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第九話 >> 01

〜ケイside〜

後ろから見ても、アスカが赤くなってるのが分かる。
耳まで真っ赤……
見てて、こっちが変な感じになる。

「あっ！」

いきなり、アスカが声をあげた。

「……突然、何？」
「あーうん……なんか、ちょっと思い出した気がして。昔の事」

うーん……と、軽く唸る。

「何？それ」
「えーケイは、覚えてないかもよ？」
「多分、大丈夫」

大抵の事は覚えてる。

「それに……なんか、私が嫌な事しちゃったし」

嫌な事？ そんなこと、あっだろうか？
僕がそう思ってないだけ、という可能性もある。
話して、と促すと、
渋々頷いて、話し出した。

「お母さんさん達のお葬式の後、初めて顔を合わせた時だと思う。
1ヶ月か……そんなに長くはなかったと、思う」

アスカの言葉で、その時の事が有り有りと思い出された。