二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.318 )
日時: 2014/08/13 20:58
名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: Ku3ByRAK)

第三話 >> 03

ディナーも潮時。
私のお腹も満腹、満腹。
でもお父さん達が止まる訳がないわけで。
2人ともワイン飲んで軽く酔いながらも、愚痴り合い。
あー電車で来て良かった。
いっつもこんな感じだよね、会うと。
ケイはどうなんだろ?
またかよとか、思ってたりするのかな。
ちらりと見てみるけど、
うーん、無表情。

「お父さん、飲み過ぎじゃない?」
「そんなことないぞ! 圭一郎、次は白ワインにするか!?」

お金は足りるのかって聞いてるの!
前だって弟の前だから見栄張って、給料日までずっともやし炒めだったじゃん!

「まあまあ、アスカ。先に出てても良いぞ。この近くにクリスマスツリーがあるんだろ」

あー、実咲が言ってたっけ?
綺麗らしいね。

「じゃあ、ケイくんと一緒に行きなさい」

へ? ケイと?
そりゃ、ここに居ても暇だろうけどさ。
クリスマスツリーなんて見るのかな?
立ち上がって、一応聞いてみる。

「……行く?」

意外にも頷いて、立ち上がった。
へー反応する時もあるんじゃん。

「じゃ、行って来るね。……高いの頼まないでよ」

軽ーく忠告は無視された。
まったく。

「行こ……ケイ」

本当に久しぶりにケイに呼びかけたと思う。
その時、ケイの顔が少しだけ、綻んだように見えたのは、
私の気のせいかな。