二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.425 )
日時: 2015/11/10 18:04
名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: cL1TK97H)
プロフ: http://leafcafewelcome.blog.fc2.com/

第二話 >> 04

うぅ、なんであんなにさらっと触ってくるかなぁ?

傘の柄を寄せられた時に、つい頬を熱くしてしまって、私はジコケンオに襲われる。(あいにく、漢字が思い出せない。ケイに怒られそう……)

いや、多分気にしてる私がおかしいんだけどさ……
普通に手首捕まえて、学校行ったりしてるんだし……いや、アレは私からしてる事であって、ケイは滅多に自分から触って来ない。
……いや、それが普通なんだけど!

……って、風邪引かなそうって言われたのに返事してから黙っちゃってるけど、変に思われてないかな?
……思われてないか。そもそもあんまり喋んないんだよね、私達。
いや、話すけど……そんなずっと話し続けてなきゃっていうのは、ない。
そういえば最初から、そういうのがなくて気まずい、とかはなかったかも。
……家族だし。別にこんな風に狼狽えなくて良い、はず。
最近の私おかしかったよね。そうだよ!別に家族なんだし、ケイと距離が近かろうが触れようが普通の事じゃん!

そう思ったら、なんかちょっと頬も冷めてきた。
うん、普通に話せる。

「今日、お父さん遅くなるって言ってたけど、おじさんはどうなんだっけ?」
「……今忙しいみたいだから、遅いんじゃない?」

いつもと変わらない、無表情で無気力そうな顔。
うん、やっぱりケイはいつも通り。私が変なだけなんだから、普通にすれば良いんだって!よかった、よかった。
ケイに気づかれないように、ほっと息を吐いていると、

「……2人とも遅いから、夜中に雷鳴っても2人の部屋には逃げ込めないよ」

しれりと言われて、今度は羞恥で顔が熱くなる。

「だから!別に怖いなんて言ってないじゃん!」
「……どうだか」

ちょっと肩をすくめて言われる。
そこまではいつも通りなのに、その後にちょっとだけこっちを見て、あまり見る事のない笑みを向けられてしまう。

……やっぱり普通には、無理かもしれない。