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花火様

アドバイス本当に有難うございます！書き続けてみます！！














物心ついたときには、私の家族はたった二人、兄さんと姉さんの二人だけだった———————。






.栗色二人のお守りは漆黒.




「ぎゃぁああぁ!!総兄ィィィ!!」
「!?」


何こいつ何こいつ何こいつ!?


なんかっ…すごい怖い顔でこっち睨んで追ってくるんだけど!!?

私はとりあえず総兄に助けを求める。

総兄は私の背後からものすげー形相で追ってくる黒髪をひとくくりにした男を見た。


「げっ土方」
「知り合い!?」
「あんなやつと知り合いとかやだ、残念ながら知り合いだ」
「げぇっ！」


あの男から逃げててわかったことがある。

・私＝女装かなんかした総兄だと思ってる
・つまり私＝総兄の妹だということを知らない
・どうやらミツバ姉は知ってるらしい
・総兄と同じ道場に行っている
・総兄の後輩
・こんなに小さい女の子を追いかけるロリコン
・ロリコン
・ロリコン



「はぁ!?なんで俺が女装したことになってんだよ！」
「いや総兄、多分たった今その誤解はとけたと…」
「…先輩が…二人」


黒髪ロリィは私たちを見比べて目を見開いてる。


「おい土方、何こっち見てんだよ！」
「そーだそーだ私は男じゃない！このクソロリィ！」
「誰がロリィだ誰が！」


うわっ瞳孔開いた


ロリィは相変わらず私をガン見して無言になっている。


しかたない、伊織様がたかがロリィに名前を教えてやるなんて滅多にないからね!


「私は沖田伊織。総兄とミツバ姉の妹！よろしくしなくていいよロリィ！」


笑ってる笑ってる総兄めっちゃ笑ってる


「…土方十四郎だ」


あ、そっぽ向いた

コイツぜったいシャイっつか…ヘタレじゃね？





(ねぇ総兄、土方ってミツバ姉のこと…)
(言うなよ伊織)
(ミツバ姉が幸せになるならいいけど…)
(土方だけには渡さね)