二次創作小説(紙ほか)
- Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.12 )
- 日時: 2013/12/09 18:26
- 名前: 秋刀魚 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)
遅くなってすみません!
話を纏めていました…>_<…
やっと2章突入!(苦笑)
一章で11話か…長いのか短いのか(汗)
第二章・アトラス編
クエスト>>12
ナツside
ついさっきギルド入りした…リアは、先程グレイと話していたが今は目を輝かせながらもギルドを探検し、色んな人達に声を掛けられて掛けていた。
(面白そうな奴だなー)と見ていると目が合い、
近寄ってくる。ストンとテーブルの向かい側に座り、
対面する形になる。
「初めまして。姫様のチームメンバーの方ですよね? 自分リア・サクr「敬語はいらねぇーよ」
「え?しかし…」
何かを続けようとするが其の前に、こちらの方が早かった
「ギルドは、みーんな家族だ。
お前は家族に敬語を使うのか?」
リアの動きが一瞬止まったと思ったら、ふにゃと崩れた笑顔を浮かべて嬉しそうに何度も「家族かぁ」と呟いていた
「俺はナツ。「ナツ様?」ナツって呼べよ?」
リアは少し考えるように固まった後又ふにゃと崩れた笑顔を見せる。そして少し照れながらも
「…ナツ」と小声で呼んだ。
「なぁ、なんでそんなに照れてんだよ?」
「実は今迄、敬語を崩したり名前だけで人を呼んだのは
兄さんを除き始めてだったから…」
「へぇ?じゃあ俺が1号って事か!?」
つい嬉しくなってくる。
なんでも(良い内容なら)1番と言われるのは嫌じゃない。
寧ろ気持ちが良くなる。
「そう!ナツは1号!!」
そう言いリアは声を挙げて笑う。
まるでずっと笑っていなかった様に少し顔が引きつってるけど、幸せそうに…笑った。
それを見て、俺も段々笑いが込み上げて来た。
ーーーーーーーーーー
「ナツ」
笑い疲れてテーブルに2人で突っ伏してると、名前を呼ばれた。
「なんだよ」
「迷子の姫様を導いてくれて、ありがとう」
不意にそんな事を言われ、また笑ってしまう。
「違ぇよ、あっちから飛び込んで来たんだ。」
リアは「へぇ」と心底意外そうな顔つきを見せる。
「それになぁ、姫様って何だよ?
ルーシィはそんな柄じゃ「悪かったわね!」いでっ!」
後ろからの強烈な回し蹴りを喰らい、カチンと来た俺は
ルーシィを指差し「ほら!」と同意を求める。
処がリアは同意するどころか、
「姫様、見ない間にとても綺麗な回し蹴りを修得なされたのですね!」と感心するだけで。
ルーシィは自慢気にドヤ顔を決めてくるし…
「だあぁぁぁああああぁあぁっ!!
仕事っ!仕事行くぞっ!!」
思わず叫びたい心境になり、抵抗する2人を無理矢理
引っ張りミラの所に行く。
俺達に気づいたミラは「これよね」とさっき預けた
クエスト用紙を、差し出してくれた。
興味津々なリアは、「面白そう」と騒いだが、ルーシィは「リアは初仕事なんだから、もっと優しいのでも」とリアを思うのと、若干私情を含みながらも否定する。
「姫様、平気です。擦り傷1つも負わせませんから」
「いやいや心配されるのは、初仕事のあんたの方なんだからね?」
ここで?マークを頭に大量に浮かべてる顔付きで無言で
俺に話題を振る。
「俺は別に?お前面白いし」
リアはキョトンとした顔付きで俺を見る。
「なんだよ?何か付いてるか」
「いえ、何でも。"面白い"…?」
自問自答するかの様に呟き始める。
不思議に思い声を掛けようとしたが
「そうだ、エルザ達も誘お!」とルーシィの声で掻き消えた。
どうやらルーシィはいつものメンバー+リアで行きたいらしく、グレイが入るのは気に食わないがエルザが入るって事は、結局グレイも誘わなきゃいけないわけで…
周囲を見渡すと、エルザはマスターと、グレイはクエストボードを眺めていた。
ひとまずエルザはルーシィと俺が。
グレイにはリアが声かける様に分散した。
エルザが話を終える頃合いを見計らい、誘うと断られてしまった。
「実は明日から2日位の仕事が有ってな。」
「そうか、なら仕方ねぇや。ルーシィ行こうぜ」
「りょーかい」
「……………待て、お前ら」
エルザに背を向けて、クエストボードに向かおうとした
俺達をエルザは引き止める。
「良かったら私の仕事を手伝って貰えるか?グレイやリアなども入れてな」
「俺は其れでも構わねぇけど…ルーシィは?」
ルーシィは「内容による…」と弱々しく呟く。
いつかの惨劇を思い出している様だ。
「ナージュ村を拠点にしたアトラスと言う賊に攫われた
地主の息子の救出及び賊の殲滅。そんなに規模も大きくないし、魔道士も頭と最近入った数名のみ。
戦闘が嫌なら息子探し中心でも構わんぞ?」
戦闘をしなくても良い。そう聞いた瞬間にルーシィの顔が明るくなる。
「奇遇ね!私達もエルザ達を誘って行こうとしたクエストもナージュ村で、アトラスの殲滅だったんだよ」
「そうだっけ?」
「何、自分で決めた仕事内容忘れてる訳?」
「あい、それがナツです!」
「おう、それが俺だ!」
何故かルーシィは肩を落とし「もういいわ」と溜息を吐いた。…溜息を着くと幸せ逃げるぞ?
「とりあえず、どうせ同じなら共に行こうではないか。
…珍しいな、グレイは行かないのか?」
「ん?クソ氷ならリアが誘ってるけどな。…そういえば
リア、どんだけ時間掛かってんだ?」
「それもそうね」
「あい、おいらもそう思う」
3人+1匹で後ろを向いた時、目立って目に映ったのは
ドォオンと鈍音を立てながら聳え立つ、無数の氷の塊と…空に赤い孤を描きつつも軽やかに舞う1人の青年の姿だった