二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.102 )
- 日時: 2014/04/06 17:38
- 名前: リーフ (ID: O72/xQMk)
32話
結局、ヤムライハがシンドリア八人将として説得し、まずは5人を地上へとおろした。
そこからは政務官ジャーファルの説得により、グチグチと文句を言いつつジュダルは煌帝国へと帰っていった。
「んじゃ、バカ殿によろしくなー!」
「ええ。二度と来なくてかまいませんよ。」
「んだよソバカス…じゃ、早めに帰国しろよババア!」
「また言ったぁ!ジュダルちゃんのバカーーーっ!!」
そんな様子を見て、巻き込まれるだけ散々に巻き込まれたアリババたちは、呆れてものも言えなかったとか。
***
船で半日以上かかる場所でも、マギであるジュダルからすれば少し遠いくらいでしかない。彼は重力魔法で空中を渡り、一気に煌帝国に帰国した。
「全くあなたは…今度はどちらへ?」
呆れ顔で出迎えた紅明に、ひょいと包みを差し出す。
「これは…。」
「アバレヤリイカの燻製。お前の好物だろー?」
「ええ。どうもありが……まさかあなた、またシンドリアへ!?」
「おうっ!」
にかっと笑うジュダルとは反対に、紅明の顔色は真っ白だ。まさに顔面蒼白。
カタカタと震える手で包みを受け取ると、ぱくぱくと口を開閉させる。
「な、なな……何か粗相をしていないでしょうね!?」
「大丈夫だって。今日は何もしてねぇよ。」
「今日は!?」
なお問い詰めようとする紅明を交わし、ジュダルは空中へと駆けて行った。
少年らしい、楽しそうな笑い声をあげて。
*****
はい。これで第二章は終了です。アイス様よりリクエストされた作品でした。
えーっと、なんか慌ててたの紅明さんだけですね。
煌帝国は扱いが難しいです…。どーみてもシンドリアのほうが濃いですからね。
アイス様、ご満足いただけたでしょうか?
そして読者のみなさん、ほんの少ーしだけ、ノエルに伏線があったことに気が付きましたか?
ネタはまだまだ募集中です!お待ちしてます。
ノエルとリリィの過去や、ノエルが記憶喪失な理由もちゃんと設定があるので、明かされるのを楽しみにしていてください!
……さて、次は何しよう。