二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.218 )
日時: 2014/05/02 22:51
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)

第八話 >> 05

だいぶ、かいつまんだらしいケイの話を聞き終わる。
……ほとんど、忘れてた。
ただ、聞くとそんな事もあったかなーみたいな。
ケイはよく覚えてるよね。

「別に……なんか、印象的だったから」

ふーん……
あっ! もしかして……
その事があったから、この前髪ほどいたりしてきたの?
聞いてみると、案の定「あーうん……」と、曖昧に返された。

「……今なら、お父さんが言ってた事分かるんだよね。でも、そういえば……お母さん死んでからは、言われなくなったかも」

お父さんなりに、気を使ってくれてたのかな?

「ふーん……でも、僕は下ろしてる方が良いけど」

へ?

「その方が……良い気がするけど?」

……何それ。前に豪華客船では、何にも言わなかったくせに。
嬉しいとか、思ってないんだから!

「別に……私は、どっちでも良いし〜」
「じゃあ、下ろしても良いの?」

別に……良いけど。
なんで? と、聞こうとしたらー
その前に、すっと髪に手を入れられて、ほどかれる。

「うん、この方が良い」

囁かれる様に言われる。
それに、この体制だと、その……ちょうど、耳元に囁かれてる感じで……
夜で良かった。ケイからは、耳が赤くなってるのは、バレてない……はず。

「……ケイがそう言うんなら、たまにはその……下ろしてようかな〜」

別に、褒められたから! とかじゃないし!

「ふーん、そうしたら?」

なんともなしに言われて、自分だけ赤くなってるのが恥ずかしくなる。
あーもう! ケイのバカバカバカ!