイが……
ぎゅっと唇を噛み締めてケイに目を向けるとー

『慌てるな』

そう言われた気がした。
……ケイがそういう目をしてるって事は、何か考えがあるって事?
そう考えてると、小さく頷かれた。
なら私は……ケイを信じて待つしかないよね!

「分かったわ。何もしなければいいんでしょう?」

声色を変え、一歩下がりながら言う。

「そうだ。大人しくしていろよ」

でもまだ信用出来ないのか、こっちに目を向けてくる。
とりあえずこれで良いのかな?
不安に思ってケイに目を向けるけど……

『大丈夫だ』

と言うように、小さく頷いてきた。