二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.21 )
- 日時: 2014/03/14 15:15
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
それでは…書きましょう。
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エネは、カノが居ないときに何が起こっていたのかをありのままに話した。
カノはそれを黙って聞き、キドは俯いたまま顔を一切上げなかった。
「…って訳なんですっ!」
「なるほどね…じゃあ真相を知ってるのはキドだけってこと?」
「はい…」
エネは小さい声で答えた。これは…キドに聞くしかないな。
僕は公園のベンチに座りながらキドの方に向き直った。
「キド、話せる?」
「…………」
キドは黙り込んでずっと地面を見ていた。その目はまだ、赤いままだ。
「今日、任務だったんでしょ?そのときに何かあったの?」
思い当たることを問うが、キドはフルフルと首を振る。
「僕のせいだったりする?」
また首を振った。どうしてこんな…話してくれないのかな…。
さて、他に何があるかな。僕は考え込んだ。
そして、数十分が経ったとき、キドが口を開いた。
「…消えちゃうのかな、私」
その声は今にも消え入りそうな、小さな震えたものだった。
「何があったのか、話してくれる?」
「…………」
キドは頷いて僕の顔を上目遣いでのぞいた。そして、ケータイを見る。
あ、そうか!
「エネちゃん、ちょっと外して貰っていい?キドと二人で話がしたいんだ…」
「わかりました!では、ご主人をおとしめに行って来ますね!!」
そう言ってエネはふっとケータイから居なくなった。
察しのいい子だな…、普段と違って。
「しゅうや…」
いきなり名前を呼ばれて僕の心臓は跳び跳ねる。
振り向くとキドがコチラを寂しそうな目で見ていた。
下の名前で呼ばれるなんて久しぶりだな…。
「…気が付かなかったの、朝は誰にも会わなかったから…。だから…暴走した、なんて言ったらもう団長失格でしょ?」
言葉が、出なかった。
「…何でだろうね、突然だったんだよ?」
「つぼみ…」
そう言ったキドは、笑顔で泣いていた。
僕は胸が締め付けられるように痛んだ。
どうして、誰も気付いてあげられなかったんだろう…
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はい、特に進展無しですね、ゴメンナサイm(__)m
次の次くらいに何かが起こるかもしれません。
宜しくお願いします!
※誤字・脱字注意(今更