二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 サディスティックパニック! 【紅桜篇】 ( No.81 )
日時: 2014/01/27 16:24
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

宗助さんに勝手に設定を付け足してしまいましたすみませんorz
なんかほかに思いつかずこうさせていただきました(泣)















「…銀さん、待って」



傘を差して出て行った旦那。

私もその後を追って、万事屋をでた。



「あ?お前は関係ないだろー、さっさと帰れー」
「私も…私たちも行く」
「は!?なっ…」
「これでも一応真撰組なの。目の前に大物攘夷志士が居るって分かってるのに引くわけないでしょ」

…まあ、桂はともかく相当な総力を持ってる高杉に勝てるかどうかはわからないけどね。


「駄目だっつって…」
「じゃあ言い方変えるわよ。私達特別部隊が旦那を援護する。旦那は目的のために戦えばいい。私達も目的のためにたたかうから」



旦那の目的の詳しいところなんて知らない。
今は知る必要も無いだろう。

私達の目的は、真撰組特別部隊として、攘夷志士を捕まえることだ。



「じゃあ旦那…ほんの5分くらい待ってもらえる?」


私は携帯を取り出し、樹の番号をプッシュした。






         .言の葉の企み.





『もしもし、隊長?』

「あ、樹?さっき色々あって、今から鬼兵隊に乗り込もうとしてるんだけど…、九六と尊、秋人と花蓮つれてきて、勿論樹もね」

『色々の部分が一番説明ほしいんですけど隊長。…部隊全員じゃなく?』

「そんな人数で行ったら一発で気づかれる。旦那に5分待ってっていっちゃったから、5分で万事屋まで来てねー、じゃ」



プツッ…



取り合えず一方的に行って一方的に切った。
これで絶対に5分で全員が揃う自信がある。





「たいちょおぉぉぉぉ!」
「隊長のあほぉぉぉぉ!!!」
「ボクこんなの初めてだって!!!」
「殺されたいんやなクソアマァアア!」
「隊長…これはさすがに酷いよ…!」


上から樹、花蓮、尊、秋人、九六。

それぞれ伊織に対しての不満を大声で叫びながら、本当に5分で集合したのだった。




















来島の様子を伝えに、俺は晋助の部屋へ戻っていた。


「……と、まぁこんな感じだ。」
「…あのじゃじゃ馬娘は役に立たなかったのか…クク」
「そうらしいな…」


あの娘をどこかで見た気がするのだが。
記憶を手繰ってみると。


(…ああ、かぶき町の…)


時々見かける、いつも酢昆布を手にした少女だ。
初めて見た瞬間夜兎だと気づいた。


「宗助…お前、真撰組の特別部隊と関わったらしいじゃねェか」
「ん?…ああ…関わったな、沖田伊織と」
「噂で聞く限り、どうやら一番隊隊長よりも強いらしいが…お前が手こずるこたァねェか」


晋助はそういったが、実を言うと少し不安だったりしている。

戦争中は風神、なんて大層な名前で呼ばれてはいたが、それが「純粋な武力」だけではないのは俺と晋助だけの知る秘密だ。


まぁ極端に言えば、戦意を叩き折る。
昔から説得やら交渉やらが得意だった俺は、戦争中にこの手を思いついた。
晋助には、この手を「言の葉」と呼ばれている。
天人をどうやって攻めたかって?それこそ秘密だ。



纏めると、俺は今回、伊織に対しての「言の葉」を用意しているというわけだ。


「…」
「どうしたァ、宗助」
「いや…」


正直に言ってしまうと、あまり伊織に「言の葉」は使いたくなかった。

本当は、伊織と初めて会ったとき、軽く一目ぼれなる物をしたのだ。

惚れた女の顔が、自分の放った言葉で悲しみに歪むなど、本当は見たくないところ。



そう思っても無駄だということは、この鬼兵隊で晋助についていくと決めたときから分かっている事だったけれど。