二次創作小説(紙ほか)
- Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.23 )
- 日時: 2013/12/22 16:38
- 名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)
人によってナツルーかも(苦笑)
おはよう>>22
ナツside
不用心にルーシィの家の窓に鍵は掛かって居なかった。
…お陰で楽に入れたのだが。
家の主---ルーシィは まだ寝ていた
起こそうかと思ったが思い留まる。
こんなに穏やかな寝顔を壊すのは可哀想だし、惜しい。
適当に棚を漁って菓子を見つけ出し
ベッドに背中を預けながら足を床に放り出す。
・
・
・
どれ位 そうしていただろうか?
時計を見ると9時40分。
惜しいが起こさないと、マズイ
ルーシィは 軽やかな寝息を立てて
穏やかな表情を浮かべながら まだ寝ていた。
ゆっくりと肩に手を置き、揺り起こす。丁寧に、丁寧に…
「ルーシィ」
出来るだけ優しく名前を呼ぶ。
彼女は「ん、んん」と呻き声を挙げながら、ゆっくりと琥珀の目を開ける。
「ルーシィ、おはっ」
「…ナツ…」
まだ眠りの余韻が残っていて言い方も仕草も幼い
彼女は ニコッと笑うと 「こんっの、常連不法侵入者ぁあああ!!!」とグーで俺の殴ってきた。
「っんだよ!折角人が遅刻しないようにって起こしに来てやったのに!!」
そう反撃しても返しは来ず、コテンと首を傾けるだけだった。
「遅刻?…もしかして昨日の仕事?」
「そうだ、10時に駅前集合」
「え…聞いてない…じゃあ、現時刻は…?」
時計を見ると45分に変わっていた。
それを伝えると、彼女は大騒ぎしだした。
「え、そんな時間!?やばっ支度しないとっ!!ほらナツ着替えるから出てって!!」
言われるがままに部屋を出、下で待つ。
(…?)
待っている間、暇だったので前の川で水切りをしていると 何とも言えない…心に隙間の様な物が有る様な気分に囚われる。
原因は何なのだろうと考えてるが見つからず、数分後、どうやったんだ?と疑問に思う位にしっかり身支度を整えたルーシィが現れる。
「ほら、行くよっ!走らなきゃ間に合わない!」
と言ってる間にもルーシィは走り出すので、直ぐに後を追う。
そんな高いヒールで走って、転ばないかと 隣で走っててヒヤヒヤしたが
そんなのは杞憂だった。
前に しっかりとハッピー、シャルル、エルザ、グレイ、ウェンディ、リアの姿が確認出来る地点に着いた時、ルーシィが声を上げる。
「あ、そうだ。ナツ〜」
「なんだよ?」
ルーシィは少し速度を緩め、顔を此方に向けると 満面の笑顔で
「おはよう」
物足りなかった心の隙間にストンとピースが嵌った様な気がしたーーー
((「おはよう」と返したら、ルーシィは「2度目だよ」と微笑んだ))