二次創作小説(紙ほか)

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳− ( No.4 )
日時: 2014/03/31 13:35
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

*序章 光と影の往来


1話 プロローグ


南海生物が多く生息する、南の海に浮かぶ島国。
名はシンドリア。『七海の覇王』と呼ばれる、シンドバットの治める多民族国家。
その美しく平和な島国に、禍々しい光と透き通った影が降り立ったのは、同日のことである。
光は降り立った。優雅に、禍々しく。
影は降り立った。しなやかに、ひっそりと。

—誰にも気付かれずに、島国の土を踏んだ。

「ここがシンドリア…。あぁ、なんて素敵な島だろう」
「ここがシンドリア…。あぁ、なんて素敵な島なの…」

光と影は、全く別の場所で、全く同じ言葉をつぶやく。そしてまた、全く違う笑みを浮かべた。

「待っていろ…」
「待っていらして…」


「すぐに追いついてやる…!」

「すぐに殺して差し上げるわ」

その日、平和な島国に、光と影が降り立った。