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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.174 )
- 日時: 2014/04/11 23:12
- 名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)
第六話 >> 04
「……昔、アスカに背負ってもらった事があったから」
唐突に言われ、思わず「は?」と、訊き返してしまう。
私が前にもケイを背負ったぁ!?
「いつ頃?」
昔……って事は、一緒に暮らし始めるより前の事、かな?
でも、その頃って話したりもあんまり、しなかったよね?
うーん……
「……僕とアスカが初めて、まともに会って話した時」
へぇ〜……
って、それ何年前!?
「何で!? てか、何で覚えてるの!?」
「何で……って。普通に怪我したから。……別に対した事ない。覚えてるだけ」
いやいやいや、普通覚えてないから。
「それ、何歳?」
「……確か、僕が五歳になる前だったと思う。アスカはもう五歳だったはずだよ」
ええぇ……全く、記憶ないけど。
てか、意外とそのくらいまで会ってなかったんだっけ?
「杏子さんが家に来てたりしてたけど?」
あの時、ケイは来なかったの?
「……お互い家が遠かったから、僕は行ってないよ。家にも美緒さんが来るだけで、アスカは来てなかったよ」
ふーん、そうだっけ?
じゃあ、何でいきなり会ったの?
「……旅行」
えーと、合同でって事かな?
「うん。……旅館に泊まりに行った」
へぇー。覚えてないや。
あーでも、言われてみれば……
旅行とか一緒に何回か行ってた気もする。
「で、その時、ケイは何でケガしたの?」
というか、その時、お母さん達は?
放って置くなんておかしいよね?
「別に、放って置かれた訳じゃないよ」
いや、でもそういうことでしょ?
私がケイを背負ったって事は、2人きりだったんじゃないの?
「うん。確かに、2人きりだったよ。でも、それは……」
「それは、何よ?」
「……アスカのせいだから」
はあ!?
どういう事!?
「あの日ー」
ケイがそう言って、どこか遠くに想いをはせるように語り始めた。
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