二次創作小説(紙ほか)

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.17 )
日時: 2013/12/20 07:03
名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

ギルドその3>>17

ミラside

「おらぁ!まだまだ行くよぉ!!」

カナがテーブルにダンッと足を打ち付けながら大ジョッキを煽る。
周りはワッと盛り上がり、更には
勝敗が見えているのにも関わらずカナに飲み比べの挑戦迄してる者も居る。

いつもなら、ここで受けて立つカナだが、今日は少し違っていた。

「乗ったぁ!…と言いたい所だけどね。その前に 聞きたい事があんだよねぇ〜?」

視界の先には私に1番近いテーブルで、寝てしまったルーシィに膝を貸しながらも優しく頭を撫でているリア。

(………………あらあら♫)

見てると つい頬が緩んでしまう何とも、微笑ましい光景だった。
…リアの頬を見ると痛々しいが。

周りの者も どうやら同意の様で、
下手に壊さぬ様にカナに制しを掛けるが…酔っているカナは止められない。

覚束ない足取りで、2人の前に座ると、酒樽をテーブル置く。

「おい そこのリアって奴ぅ!
私と飲み比べの勝負しやがれってんでぇい!!」

いきなり言われたリアは「え」と顔を引きつらせてる。

…まぁ、そうでしょうね。

「すみません、明日から仕事が入ってるので「にゃはっはは!なぁら、今私と勝負すんのも仕事ぉだぁ!」

カナは早速「一杯目ぇ!」と大ジョッキを煽り、ドヤ顔を決める。

「どぉした?負けんのが怖いか!!
酒が呑めないんじゃ姫様は守れないよぉ!」

「…姫様、を…?」
少し顔が青くなる。
そして直ぐに大ジョッキを頼み、
グッと飲み干す。

そして欠かさず「姫様は守る」と
カナを睨み付けながら宣言する。
周りも最初は不安そうだったが、リアの飲みっぷりと宣言を境にワッと更に盛り上がり、2人のグラスに酒を次ぐ。

2人は合図でもしたかのように一斉に飲み干す。

「良いねぇ、その飲みっぷり!」

中々手強い敵に会えたと上機嫌のカナはニヤッと笑う。

「姫様を…守れるなら、これ位!!
あっと、その前に………失礼します、姫様」

膝からルーシィを外し、着ていた上着を脱ぎ上に掛ける。

そして再びジョッキを持ち、ビールを零れそうな程に注ぎ、グッと一気飲みをする。

リアはジョッキが空になると、口角を上げ不敵に微笑む。

「酒飲み勝負、再開しようよ」



((で結局 カナが聞きたかった事は?))