二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.83 )
日時: 2014/01/23 22:12
名前: 瑠璃& ◆eLkrjSIK9U (ID: V5dR7mxV)

第三話 >> 02

足音をたてずに、すばやくビルまで走り、入る。
監視カメラとか大丈夫?って、思うけど……
今の時間帯はもしもの時のために、切ってるらしい。
何かしら盗みの事が映って、見られないようにって事らしい。
ま、その方が助かるけどさ!

「入れたか?」
「うん、大丈夫」

壁の奥に隠れた時にケイに言われる。
今回はケイがしょっちゅう話しかけてくる。
それだけ大変って事?

「その辺りは1時間ごとに、巡回が来る。そろそろだ」

で、そこで眠らすわけね?
睡眠ガス入りの玉を取り出す。
いつもより多めに渡されたけど……大事に使わないとね。
その時、コツコツと足音が聞こえてくる。

「ここで見回りしてる人は、あまり強くもないらしいが……
弱い事はない。気をつけろよ」

分かってるって!
てか、そういうのまでどうやって調べるわけ?
ま、ケイの事だから、聞かないけどさ。
コツコツという足音が強くなって、身構える。
そっと、覗くと1人。
こっちに気づいてる様子もないし……うん、いける!
玉を握って狙い、親指で弾く。
パンッ
額で割れて男の人は崩れ落ちる。
そっと近づいて見るけど、寝てる。

「大丈夫みたいだよ」

ケイに話しかける。

「そうか……起きると面倒だ。縛っておけ」
「はいはい」

人使いが荒いったら。
来る前に渡された伸縮性のある紐で足と手を縛る。
そして、私がさっきまで居たところまでひこずる。
よし!ここならすぐには、バレないよね?

「ああ……とりあえず、1時間はな」
「だよね〜……」

1時間ごとの巡回だから、どうしたって1時間しか持たない。
どうも、巡回行く前に報告して、何かあった時だけ、連絡するらしい。
だから、ひょっとしたらもっと少ないかも……

「時間がない。進め」
「りょ〜かい!」