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第五話 >> 04

建物の陰でそそくさと着替え、ケイの元に戻る。

「……連絡、しておいた」

ケイに言われ、何の事かと考えたら……あっ、警察ね。
もうちょっとさ〜 主語入れようよ、主語！
あっという間にいつもの無愛想になってる。

「じゃあ、さっさと帰る？ ここに居たら、見つかるし」

まだ来てないけど……来るのは時間の問題だと思う。
今だに座り込んでいるケイを疑問に思い、言う。

「……うん」

やっとパソコンを持って立ち上がったケイを、やっぱり変だなと、思う。

「ねえケイ……どしたの？」
「何が？」

いや動作というか……

「さっき落ちた時、頭打ったりした？」
「……全然」

あっそ……どうも変だけど……
他の人からしたら、気づかないんだろうけど……
まっ、家に帰って問いただすか！

「じゃあ、行こ」
ひょいひょいっと手招きして、ケイの前を歩く。
その時、ドサッと言う音がした。

「ケイ！？」