二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.188 )
- 日時: 2014/04/13 13:05
- 名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)
第七話 >> 02
〜ケイside〜
「こんにちは〜」
美緒さんが入って来た。
美緒さんは、会ってたからホッとしてたら、後ろから小さな頭が見えて、ひょこっと顔を出して来た。
「こらアスカ。ケイ君にご挨拶は?」
「はーい!」
美緒さんに言われ、軽くぴょんっと出て来た。
想像してたよりも明るく透った声ー
そんな事をぼんやりと考えていた。
「わたしは、こうづきアスカ!
えーと、ケイっていうんでしょ?」
にこにこと僕に少し近づき、言う。
僕より少し背が高いなー
などと考えていたら、母さんにぽんっと肩を叩かれた。
慌てて小さく頷く。
「そっかーケイでいい? わたしは、アスカでいいよ!」
またも小さく頷くとー
アスカ、は「んー?」と言い、不意に手を伸ばして来た。
いきなりギュギュギュッと頬を抓られた。
何が何だか分からず、ぽかんとしてるとー
「あーよかったぁ。かめんでもつけてるのかと、おもったよー」
あっけらかんに言われ、ああなるほどと理解した自分も居た。
「アスカ! なんて事してるの! ごめんね、ケイ君!」
美緒さんに慌てて言われ、首を横に降る。
一応、手加減はしてくれてたみたいだし。
……一応、だけど。
「ほら、アスカも謝りなさい!」
「あ……ごめん、ね〜。いたかった?」
さっきとはうって変わり、「だいじょうぶ?」と、聞かれる。
頷くとアスカも「そっかそっか」と、頷く。
「アスカ、反省してるの!?」
「してるよ〜!……あっ、それよりもさ〜ケイ! こうえん、あるんだよ!いくよね?」
さっき母さんが言っていた事だろうか。
考えてたら、問答無用とばかりにぐいっと手を引っ張られた。
「じゃあ、いってくるね〜!」
母さん達にアスカは手を振って(美緒さん、呆れてるけど)、僕を引っ張りながら部屋を出た。
後から思ったことだけどー
アスカにとっては、何気無い事だったのかもしれないけどー
僕にとって、アスカはー
新しい世界に連れて行ってもらえる気がしたんだ。