二次創作小説(紙ほか)
- Re: フェアリーテイル ー時の砂時計ー ( No.9 )
- 日時: 2013/12/05 17:43
- 名前: 秋刀魚 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)
実は この話ジュビアで行こうと思いましたが無理でした…
難しいっ!
アカイ/ヘヤ>>9
グレイside
「ルーシィ!」
部屋に入ろうとした玄関に一歩足を踏み出した途端バチッと電気の様な物が身体中を駆け巡る。
「い"っ!?」
慌てて下がると髪の先から煙が細く立ち上っていた。
「下がれ」
言われた通りに下がると、今度はエルザが…栄杓をし、「上がるぞ」と
声をかけ、涼しい顔で中に入った。
「!?」「!」
驚き顏のジュビアと俺にエルザは呆れ顔を向ける。
「他人の部屋に入るんだ。何か言ってからではないと失礼だろう?」
確かに当たり前と言えば当たり前なのだが…
呆然としながらもエルザに急かされ
それぞれ挨拶をして中に入ると呆気く入れた。
さっきの痛みを思い出し、挨拶をしない程度で大袈裟過ぎるぜ。と内心で、ため息をつく。
「う…」
隣でジュビアが口を抑えてる。
それはそうだろう。何故か玄関に入るまでは全く無かったこの世とは思えない程の異臭が、今は俺達の周りに漂っているのだから。
正直俺も気分が悪い。
床には赤い水溜りが所々あり、引きずった後も見られる。
壁には赤い手形がベタベタと無数。
入った途端にムッとする異臭。
何処ぞの殺人怪奇現場の様だ。
ジュビアは腕にしがみつき怯えている。
エルザは いつも通りスタスタとルーシィが居るであろう部屋に向かってる。
(うん、流石エルザ)
呆れもするものの、その反面 勝てないな。と思う。
でも普通の女子の反応だったら勝者はジュビアだからな?
ツッコミを心の中だけにし、周囲に気を配りながらも進むとお目当ての先程ルーシィを寝かせたベットが有る部屋につく。
「!」
(なに!?)
異常だ。ここはこの部屋の何処よりも異常だ。そう強く感じる。
だってよ…何処も赤くないんだ…
さっきの廊下や玄関はあんなに、
赤く染まってるのに……
異臭もしない。
ここはいつものルーシィの家で。
ルーシィは微かな寝息を立てて幸せそうに寝ていて…
「ルーシィ…」
フラッと足を踏み出しルーシィに近づく。
と同時に視界の端からナイフを持った青年が現れる。
「だれ、貴方達は?」
茶髪寄りの金髪。青い目。背は俺の方が高い。が、何処か危なげな雰囲気を漂わせてる。
「あれ 貴女は…」
その青年の視線はエルザを指している。
(知り合いなのか?)とアイコンタクトをするが、エルザは答えない。
次にエルザの口から開いて出てきた言葉は青年に送られた。
「私達も立ち合わせて貰うぞ。
安心しろ、邪魔はしない。」
青年は大きく眼を開け驚いた後、和やかな笑顔を作る。
「ありがとう、直ぐに終わるから」
ナイフを片手で弄びながらもルーシィに近づく青年。
それ止めもしないエルザ。ジュビアも止めない。
(もしかして俺が可笑しいのか…?)
ついそんな事も思ってしまう。
それ位 この空間は非日常すぎて…
ナイフを床に置き、青年はルーシィの上体だけを起こし優しく揺り起こす。
「ね、ルーシィ姫様。御迎えに上がりました。起きて下さりませんか?」
ルーシィ姫様。と再度名前を呼ぶと小さな呻き声を上げルーシィが起きる。
最初の一瞬は怯えたが段々と落ち着き、終いには安堵さえも眼に宿している。
「リア…ありがとう…」
リアと呼ばれた青年は嬉しそうに頷く。
「あの時は契約が不完全でしたので
再度、貴女に仕える約束をしても良いですか?」
ルーシィも嬉しそうに頷く。
ココでナイフがリアの手に握られる
(!)
駆け出て止めたいがエルザが無言で制する。
「失礼します」
ピュッと浅く素早くそして確実にルーシィの白い中指に1本の切傷を入れた。
ルーシィ顔からして痛みは そんなに無いらしい。
リアは、今度は自分の右手首を一周するかの様に やや深めの切傷を入れる。見てるだけでも痛い。
その傷の上に、ルーシィの指からツゥーと流れ落ちた赤い雫を落とした
その瞬間に2人を中心とした魔法陣が現れ、眩しい程の光を放つ。
「っ!」
眩しすぎて眼を開けられなかったが…確かに声は聞こえた。
意味が分からない言葉だが…
ーーーДайте место для отдыха свои крылья и имя Твое, нам. Мы бороться и служить тебе, еслиーーー