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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.49 )
- 日時: 2014/03/08 18:26
- 名前: リーフ (ID: O72/xQMk)
21話
その後ピスティの提案により、彼女に王宮を案内してもらうことになった。ヤムライハは一緒に行きたがったが、魔法の実験を思い出し、慌てて戻っていった。
「忙しい人だな、ヤムライハは。」
「うーん、忙しいというか…魔法に夢中なんだよね。お蔭でぜんっぜん女性らしくないんだよ!?」
「そうなのか?だが、ああいう規格外な美女には恋人がいるだろう?」
「ノエルー…それ、自分の事見てから言おうね?」
「いや、私など足元にも及ぶまい」
真剣な顔でヤムライハの美を褒めるノエルに、ピスティはやれやれとため息をついた。
「もう…。女子力なさすぎ、二人とも…。」
*
黒秤塔、赤蟹塔、中庭、紫獅塔、大鐘、白羊塔…。
実に様々な場所を、ノエルはピスティと見て回った。八人将である彼女と一緒にいるからか、官たちの表情も柔らかかった。
その中で、八人将の何人かとも改めて挨拶を交わした。
「…と、こんな感じかな?」
「ありがとうピスティ。お蔭で、明日から王宮で迷うことはなさそうだ。安心した。」
「大袈裟だね!じゃ、私はそろそろ行くねっ」
この後ピスティは、近海警備の予定が入っているという。
去り際に振り返り、手を振りながら言った。
「紹介できなかったシャルは、銀蠍塔で鍛錬してると思うから!会いたかったらいってみてねー。」
「あぁ。会ってみる。」
ピスティが廊下の角に消えていくと、ノエルは先程歩いた廊下をたどり、シャルルカンに会うため銀蠍塔に向かった。
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