二次創作小説(紙ほか)

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.14 )
日時: 2013/12/19 20:27
名前: 秋刀魚 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

ヘタグレ特別警戒(苦笑)
>>13の少し前位からスタート。

恐怖対象>>14

グレイside

怖い。こわい。コワイ。

誰に?と自分で問う。
答えは分かり切っているのに………先程新しくギルドに
入ったリアだ。

礼儀正しく中々賢く、仲間思いな奴で、主のルーシィに
忠順で…俺の評価では高評価な人物…出会いが普通だったら、な。

だがそれは怪しい。と思うだけで怖い。とは思わない。
もっと別の何かだと思うんだが………

リアを見ていると心がザワつく。
俺が俺では無くなってしまう様な錯覚にも絡まれる。
だからリアのギルド入りは正直歓迎出来なかった。

しかし、リアはもうギルド(家族)の1人だ。
ならせめて…俺はリアに条件を出した。
リアは不思議そうな顔をしつつも、承諾した、その瞬間
少し心が軽くなった。

ーーーーーーーーーーーー

数十分後。リアが話掛けて来た。
一瞬恐怖で心を支配され掛けたが先の条件を思い出し
落ち着く。どうやらチームでの仕事らしい。

正直気が乗らないが、いつものチームメンバーも参加する事、おまけに報酬も高価格と聞きokを出した。
いや、出そうとした。

「グレイも行こうよ」

別段可笑しくない誘い文句。
だが、それに何かが重なった気がした。…そう思った
瞬間。

俺はリアに攻撃を仕掛けていた。

咄嗟の攻撃にもリアは避けてくれた。
驚いた顔を浮かべながらも器用に俺の攻撃を掻い潜っている。

最初はギルドの人達も喧嘩だ何の言って居たが段々と制止の声に変わる

俺だって攻撃したくない。が、この恐怖は抑えられなかった。

「グレイ!リアを殺す気か!?」

誰かがそう言う。
そうかもな。それも良いかも知れない。そう思う時、
声が聞こえた。

「やっぱりグレイはナツよりも弱いんだっ!!自分が言った通り!なんで本当の事言われて怒ってんの?」

氷の山の上に爪先だけで、悪戯っ子の様にニヤッと笑うリア。…目だけは笑ってないが

(何、を…?)
いきなりの事で頭が白い。
俺が呆然としていると、周囲から安堵の声が聞こえる。

「なんだグレイの野郎、ナツより下に見られてあんなに
怒ってんのか」

「じゃ、殺しまでしねぇーな。生意気な新人には良い
お灸だ」

「あっちゃー、リア早々に地雷踏んだか。…もはや半殺
決定っすね〜」

会話や視線に棘が無くなる。

(まさか…)

リアは目が合うとニッと笑った。

「…………俺は「続きは?」は?」

楽しげに笑いながらもクイクイと威嚇の手招きをする姿が、また何かと被る。

「………ぐっ!…くそっ!
アイス・メイク・ランス!!」

「!」

無数の氷のランスが四方から襲いかかるが、リアは僅かな自身に当たる時間のズレを利用し滑らかに避ける

が、その芸当には限界がある様だ。

数本のランスが、当たりはしないが掠ってゆく。

リアが頬に出来た傷を気にしたーーーその好機を見逃せなかった

(ーーー〜〜〜やばっ!)

口が勝手に造形魔法の呪文を唱える。

「アイス・メイク・ハンm「馬鹿者ども!」…っ、エルザ!」

ーーーーーーーー実はこの後の事は結構ボケけてる。

エルザが怒ってて…
俺が何かを言ってて…
原因は何方だって聞かれて…
リアが「自分です」って答えて…

(違う。喧嘩のキッカケは俺…俺の弱さなんだ…)

その思いは口の形には出るものの、言葉はおろか
音にもならなかった





「グレイ正直に言え。何故喧嘩したんだ?」

エルザという嵐の女王様が尋ねて来るまでは。