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第二話 >> 04

えー、ケイが家に来てから、したことなかったっけ？
うーん、意外とないかも。
季節が季節だしね。

「おじさんと2人じゃやらないもん？」
「うん……外食しても、鍋は食べないし」

あー、まあね。
杏子さんは……作ってたりしたのかな？
なら、それ以来、なのかな？
そっとお茶を口に含む。
ケイとこんなにゆっくりするの久しぶり…かも？
ていうか、普段こんな事そうそうないよね。
ゆっくりしても、おじさんとか居るし。
ほとんど初めてじゃない？
とか考えてたら、なんか恥ずかしくなってきた。
慌てて口を開く。

「お父さんが連れて行く店ってそういうんじゃないもんね」

そういえば、ケイがうちに来る前、
食べに行ってたりしたっけ。
懐かしいかも。
あれ？ あれっていつ頃だっけ？

「……冬」
「へ？」
「冬……クリスマス前に食べに行ったのが最後」

そうだったっけ？
よく覚えてるね。
でも、そういえば……
そんな事もあったっけなぁ。

「覚えてない……？」
「うーん」

ちょっと考えてみる。
そしたら、少しずつ思い出してきた。