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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.276 )
- 日時: 2014/06/14 11:57
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: a6RsoL4B)
第二章 〜これからの一歩前の〜
第一話 >> 01
〜ケイside〜
カタカタと自分が打ち付ける、パソコンのキーの音が響く。
ふと、気付く。
先程まで、宿題で悩んでいたのか、うんうん唸っていたアスカの声が隣からしない。
どうしたのだろう、と隣に目を向ける。
目に入り、思わずぎょっとする。
すーすーと、寝息をたてて、机に体を預けて寝ていた。
よくもこう無防備に、と思う。
隣に自分が居るのは、分かってるだろうに。
って、別に何か考えてる訳じゃないけどさ。
目を逸らして、パソコンに意識を向けるも……
どうにも集中出来ない。
まあ、レッドの活動は昨日したし……
そんなに根を詰める必要も無い。
自分に何故か言い訳し、アスカの方を改めて向く。
近寄ろうと立ち上がろうとして、ずきりとした痛みに顔を顰める。
昨日、色々あって足を捻挫したのだった。
アスカが家に帰って、即刻冷やしてくれたし、
湿布も貼っている。
でも、痛いものは痛くて。
昨日から、アスカの肩を借りて歩いている。
ちょっと考えて、椅子ごと移動する。
キャスター付いてるタイプで良かった。
それにしても、
「よく寝てる」
起こそうかとも、思ったけど、
こんなにすやすやと、気持ち良さそうに寝ているのを見ると酷かもしれない。
手元にあったプリントに目が行く。
何度も消したのか、軽く皺が付いている宿題の数学のプリント。(ちなみに僕はとっくにやった)
起こさないようにそっと手を伸ばして取る。
なんでこんな簡単なのが出来ないのだろう。
解くことも出来たけど、それじゃあアスカの為にならないよな、と思い、
少し考え、シャープペンシルを手に取った。
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