二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.411 )
- 日時: 2015/07/24 20:16
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: G1aoRKsm)
第二話 >> 01
「うわー、降ってきたね」
昼休み。
いつも通りお父さんの美味しいお弁当をぱくついた後の事。
実咲がため息を吐きつつ言った。
「あ、本当だ。やだなー」
窓の外を見て、私も言う。
お父さん洗濯物干してないよねー?
まあ、良いかとかで干してたら怒ってやるぅ。
「……ねえ、朝ニュースで、雷とか言ってたよね?……私、苦手で」
優月の顔が、早くもちょっと青くなってる。
「……か、帰る時とか落ちるかな?」
「え?あー……でも、ニュースでは夜って言ってたし、大丈夫だよ。ね?アスカ」
「……うん!ほら、雨だって小雨だよ!」
ちょっと考え事をしてたから、返事遅くなったけど……変に見えてないよね?
「実咲もそう言ってるし、大丈夫だよー。心配なら、一緒に帰ろっか」
「……うん。ありがとう、アスカちゃん。でも、部活に出なきゃだから……その子たちと帰るね、ありがとう」
そのくらい、どうって事ないのに、優月がお礼を言ってくる。
「実咲は?大丈夫?」
「んー、出来るなら、一緒に帰りたいけど……学級委員は放課後集まらなきゃだから」
そっかー。最近忙しそうだもんね。
「アスカは、水夏と演劇部にでも顔出すの?」
「うーん。今日はやめとく。……まだ、ケイと一応帰らなきゃだし」
本調子ではないんだよねー。
本人は隠してるみたいだけど。
実咲達が気づかなくても、こっちはバレバレなんだけどなー。
言ったら怒るだろうから、言わないけど。
「そっか。……ケイくん、大丈夫?」
私の後ろで本を読んでたケイに!実咲が言う。
「……別に。もう何ともないよ。アスカがお節介焼いてくるだけ」
「……まだ足引きずってるくせに、何言ってるの?」
じとーっと見てやると、もごもごと口の中で言っただけで反論は聞こえなかった。
まったく、もう。
「……そういえば、アスカちゃんは雷怖くないの?」
「へ?」
優月にふと思いついたという風に問われる。
「あーでも、アスカが怖がってるの私見たことないかも」
実咲も入ってくる。
「……ぜんっぜん!怖くないよー」
笑いながら答える。
けど、うまく笑えてるか、ちょっと自信ない?
「そっかー。アスカちゃんらしいね」
「だよね。アスカは雷落ちそうでも外で駆けってそうだもんね」
さすがに、それはないよー。
と、笑いながら答えてると、後ろからくすっと小さく笑い声が聞こえた。
……後ろってケイだよね?
と、振り返ってみると、他の人にはわかんないくらいの小さな笑みを浮かべて言った。
「全然大丈夫じゃないくせに」
なにそれ、と聞き返そうとした時、
キーンコーンカーンコーン
予鈴がなって、片付けとかを実咲達がし始めたから、聞き返せなかった。