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二次創作小説(紙ほか)
- Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.24 )
- 日時: 2013/12/30 21:28
- 名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)
電車の中(1)>>23
ガタンゴトン。とお馴染みな音を立てて汽車は目的地に進んでゆく
古めながらも中々良い座り心地の座席に座り、菓子を摘みながらも さり気なく気になった事を聞く。
「………なぁエルザ」
「…なんだ」
向かい合うように座っていたエルザは何か考えて居たようで返答に数秒掛かる。
「昨日…何で アイツの周囲を見ても驚かなかったんだ?血の部屋とか行動とか」
「なるほどな。…だから今なのか」
今はリアとルーシィは 酔ったナツの看病で席を立っている
たしかに それも狙っていたが…
このヘタレめ。というやや冷ややかな視線を受け流して切り返す。
「で、どうなんだ?」
「昔に見た書物の中に"守護族"という古代民の事が書かれていてな。
もう居なくなってしまった。と締め括られて居たので、私もリアが守護者だと確信したのは 契約を見てからだ」
「守護族?」
「それは一般的な呼び方でだ。地域によっては異なりが生じる。…大抵は生臭い物や負のイメージが付く物が多いな」
一瞬エルザの顔が 険しくなるが また直ぐに不表情に戻る。
「ま、とにかくリアの事は気にするな。あいつは主であるルーシィの事は何が何でも守り抜くだろうし」
「…そうだな」
「どうした昨日よりか随分と冷静だな。」
「いや…なんつーかリアが違うんだ」
「?」
「俺にも良く分からないんだが、怖くないんだ。何故か汽車に乗ってから」
正しくはナツが酔った時に リアのとても心配している顔を見たからか。
「なるほどな、きっと忘れているだけで本か何かで守護族の事を知り、無意識に怖がっていたが、実は良い奴だったと安心したからだろうな」
「…あぁ」
ガタンゴトン。お決まりな音の中で
問題が少し解決した気が…したような、してないような
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