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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.421 )
- 日時: 2015/10/18 19:19
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: cL1TK97H)
- プロフ: http://leafcafewelcome.blog.fc2.com/
第二話 >> 03
〜ケイside〜
「雷は夜……だよね?」
思わず、というようなアスカの問いかけ。
「……やっぱり、大丈夫じゃないんじゃない?」
僕も思わず、ちょっと意地悪く返してしまう。
「っ!……それ、さっきも言ってたけど意味わかんないし!」
「……逆になんでそこまで隠すのかがわかんない」
アスカは覚えてないかもだけど、今更すぎるんだよ。
「……別に僕に隠したって意味ないと思うんだけど」
思わずつぶやいてしまったけど、アスカの耳に届いているだろうか?と、気になってアスカの顔を覗いてみると、
「肩、濡れるよ」
「え!あ、ごめん」
アスカがこっちに傘を傾け過ぎて肩が濡れる、という意味で言ったはずなのに、何を勘違いしたかもっとこっちに傘を傾けてくる。
「……違う。アスカの事」
傘の柄を掴んでぐいっとアスカの方に寄せる。
その時にアスカの手に少し触れて、なぜかアスカの顔が赤くなってる。
……何してるんだろ。アスカが雨にちょっと当たったくらいで風邪ひくとは思えないけど。
首を傾げてると、ふるふるとアスカが頭を振っていた。
……なんだろ、雨に濡れた犬を思い出すな。
脳内にぽこんと浮かんだダックスフンドを追い出す。
「……っ!ケ、ケイの方こそ肩濡れるでしょ!ケイすぐ風邪引きそうだし!」
「……アスカは引かなそうだよね」
「よく言われる!」
なんでそんな大声で宣言するんだ、自慢なのか……
訝しんで顔を見てみると、まだ赤い顔してた。
……本格的に大丈夫か、アスカは。
本当に意味不明だ。
まあ、一番わからないのは、そんな赤い顔したアスカを見て可愛いとか思う自分なんだけど。
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