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第六話 >> 03

〜ケイside〜

「ん？ 何？」

こくんと小首を傾げるアスカを横目に答える。

「話せた時……」
「うん」
「……嫌じゃなかったよ」

って、嫌じゃなかったってなんだよ。
嬉しかった、なんて。正直には言えないけど……

「そっか」

でも、アスカがなんだか嬉しそうで…
僕もちょっとだけ嬉しくなった。

「あのさ、」
「ん？ なに？」

少しだけ顔を赤くしていたアスカに言う。

「その髪さ……」
「え、あ……やっぱ、変！？」
「そうじゃなくて、その……」

アスカが訝しむような顔をしている。
まぁ、当然だろう。

「……それも、あんまり人前でしないで欲しい」

言ってから少し後悔する。
アスカは嫌がるだろうなと思って。
そう思ってたのに、きっかり3秒経ってアスカの顔が赤く染まった。

「……大丈夫？」
「だ、だいじょっう……大丈夫、うん」

……あんまりそうは見えないけど。

「そ、それってさ、ケイ……」
「？ 何？」
「他の人に見られるのが嫌とかそういう……事って解釈して良い？」

アスカが目を逸らしながら言う。
……他の人に見られるのが、嫌。

「……そうだね」