二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【紅桜篇】 ( No.73 )
日時: 2014/01/20 16:43
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

お待たせいたしました!汗




***




       .爆弾魔と黒い獣.

 

桂小太郎。
過激派攘夷志士…爆弾魔として真撰組とさんざん追いかけっこをしている攘夷志士の一人。

私も、任務に出る前に何度か捕まえようと兄さんと一緒にバズーカをぶっ放したことがある。

さすが逃げの小太郎といわれるだけあって、捕まえたことももちろん、バズーカがあたったことも無い。



「鬼兵隊…高杉、ねぇ…」
「厄介なことになってきましたね…」


昨日の報告は、隊士たちが寝静まった夜のことだったから、その後は気にしながらも解散したんだけど。


「その辻斬りってのが、岡田似蔵、なんだろ?」
「秋人の言うとおり、辻斬りはソイツで確定。問題はソイツが使ってる刀…」



   妖刀、紅桜。


樹たちの情報によると、その刀はどうやら村田鉄矢・鉄子兄妹の父により作られた物らしい。盗まれたらしいけど。



「で…その紅桜が鬼兵隊に渡って…ってこと?」
「多分」
「…遠目から見た人の話だと、まるで生き物だったって言うし…ボクじゃ勝てないかな?」
「…戦ってみたいとか言うなよ、尊」
「そんな事言ってないし、樹の思い違いだし」


言い合っている尊と秋人は置いておいて、桂に鬼兵隊、此処まで来れば、関係していそうな人物はあと一人。
土方や兄さん、近藤さんから話は聞いている。

攘夷志士かも知れないって言う、……坂田銀時。




「樹、兄さんたちには絶対バレないように、特別部隊全体に情報を集めるように伝えておいて。私はちょっと出て来る」
「はぁ!?一人でですか!?なら俺も…っ」
「いいの。私一人でいくから」
「…わかりました」


私は一人、万事屋へ。

昨夜、辻斬りが出たと聞いた。
何か関係があるかもしれない。







___



ピンポーン…



シトシトと雨が降る中、私は万事屋のインターホンを押した。
眼鏡が神楽が出て来るのかと思えば、出てきたのは…


「お妙さん?」


近藤さんがしょっちゅうストーキングを繰り返している女性、志村妙だった。この人があの眼鏡のお姉さんだって聞いたときは正直兄さん譲りのポーカーフェイスもぶっとんだね。


「あら。伊織ちゃん。どうしたの?銀さんに御用でも」
「…はい。少し、聞きたいことがありまして」
「銀さんなら今ちょっと…」


お妙さんが口を噤む。
これは何かある。


「…入らせてもらいますね」
「あっちょっ…」


静止の声なんて聞かない。
中に入り、ガラリと扉を開けると、その向こう側には。


「…旦那、どうやら私の考えはドンピシャだったみたいだわ」
「沖田君と言い君といい、どうしてそうカンがいいかね」


布団に寝転がった旦那が居た。


「岡田似蔵で間違いないですよね」
「あ?そこまで知ってんのかよ。真撰組も情報が早いこって」
「知ってるのは私たち特別部隊だけですよ。…さ、全部、最初っから教えてもらえますか?」





紅桜のことも、斬られた桂のことも、そして鬼兵隊のことも。