二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【帰還篇】 ( No.11 )
- 日時: 2013/12/16 16:04
- 名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)
「兄さんっ!!」
私は兄さんの背後から、ドゴォッと効果音が着きそうなくらいの勢いで抱き付いた。
あー…兄さんの匂いだ〜…
隊服に顔を埋め、癒されていると。
「…伊織…?」
驚いた感じの、兄さんの声が聞こえた。
私は兄さんの目の前に立ち、にっこりと笑ってやる。
「ただいま、兄さん」
「…帰ってきてたんだねィ…」
「さっきね、全員で無事帰還いたしました」
「へェ。予定通り終わったみてェだな」
「うん予定通り」
予定は4年。
私たち特別部隊の任務は、一つ一つが途轍もなく長い。
「ちょっと出張」的な感じに終わる代物じゃないんだ。
兄さんから離れるのは辛かったけど、任務が終わるとそこから何年かは任務が無いから、兄さんの傍に居られる。
「会いたかった」
「俺もでィ」
「ホント?」
「ホントでさァ」
「嬉しい… で」
私は惚気た顔から一転、キッと兄さんを睨む。
心配なことがあったんだよね。
以前の任務は短く終わったけど、今回は4年。4年だからね。
ホンットに、いろんな意味で心配だったんだ…!
「女に言い寄られてない? まさか付き合ったりしてないよね?してたら女ぶっ殺す」
「言い寄られてもねェし、付き合ってもねェよ。俺ァ姉上と伊織だけだ」
サラリと…。
言ってくれた。
やっぱり兄さん大好き!
「よかった!誰か女引っ付けてたら殺すところだった!兄さんは誰にも渡さないからね」
この、兄さんに対しての執着心と独占欲が、他人から見れば危険なくらい半端が無いものだと言うことは、自分でも理解しているつもりだ。
ずっと前、まだ武州にいたころの話だけど…
これはまだ、土方コノヤローにも近藤さんにも、同じ部隊の奴らにも、一言も話したことがない話。
思い出したくない話。
あんなことが有ってから、私は兄さんから離れられなくなってしまった。
絶対に誰にも渡さない、傷つけることは誰であろうと許さない。
「…俺も、伊織は絶対に誰にも渡しやせん」
「うん」
絶対絶対、少なくとも来世までは、沖田総悟は私、沖田伊織の物…。
.サボリ魔って二人に増えると苦労は倍増どころか10倍.
「ひっじかったさーん!」
ドカアアアアアン!!
副長…土方十四郎の部屋を、私と兄さんはバズーカをぶっ放し、開けた。
「いや開けたじゃねェだろ!壊してるから!跡形も無く壊れてるから!」
「なんでィ土方さん。死ななかったんですかィ。 チッ」
「チッ…さっさとくたばりゃ兄さんが副長だっていうのに」
「ホントでさァ。さっさと逝けばいいのに」
土方が青筋立ててる?
見えない聞こえない何も知らないよ、私は。
あ、土方キレた。
「逃げやすぜ、伊織!」
「あいあいさー」
ざまぁ土方!私たち最強タッグに勝てるのはコレを越える宇宙級のSだけだバーカ死ね!
「テメェが死ねェェ!!」
ドイツもコイツも変わらない。
そこが、この真撰組のいいところなんだけどさ。
(兄さん、次の作戦は?)
(マヨ喪失作戦)
(おお、面白そう!内容は?)
(ゴニョゴニョ…)