二次創作小説(紙ほか)

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&リク募集 ( No.197 )
日時: 2014/07/09 18:34
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

テスト期間ですが更新します。モルさんとノエルはネタが浮かばなかった…。だってあの子達ガード固いんだもん( ;∀;)


47話

「以上っ、ピスティの体験談でしたぁ!」
「王って、お酒入ると記憶飛んじゃうのが難点よね。」
「普段は良い王様なのにね〜?」
「そういえば、前に煌帝国の皇女様と…。」
「ん? 何の話だモルジアナ?」

わいわいと談笑—正確には主君の酒癖について—で盛り上がった女子会だが、お開きの時間が迫ってきていた。太平の国シンドリアと言えど、平和ボケしていて良いわけではない。それぞれ文官武官、食客としてはやることがあるのだ。
特に八人将であるヤムライハやピスティがサボっていては、部下に示しがつかない。

「じゃ、この辺でお開きにしよっか?」
「そうね。色々話したら何だかすっきりしたわ。」
「ははは、王が聞いたら泣くのではないか?」
「私も、色々なお話が聞けました。お菓子もおいしかったです。」
「うんうん、女子会大成功ね!」

ピスティは満足げに頷き、ヤムライハを連れ立って席を立つ。その時、思い出したように手を叩きノエル達に真剣な眼差しを向けた。

「ノエル、モルたん。実はね…今日、王様の禁酒日なの!」
「禁酒していたのか…それで? 何か問題があるのか?」
「わかってないわねぇノエル。私達みたいに手を出されないように気を付けてって事よ。モルジアナもね!」
「まさか! 私なんかに手は出すまい。」
「わっかんないよ〜? 王様、女の人ならみんな好きだもん!」

本当に気を付けてねー! と手を振りながら、ピスティはロック鳥に乗って空に。
またね、と微笑みを返し、ヤムライハは黒秤塔にかけて行った。

***

その後王宮内で開かれた宴で、シンドバッドがノエル達に手を出すことはなかった。ピスティ達が呼びかけていたのか八人将達が主君の酒癖の悪さを警戒していたのか…。ともかく、モルジアナはアラジンとアリババが常に傍にいたし、何よりいつもは一人で黙々と食事をするマスルールが傍についていたのである。

「アリババ君、今日はマスルールおにいさんも一緒にご飯食べられるね!」
「ん? あ、そういやそうだな…いつも一人なのに。」

事情を知らぬ二人が不思議に思ったことは言うまでもない。

「大丈夫よノエル! 私たちが付いてるから!」
「王様…今度手をだしたらさすがに許さないんだからっ!」
「おいおい…私は大丈夫なんだがな。」

苦笑いをしつつひらりと手を振るノエル。彼女の美しくも艶めかしく露出した足、腕、首……見回したヤムライハとピスティは、声を合わせて叫んだ。

『自覚なさすぎッ!!!』
「………は?」

この後、許容量を超えたシンドバッドの飲酒がジャーファルに見つかり、禁酒期間を一週間追加されるのは、また別の話。

***

えーと、酒編終了ですね。はい、グダグダです。
妄想詰め込んだので、書いてるほうはそれなりに楽しかったですww