PR
二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.198 )
- 日時: 2014/04/13 21:34
- 名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)
第七話 >> 04
〜ケイside〜
「あっ! いいことおもいついた!」
「……何?」
「こうえんよりさ〜やま! やま、いこうよ! やま!」
……は?
確かにすぐそこに、山があるけども。
「ぜぇったい、やまのぼるほうが、たのしいって! ね?」
いや、登った事ないから知らないけど。
それを言うと、仰天された。
どうやら、おじさんにそこそこの山も登らされてるらしい。
……おじさん、娘をどうする気何だか。
「なら、よけいにのぼらなきゃ! やってみないと、たのしいかわかんないし、ね?」
それは一理あるな、と思い頷く。
「やった!ほら〜あそこからのぼれそうだよね? いこっ」
右手を差し出され、首を傾げていると、
「て! だよ! つながないの?」
言われて驚いた。
いつも2人で繋げと言われても、誰も繋いでくれないから、先生が渋々繋いでくれるのに。
「やまみちはね、あぶないんだよ!」
そうかも、知れないけど。
「それに、ね……ケイとて、つなぎたいな〜って」
首を傾げて「ダメ?」と、聞かれれば、言える訳がない。
それに全然……嫌、じゃないし。
ただ、そんな風に言われるとー
不思議と頬が熱くなる気がした。
「……良いけど」
「ほんと? なら、ほら!」
左手を取られる。
屈託無く「へへへ」と、笑うのを見るとー
思わず、可愛いなどという可笑しな感情が、湧き出して来る。
……何、考えてるんだろ、僕は。
「じゃあ、しゅっぱ〜つ!」
アスカが左手を振り上げ、進み始めた。
PR