二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】サディスティックパニック!【武州篇】 ( No.104 )
日時: 2014/02/16 20:43
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

「総兄ィィ!!」


道場に私の大きな声が響いた。
いやー今日も相変わらず瞳孔が開いてるなァ土方

総兄はいつも通りカッコいいけどね!!


「伊織?」
「総兄ィ、ミツバ姉がそろそろ昼御飯だって!手、洗って、汗ふいてからきてね………土方ロリィも」
「俺の名前は十四郎だ十四郎!」「えっ!?う、うそ、そうだったの!?私っ、そんなこと知らなかった…総兄どうしよう!!てっきり…」
「大丈夫だぜ伊織、コイツはロリカタロリゾウ、間違えてなんかねーよ、俺が保証する」
「白々しいわ!!」




          .きょうだいって似るのは外見だけだっけ?.






「総ちゃん、いーちゃん、十四郎さん、ちゃんと手、洗った?」
「ミツバ姉!」
「姉上!」


一斉に飛び付いた私と総兄を、ミツバ姉は優しく受け止める。

さっきまで洗い物してたのかな?手が冷たい。

ミツバ姉はニッコリ微笑んで、「親子丼よ」と言った。





ニュルニュル…
バッサバサバッサ……


2つの音が混ざり合う。

ニュルニュル…
バッサバッサ…


言うまでもなく、二人の味覚音痴たちから発せられている音。


粘着質な音は、クリーム色のドロリとした、例のブツ、マヨネーズ。
粉末的な音は、真っ赤な真っ赤な、辛い七味唐辛子。


それらは、ミツバ姉の作った親子丼に豪快に…では表せないほど豪快にぶっかけられていく。



「…総兄」
「…」
「私たちの味覚がおかしかったんだっけ」


さも当然とでも言うかのようにぶっかけられると、なんだか自信を無くす。


「いや…俺達はふつう…多分…」

…自信が、無い。








ある日、それは突然起こった。
ミツバ姉が、誰か、男に手紙…まぁつまり、恋文を渡されたらしい。
呼び出しだ。時間の指定ももちろん、あった。

「いくの?ミツバ姉」
「ええ。せっかくお手紙をくれたのに、約束をすっぽかしちゃうなんて失礼だわ」
「姉上、でも…」
「私は平気よ。じゃあ総ちゃん、いーちゃん、お留守番よろしくね」


カタリ、と小さい物音を立て、ミツバ姉は手紙に書いてある通りの場所へと向かっていった。











…遅い。


「「遅い!」」
「姉上、どこまで行ったんだ!」「来ちゃダメよって言ってて、手紙は見せてもらえなかったし」
「姉上、手紙持っていったのか?」
「わかんない…総兄」


ミツバ姉が家を出発してから、もう三時間近く経った。
私はミツバ姉が告白を断るて言うことを知っている。
だから、ここまで遅くなる理由なんてどこにもない。



「ミツバ姉の部屋、探してみるか」
「…ああ」



ごめんね、ミツバ姉。


私たちがミツバ姉の部屋へ走ろうとすると。


「先輩。」








げ…





「ロリィ…」




ヤバイ。