二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.386 )
日時: 2015/05/02 22:56
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: IjQjsni6)

第一話 >> 02

「それは……言わない、約束のはずです」
「ケイ?」

むっ、話に夢中で近づくのに気づかなかったじゃん。

「そうだったな……悪い悪い」

あんまり悪いと思ってなさそうにお父さんが謝る。
ケイがちょっと不服そうに私の隣に座る。

「ねえ、さっきのって何のこと?」
「……さあ?」

あくまでもしらを切るらしい。
えー、気になるんですけど。

「教えてよ」
「やだ」

寝起きなのにめっちゃはっきり答えてきたんだけど。
そんなに言いたくないなら、良いけどさ。
ケイは素知らぬ顔でお茶を飲んでる。
コーヒーは食後らしい。
そんなにゆっくりしてるから、毎朝大変なのに。
今捻挫してるのに、分かってるのかなー?

軽くため息を吐いていると、お父さんがテレビを付けた。
ちょうどニュースをしていて、画面に

《怪盗レッド-またまた盗みに成功!》

っていう、文字が踊る。

「やってるなー。一週間経つのに」
「もー。お父さん他人事?」

前に盗みに入ってから一週間経つっていうのに、ニュースは飽きることなく、同じ事を繰り返してるみたい。
まあ、二週連続って珍しいかもだけど。

「今週も盗む〜とかはやめて欲しいよねぇ」

一応念の為ケイに聞いたら、しないって言ってたし。
ケイもちょっと休まなきゃだしね。

「まあ、俺たちの頃も後半は、頻繁にってわけじゃなかったからなー」
「……そうなの?」

ちょっとびっくりして聞いてみた。