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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.323 )
- 日時: 2014/08/22 18:27
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: a6RsoL4B)
第四話 >> 02
「髪……」
「へ?」
髪?
「……前髪、いつもと違う、から」
あ、そういえば。
実咲に食事に行くって言ったら、なんかやってくれた。
ちょっとだけ編み込んで、可愛いピンで留めてる。
こんなの私じゃ絶対出来ないよね。
「変?」
「別に……」
「こんな可愛いの、私には合わないよね」
「そんな事ない」
力強いー男の子の声。
「…………似合って、る」
すっと目を逸らされる。
ウソ! ケイってそんな事言えたんだ!?
嬉しいとかその前に、驚きを隠せない。
いや、嬉しいんだけどね!
「……ありがと」
びっくりし過ぎて、素っ気なくなっちゃったかな?
でも、それだけ嬉しかったんだよ?
ケイにとっては、思いついた事を、そのまま言ってるだけかもしれないけど……
私にとっては、実咲とかお父さんに褒められるよりも、
ずっと、嬉しかったんだ。
そんな事、ケイには分からないかもしれないけどね。
教えてもあげない。
恥ずかしいし。
でも、ね。
いつか教えてあげても良いかな?
その頃、私達は話したりするようになってたりするのかな?
……それって、何年後なんだろ?
ま、良いや。
なんかその時は、そんなに遠くないように思えるし。
楽しみが増えるし。
だから、
その時まで、
待っててね、ケイ。
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