二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.334 )
日時: 2014/09/23 11:41
名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: YNBvTGT8)

第五話 >> 01

〜ケイside〜

忘れるはずなんてない。
アスカは不安そうに聞いたけど、僕が忘れるはずないんだ。
あの時の事。
僕は一生、忘れらないんだと思う。

----------#*----------#*----------#*----------#*----------#*----------

「この事はさぁ、」
「……?」
「2人だけの」

アスカが、少しだけ言葉を区切る。

「ナイショの秘密にしようよ」

懐かしさが溢れた。
なんで、そんな事言うんだろう。
アスカはもうとっくに忘れてるだろうに……

あの時の、無邪気な笑顔。
消したはずの記憶。

『ふたりだけのナイショのヒ・ミ・ツ!』

そう言って、アスカは笑った。
懐かしい、記憶。

アスカはきっと、意識していないんだろうな。
それでも、それでもー

僕は本当に嬉しかったんだ。

きっとこの先、
僕等が前のように仲良く、なんてあり得ないんだろう。
次会った時には、元通り。
それでも、この瞬間を覚えていても良いだろうか?

「ケイ」