二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.364 )
日時: 2015/03/10 07:37
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: IjQjsni6)

第六話 >> 02

〜ケイside〜

家族、か。
まあ、別に良いんだけど……

「次にケイに会えるの……楽しみだったよ」
「……」
「ケイは、どう思ってたか分かんないけど。話せて嬉しかったよ。勝手だけど」

そもそも、家族だって思ってるから、こんな風に接してくれてる訳だし。

「……ケイは?」
「……四月に、」

言いかけて、口を閉じる。

「……やっぱり、良い」
「えー? 気になるって」
「……今度ね」

四月に思った事……
アスカに会えると思った事。
ここに来るまで、例えようもなく、そわそわした事。
アスカとレッドをするのを決めた事。
アスカの部屋に引っ越してきた事。

思い出すのは、温かい気持ち。

喧嘩もした。
苛立った。
久しぶりに声を荒げた。

それも引っ括めて全部……
不快には思わない。

全部、全部、全部。
アスカがくれたモノだから。

だから、

「アスカ」

全部話す事は出来ないけど、
僕が言える、ギリギリのところまで。