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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.77 )
- 日時: 2014/01/19 20:28
- 名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)
第三話 >> 01
「着いたよ」
私は通信機に手を当てながら、言う。
プラチナの王冠を盗む日。
私は王冠が置いてあるビルの横の細い路地に居る。
「そうか……周りには誰も居ないな?」
通信機越しに、ケイが答える。
大丈夫だって!
こんな時間にうろついてる人居ないし、ビルからは見えないしさ!
ケイはここから、少しだけ離れた建物で待機してるみたい。
何か準備するみたいだけど……教えてもらってない。
ねえ、結局なんなの?
「後で言うから、問題ないだろ?」
本当、秘密主義なんだからー!
後で教えてよね?
……で、ビルに入れば良いの?
「ああ……分かってるな?誰か見つけたら……」
「分かってる!」
さっき、何回も言ってたじゃん!
さすがに大体は覚えてるって!……多分。
なんでも、いつもは見つからないように隠れたり、やり過ごすのに……
こっちから見つけたら、眠らせろ、とのこと。
後で見つかった時に、少ない方が良いらしい。
確かにその方が戦いやすいけど……
今回は特に慎重だな……
それだけ、相手は強いって事だよね?
もうレッドになってから、何度も仕事はしたし……
危ない相手ともやりあったけど……
ケイがこんな感じだと、さすがに緊張するかも。
「アスカ?大丈夫か?」
「うん……」
「俺がナビをするんだ、心配ない」
相変わらず、レッドの時のケイはこんな感じ。
俺とか言ってさ〜最初びっくりしたって!
詳しくはまた話すけど、おじさんもレッドの時はすっごい変わるんだ!
遺伝、なのかなぁ?
だったら、私もいつもとは違うのか?
うぅ……イヤだな〜。
とか、考えてたらちょっと落ち着いてきた。
「良いか?」
「うん!」
「じゃあ、入って」
「りょーかい!」
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